7～10歳
小学校に入学すると、学期末に通知表をもらってきます。
通知表とは、学校が子どもの学校生活の様子を学業面や生活面の両方からまとめ、出欠席状況とあわせて保護者に知らせるために出すものです。
名称はさまざまですが、多くの場合学期末に渡されます。
初めてもらってくる通知表、親としては中身が気になるもの。
成績評価などの内容はもちろんのこと、先生からのコメントも、学校でのわが子の様子を知るうえで重要です。
また、保護者からのコメントを求められる場合もあり、何を書けばよいのか迷うことも。
この記事では、通知表に保護者コメント欄がある理由や、書くべきことなどを実際のコメント例を交えながら解説します。
記入するのに迷ってしまうというママやパパはぜひ参考にしてください。
この記事のもくじ
通知表に保護者のコメントを書く理由は？
通知表に保護者が書くコメント欄がある理由は大きく分けて3つあります。
家庭での様子を共有するため
子どもの学校での様子と家庭での様子がまったく違うことはよくあります。
近年は家庭訪問を実施しない学校も多く、担任の先生はなかなか家庭での様子をうかがい知ることができません。
保護者コメント欄は個人面談などと同じように、子どもについて知るための重要なコミュニケーションツールの役割を果たします。
子どもの成長を伝えるため
先生と保護者では、立場が異なります。子どもにとって一番身近な大人であるママやパパから見た子どもの変化・成長を知りたいという先生も多いです。
目にみえる成果にとらわれず、学習への取り組み方、趣味、物事に対する取り組み方などに変化が見られれば、コメント欄を通じて報告するとよいでしょう。
家庭環境を報告するため
家庭環境に変化があったことの報告にもコメント欄が活用できます。
家族や親戚の病気・怪我など、わざわざ学校に報告するほどのことではないけれど、本人の生活に影響を及ぼす出来事もあるでしょう。
コメント欄を通じて報告することで、先生はさりげなく注意を払うことができます。
通知表に書くべきコメントの内容と例文
ここからは、具体的な文例とともにどのようなことを書けばよいのかお伝えします。
以下にご紹介する①から⑤の内容を網羅するのが理想ですが、記入欄の大きさによっては入りきらない場合もあります。
そのような場合には、先生からのコメントの内容やわが子の学校での様子に合わせて、いくつか選んで組み合わせるとよいでしょう。
①先生への感謝の言葉
まずは、毎日子どもを見てくれている先生に向けて感謝の言葉を伝えましょう。
「毎日のご指導、温かいサポートをありがとうございます」「安心して学校生活を送ることができ、感謝しております」「おかげさまで、毎日学校へ行くのが楽しいようです」などの文面が考えられます。
コメントの導入としても使いやすい内容です。
②先生への返信
続いて、先生からいただいたコメントに対して返事をしましょう。
「係の仕事を積極的に頑張っているとのことで、親としても嬉しく思っています」「新しいクラスに馴染めるか心配しましたが、新しい友だちもできたようで安心しています」などです。
先生のコメントに応じて、臨機応変にアレンジしてください。
③子どもの家での様子や取り組み
次に、子どもの家庭での様子や取り組みについて伝えます。
具体的には「家でも音読の練習を楽しそうに続けています」「計画的に勉強する習慣が少しずつ身についてきました」などです。
学校生活のなかではあまり見られない一面などに触れるのもおすすめです。
「家ではなかなか勉強しません」などのマイナスな内容は避け、「妹の面倒をよく見てくれるので助かっています」など、プラスの面を伝えるようにしましょう。
④保護者から見た子どもの成長
ママやパパから見て「ここが大きく成長したな」と思う点があれば、ぜひ触れましょう。
「家でも、自分から宿題に取り組むようになりました」「苦手な計算もあきらめず挑戦している姿に成長を感じます」「漢字テストで満点を取ったことで自信をつけ、漢字検定に挑戦することになりました」などです。
⑤来年度の目標や課題
学年末であれば次年度の、学期末であれば次学期の目標や課題をのべましょう。
「次学期では、本を読む習慣を身につけることを目標にしたいです」「来学期も、自分のペースで少しずつ成長してほしいです」「来年度は、児童会役員に挑戦したいと言っています」などがこれにあたります。
コメントを見た担任の先生から励ましやアドバイスをもらうことで、子どものやる気につながるかもしれません。
通知表をきっかけに、親子で今後の目標について話し合ってみてはどうでしょうか。
通知表のコメントで避けた方がよい内容
反対に、書くのは避けた方がよい内容はあるのでしょうか。ここでは、避けた方がよいものを3つご紹介します。
子どもを否定するような内容
わが子について他人に向けコメントするとなると、どうしても過小評価してしまいがち。
しかし、子どもを否定する内容ではなく、前向きな内容を心がけましょう。
通知表は子どもを通じてやりとりされるため、本人がコメントを読む可能性も十分に考えられます。「子どもが読んだときに傷つかない」ことも、大切なポイントです。
学校・先生への批判や要望
通知表のコメントは、通知表の記載内容に対して感じたことを書くためのものです。
学校や先生に要望があれば、それは別途相談の場を設けてもらいましょう。
学校生活とは関係のない話題
普段から学校によく出入りしていたり、先生と交流があったりするとついつい友だち感覚でコメントしてしまいがちですが、子どもの学校生活と関係のない話題はNGです。
通知表のコメントは評価ではなくエール
通知表の保護者コメント欄は、先生と保護者の重要なコミュニケーションツールであると同時に、先生が子どもを理解するために大切だとわかりました。
「何を書いたらいいかわからない」という方も、ご紹介した「先生への感謝の言葉」「先生への返信」「子どもの家での様子や取り組み」「保護者から見た子どもの成長」「来年度の目標や課題」の5つのポイントに沿って記入すれば大丈夫。
気負わず、通知表を見て感じたことを書きましょう。
通知表のコメントは、ママやパパから子どもへのメッセージでもあります。成績に対する評価にとどまらず、「きちんと見ているよ」ということを伝えて、次学期や次年度を前向きに迎えられるようなエールを送りましょう。
ライター：サカイケイコ
3児の母。おかあさんだからって好きを諦めない、をモットーに、仕事に家事に育児に趣味に全力投球中。
SNSで見かけて面白そうだなと思っていた「100の目標」を立ててみました。さて、いくつ実現できるかな…！
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