テーマを決めて自分なりの答えを導き出す自由研究。
学校でも総合的な学習の時間に探究的な学びが進められるなど、「課題を見つけ、解決する力」は変わりゆく社会を生き抜くための重要な力として注目されています。
自由研究には探求的な学びの要素が満載で、大きく成長するチャンスです。
とはいえ、「どこから手をつけたらよいかわからない」「なかなかテーマが決まらない」という人も多いのでは。
本記事では、低学年、中学年の小学生向けに自由研究の進め方やテーマのアイデアをご紹介します。
この夏休みは自由研究を通じて、素敵な成果物を残すだけでなく、課題解決能力も身につけましょう。
この記事のもくじ
自由研究の進め方
自由研究の進め方は、最後に書くレポートに沿って考えるとスムーズです。一般的に自由研究のレポートに必要な基本の項目は次の6つ。
- ①なぜそのテーマを選んだのか
- ②どんな結果が出ると予想されるか
- ③どんなことを、どんな方法で調べたのか
- ④結果・わかったこと
- ⑤感想・まとめ
- ⑥参考にした資料
これらの項目を埋められるように、次の手順に沿って、計画的に自由研究を進めていきましょう。
テーマを決め、必要な道具を揃える
まずはテーマを決めましょう。興味関心を持っているテーマを選ばせることで、子どもが主体的に自由研究に取り組みやすくなります。
子どもが決められずにいるときにはママやパパが興味関心に沿って助言してもよいでしょう。
テーマが決まったら、必要な道具は何かを考えます。必要なものを一通り揃えてから実験、観察、工作に取り組むようにしましょう。
実験、観察、工作を記録しながら行う
必要な道具が揃ったら、実験、観察、工作など自由研究の作業に入っていきましょう。
このとき、こまめに写真を撮ったり、イラストやメモを書いたりして記録を残すのがポイントです。
自由研究の結果をわかりやすくまとめる
実験、観察、工作など、必要な作業が終わったら、結果をまとめます。図や表、残しておいた写真やイラストも活用すると、視覚的にもわかりやすくまとまるでしょう。
【小学1年生〜小学2年生向け】自由研究のテーマ
小学校1年生や2年生の自由研究のテーマには、どのようなものがよいでしょうか。
生活に密着したテーマなら身近に感じやすくおすすめです。
ここでは、小学校低学年の子どもたちにとって扱いやすいテーマを4つご紹介します。
野菜の切れ端を育ててみよう!
食事を作る際に出る野菜の切れ端。
野菜の切れ端を水につけておくことで、再生栽培を楽しむことができます。
野菜の再生栽培は「リボベジ」(リボーンベジタブルの略)とも呼ばれており、近年大きな注目を集めています。
どんな野菜が再収穫しやすいのか、再生栽培ではどんな風に野菜が育つのかなどについて観察したり、どうして水につけると再収穫が可能になるのかを調べたりすれば、立派な自由研究となるでしょう。
磁石にくっつくものを調べてみよう!
いろいろなところにくっつく磁石。不思議で面白いですよね。
身近にある文具、生活用品などを用意して、どれが磁石にくっつくか、どれが磁石にくっつかないかを予測したうえで、実際に試してみましょう。
くっついたものに、共通した性質はあるでしょうか。くっつくと思ったのにくっつかなかったものには、どんなものがあったでしょうか。
そもそもどうして磁石にはものがくっつくのかを調べてみても、面白いですね。
冷凍庫なしで!アイスキャンディを作ろう
暑い夏には毎日でも食べたいアイスキャンディ。
氷に塩をかけると温度が下がる性質を利用して、冷凍庫に入れなくてもジュースからアイスキャンディが作れます。
自由研究教室や塾などの体験講座でも開かれている人気の実験で、おいしく理科の世界を体験できます。
暑い夏!涼しく過ごせる色は何色?
