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【助産師監修】離乳食の3回食はいつから?移行の目安やタイムスケジュールを解説!

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離乳食を始めて数か月が経つと、赤ちゃんは食べさせてもらうだけでなく「自分で食べたい!」という気持ちが強くなってきます。ママやパパは「いつから3回食に移行したらいいの?」と悩むこともあるでしょう。

今回は、離乳食を1日2回から3回に増やすときのタイミングや、知っておきたいポイントについて説明します。
月齢を示して解説していきますが、早く生まれた赤ちゃんの場合は、修正月齢を当てはめて参考にしてくださいね。

この記事のもくじ

この記事を監修いただいたのは…
助産師:古谷 真紀(ふるや まき)さん

自治体や企業等と連携した産前産後ケア事業担当を歴任後、妊娠中から産後のママパパ&赤ちゃんのための講座運営や相談事業に従事している。

【離乳後期】離乳食をいつから1日3回食べる?

個人差はありますが、月齢相応に離乳食が進む場合、1日3回へ増やす目安は生後9〜11か月頃です。

1日2回の離乳食が定着して、睡眠や遊びなどの生活リズムが整ってきたら、食べる回数を1日2回から3回へ増やすのに適したタイミングです。

粒状の離乳食を舌と上あごでつぶしてもぐもぐと食べられるようになったら、奥の歯ぐきで噛んで食べられる固さや形状に変えてみましょう。

もし、1回に食べる量が少ない場合は、回数を増やしてから固さや形状を変化させていけばOKです。

【離乳後期】離乳食を1日3回食べる頃の発達

ここでは、離乳食を1日3回食べる頃の発達について解説します。

身体と心の発達

この時期は、お座りが安定すると、座ったままで両手を自由に使えるようになる頃です。

手先が器用になると、食べ物やおもちゃをつかんで口元に運び噛んだりなめたりします。

食べ物を指でつぶしたり、ぐちゃぐちゃに混ぜたり、床に落としたりして、時には大人を困らせることもありますが、どれも正常な発達です。

また、この頃は物事への好奇心が増し、自己主張が強くなる時期です。

食事以外のものに興味が移りやすい、その日の気分で食べないものがある、好きなものしか食べないなどの行動もよくみられます。

口と舌の発達

この時期は、舌を前後・上下・左右・斜めと自由に動かせるようになり、固さのある食べ物は歯ぐきで噛んでつぶせるようになります。

口は閉じたまま、食べ物を左右に動かし、歯ぐきで噛んでいる側の口角(口唇の端)が縮みます。

段々と上下の前歯がそろい始め、口腔内の空間が広がり、食べ物を歯で噛む準備が整っていきます。
上下の歯が生えるにしたがって、大きめの食べ物をかじり取れるようになっていきます。



【離乳後期】離乳食に適した固さや形状


固さの目安は、大人の指で軽く押しつぶせるバナナ程度のやわらかさです。

食材は、歯ぐきにのる程度の大きさ(5〜8mm角)を目安に粗くつぶすか、粗いみじん切りにしましょう。

おかゆは全がゆ(5倍がゆ)に慣れさせた後、少しずつ水分を減らして、普通のごはんよりもやわらかい軟飯にしましょう。

体重があまり増えなくて心配なのに全がゆを食べきれない場合や、全がゆの食感が苦手で歯ざわりのあるものを好みそうな場合は、おかゆよりも水分の量が少ない軟飯のほうが食べやすく、ひと口あたりの摂取エネルギー(カロリー)量を増やせるかもしれません。

【離乳後期】1回分の量や気をつけるポイントは?

赤ちゃんが噛んで飲み込むことに慣れるように、離乳食の量、固さや形状、味つけなどを工夫しましょう。

1回分の量と栄養

1回分の量は、主食とおかずを合わせて、子ども用の茶碗1杯程度が目安です。

主食(米 or パン or めん類)とおかずの割合は同じくらいの量、おかずは主菜(魚 or 肉 or 大豆製品 or 卵)と副菜(野菜 or きのこ or 海藻類)が同じくらいの量または副菜がやや多めの量が目安です。

離乳食から栄養をとれるようになると、授乳の回数や量は減っていきます。

主に母乳を飲んでいる場合は鉄分不足になりやすいので、鉄分を多く含む食材やベビーフード、育児用ミルクを組み合わせましょう。

主にミルクを飲んでいる場合は、鉄分はミルクに添加されているので不足の心配はありませんが、いずれミルクを卒業したときのために食べ物から補う習慣をつけましょう。

ちなみに、授乳方法に関わらず離乳食を食べていれば、フォローアップミルクを飲ませる必要はありません。

フォローアップミルクは、母乳や育児用ミルクの代わりではなく、牛乳の代用品として作られた製品です。なかなか離乳食が進まないなどを理由にフォローアップミルクを飲ませたほうがよいか悩むときは、小児科医へ相談しましょう。

調理方法と味つけのポイント

離乳食を作る負担を減らすために、家族の食事から必要な分だけ取り分けるとよいでしょう。

毎回きちんとしたメニューである必要はありません。ベビーフードや冷凍食品も活用しましょう。

家族の食事から取り分けるタイミングは、赤ちゃんがまだ食べられない食材や油っぽい食材を混ぜる前、あるいは家族用の味つけをする前です。

取り分けたら、つぶす、刻む、汁気を多くする、ほぐす、とろみをつけるなどの方法で食べやすく仕上げましょう。

この時期は、手づかみ食べに挑戦しながら、自分で食べることを学んでいきます。

スティック状のゆで野菜などつかみやすい形状のもの、歯ぐきで噛み切れるやわらかいものを用意しましょう。

消化機能が発達する離乳後期からは、塩、砂糖、しょうゆ、みそ、バター、油などの調味料を使えるようになります。

最初はほんの少し加えて薄味を心がけましょう。味つけの代わりに風味づけとして、きなこ、青のり、粉チーズ、かつおぶし、すりごま、ミルクを使うと同じ食材でもバリエーションを増やすことができます。



【離乳後期】離乳食を1日3回食べる頃のタイムスケジュール


離乳食を1日3回食べるタイミングは、早朝や夜遅くの時間帯は避けて、朝昼夕にそれぞれ1回ずつ、間隔は3~4時間あけましょう。

離乳食を食べた後とそれ以外のタイミングに1日5回程度の授乳を続けます。

最初は準備しやすい時間帯に3回食べさせて、慣れてきたら家族と同じ時間帯に合わせて、楽しく食べる体験を重ねましょう。

毎日同じ時間帯に食べることで、生活リズムが整いやすく、赤ちゃんも空腹と満腹のメリハリがつき、食事のペースをつかみやすくなります。



【離乳後期】子どもにとって食べやすい環境を整えよう


親子で楽しく食事をするための準備について確認しましょう。


食べやすい座り方のポイント


離乳食に手が届きやすいように、やや前かがみの姿勢がとれるよう椅子を調整します。

足の裏が床や台につくと、姿勢が安定して噛む力と飲み込む力を発揮しやすくなります。

食べやすいスプーンや準備のポイント

上唇に力がついて、食べ物を取り込む力が強くなります。
ひと口の量が増えてきたら、スプーンはくぼみが深く口唇の幅より小さいタイプに交換しましょう。

また、この頃は、赤ちゃんがスプーンを持ちたがったり、床へ落としたりすることがよくあるので、2〜3本用意しておくと便利です。

赤ちゃんが自由に食べる練習ができるように、食べ物は家族の分とは別に、専用のお皿に盛りつけましょう。

手づかみ食べに挑戦し始めると、遊び食べも活発になります。

食べこぼし対策として、エプロンをつけたり、食卓や椅子の下にビニールシートや新聞紙を敷いて、後片づけがしやすいように準備しましょう。


【離乳後期】よくある相談Q&A


Q.お腹がいっぱいそうなのに食べ続けます。

A.満腹でも食べたいという気持ちが強いと欲しがることがあります。

ある程度食べたら「もう、お腹いっぱいだね」と声をかけて、満腹を実感させましょう。

食べる量については、体重の増加が発育曲線から大きく外れなければ問題ありません。

Q.1回分の量をあっという間に食べてしまいます。

A.食べるのが早いと、噛まずに飲み込んでいるかもしれません。

歯ぐきでつぶせるくらいの固さで、ある程度の大きさや噛みごたえのある食べ物を準備しましょう。

Q.食べる量が少ないし、好きなものしか食べません。

A.1日3回食べることは、生活リズムを整えるために大切です。

1回の量が少なければ、1日の食事回数を増やしてみましょう。

また、すぐに好き嫌いを決めつけず、苦手な食べ物はしばらく間隔をあけてから再度挑戦してみましょう。

Q.手づかみ食べをしません。

A.食べ物に触れる感覚が苦手な子もいるため、無理にさせる必要はありません。

大人が手づかみで食べていると、興味をもって手を伸ばそうとする子もいますので、まずは大人が食べる様子を見せてあげましょう。

Q.食べ物で遊ぶので困っています。

A.食べ物に手で触れることは、自分で食べる練習の第一歩です。

この時期は、食事と遊びの区別がつかないのは自然な発達です。ママやパパに余裕があるときや、お風呂に入る前の食事に限定するなど、家庭内でルールを設けて見守りましょう。

Q.食べ終わるまでものすごく時間がかかります。

A.食事に集中するための目安は15〜30分間です。

毎回完食を目指す必要はありませんので「いただきます」をした後、時間が経ったら「ごちそうさま」と合図をして食事を終えましょう。

これを繰り返すと、決められた時間内に集中して食べることを学んでいきます。空腹でないときや、動画やおもちゃが見える場所で食事をすると、集中できないことがあるので注意が必要です。

離乳食は行きつ戻りつでも大丈夫


離乳食は、月齢や目安量にとらわれすぎずに、無理なく進めることが大切です。それぞれの赤ちゃんの発達に合わせて行きつ戻りつしながら、食べる力を育てていきましょう。


【参考文献】
・授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引き(2019年改訂版)第2版 公益社団法人母子衛生研究会 2021
・大山牧子著 子どもの偏食外来 いつもの小児科外来や健診で役立つヒント 診断と治療社 2023


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