色が心理的に影響をもたらすことは広く知られています。また、色によって光の吸収の仕方や熱の感じ方にも違いがあります。
視覚的にも、体感的にも涼しく感じられる色は何色かを調査するのもよいでしょう。暑い夏を少しでも涼しく乗り切るには、衣服やインテリアに何色を選ぶとよいか研究してみてはいかがでしょうか。
色の知識を活かし、より快適な夏を過ごしたいものですね。
【小学3年生〜小学4年生向け】自由研究のテーマ
小学校中学年になると、行動範囲も広がってきます。そんな児童におすすめの研究テーマはこちらです。
街中のマークを探してみよう!(リサイクルマークや街中のマークなど)
街の中には交通標識以外にも、さまざまなマークがあふれています。また、製品のパッケージにはリサイクルのためのマークがついているものも少なくありません。
街へ出かけ、いろいろなマークを写真に撮り、それが何のマークなのか調べてみましょう。
10円玉をピカピカにしよう!
身近なものが意外な用途に使える例はいろいろあります。酢が10円玉をピカピカにするのもそのひとつです。
酢以外にも10円玉をピカピカにする調味料はいろいろあります。
身近な調味料に10円玉を浸してみて、どんな調味料だとピカピカになるのか、その調味料に共通する性質は何か、考えてみましょう。
水がきれいになる装置を作ろう!
日本は水資源に恵まれている一方、地震などの自然災害の多い国でもあります。
「もし、水道が使えなくなったら」と、想像するだけでも大変です。
浄水器のように、手軽に水をきれいにできるろ過器を作るにはどうしたらよいでしょうか。
ろ過の仕組みを学び、自宅で手軽に作れるろ過器作りにチャレンジしてみましょう。
通学路のゴミ拾い調査をしよう!
毎日通る通学路。ゴミがポイ捨てされているときがありませんか。
道端に落ちているゴミから、街の様子が浮かび上がってくることがあります。
通学路のうち、何か所か地点を決めて、どんなゴミが落ちているか観察し、地図にまとめてみましょう。
【テーマ別】自由研究のまとめ方
自由研究の結果は模造紙やレポート用紙にまとめるのが一般的です。中にはオンラインで提出という学校もありますので、事前によく確認しておきましょう。
また、まとめる際にAIを活用しようと考える人もいるかもしれません。AIはアイデア出しなどサポート的な面で活用するにとどめ、自由研究は自分の言葉でまとめましょう。
以下、記録を残す際に気をつけることを自由研究の系統別に紹介します。
観察系の場合
何かを観察して記録を残すときには、同じ地点から写真やイラストなどを残すようにしましょう。
観察中の変化の様子が、よりわかりやすくなります。記録は古いものから順番に並べ、使用する写真やイラストには、観察開始から何日目のものなのかを明記しましょう。
また、観察対象に明らかな変化があった場合には、そのポイントでより細かく記録を残すことで、メリハリのある研究発表となるでしょう。
実験系の場合
実験の報告の場合には、あとから同じ実験ができるよう、実験に使った道具や手順を丁寧に述べる必要があるため、細かく記録に残しておくとよいでしょう。
また、実験からわかったことを表やグラフなどを使ってまとめると、視覚的にわかりやすくなります。
「まとめ」では今後の展望についても触れると、より充実した自由研究になります。
調べ物の場合
調べ学習の場合には、その情報がどこに載っていたのか、出典を明らかにしておきましょう。
また、自分なりに仮説を立てて、調べた結果と比較したうえで、今後取り組みたいことにも言及すると、より発展的な内容となります。
楽しく安全に取り組めるようサポートしましょう
自由研究は、子どもの「やりたい」「気になる」といった好奇心や主体性を大きく伸ばせる機会です。
しかし、子どもだけの力では危険が伴うケースや、調べることに限界が出るケースがあるのも事実。あたたかく見守りながら、要所で大人がサポートしていきましょう。
自由研究によって子どもの新たな一面や成長を感じることもあるかもしれません。
まとまった時間が取れる夏休みだからこそ、学習の枠を超えて、親子の交流を深める時間として大切にしていきたいですね。
ライター:サカイケイコ
3児の母。おかあさんだからって好きを諦めない、をモットーに、仕事に家事に育児に趣味に全力投球中。
SNSで見かけて面白そうだなと思っていた「100の目標」を立ててみました。さて、いくつ実現できるかな…!

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