
「小3の壁」という言葉を聞いたことはありますか? 「小1の壁」もあるのに、「小3の壁」もあるの!? と驚いた人もいるのではないでしょうか。
「小1の壁」という言葉がすっかり浸透した今、今度は「小3の壁」が注目されています。では、「小3の壁」とは具体的にどのような事象を指すのでしょうか。また、ママやパパにできる対処はあるのでしょうか。
「小3の壁」について学び、直面したときにも慌てず対処できるようにしましょう。
この記事のもくじ
「小3の壁」とは?
「小3の壁」とは、小学校3年生ごろに学習内容が難しくなったり、自分と他者の違いを意識するようになったりすることによって起こるさまざまな問題を指します。
「小1の壁」が小学校入学に伴い仕事と育児の両立がしづらくなるという環境の問題であるのに対し、「小3の壁」は子ども自身の精神面に関わる問題である点が特徴です。
近年では、定員の関係で小3くらいから学童に入れない子どもも増えており、居場所がないという問題が加わるケースもあります。
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★小1の壁とは?
「小3の壁」が起こる原因
小3の壁は、さまざまな原因が絡み合っていることが多いです。ここでは、よく見られる原因を4つご紹介します。
学習内容の難化
まず挙げられるのは、学習内容の難化です。
小3になると、「生活」は「理科」と「社会」に分かれ、より専門的に学ぶようになります。
さらに、「外国語活動」として英語学習が始まるのも3年生。算数では割り算、小数、分数といった内容を学習します。
このように、小3になると、学校の授業で勉強する内容が低学年のときと比べて難しくなります。
授業についていけなくなることも問題なのですが、何より心配なのが、子どもが「どうせ自分はできないんだ」と劣等感や無力感を抱くようになること。
自己肯定感を下げないためにも、早めに学習のつまずきに気づくことが大切です。
自我の芽生えと反抗期
3年生くらいになると、自我が芽生え始め、親からの分離を試みるようになります。
そのため、それまでとは違った感情に心がゆさぶられたり、うまく対応できずに混乱したり、不安や罪悪感を抱いたりします。
5歳〜10歳くらいの時期は中間反抗期と言われ、小3の壁と重なります。
中間反抗期は身の回りのことができるようになる、交友関係が広がるなどの環境の変化に対応しきれず、言葉づかいが悪くなったり、ものに当たるようになったり、大人の言うことを聞かなくなったりします。
また、早い子では第二次反抗期が小3の壁と重なります。11歳〜17歳ごろの第二次反抗期は、自我を確立するために「精神的に独立しなければ」という気持ちから、親や周囲に対して反発したり、反抗的な態度を取ったりするものです。
頭ごなしに叱るのではなく、親が発達段階の特性を理解して接することが求められます。
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★中間反抗期とは?
友だち関係の変化やトラブル
他者との違いを認識しだすのも小3くらいの時期の特徴です。
それに伴い人間関係も複雑化していき、友人関係のトラブルや悩みも増えやすくなります。場合によってはいじめに発展することも。
いじめをする側には自分の弱さに耐えられずに他者を攻撃してしまうケースも見られます。
この時期は、特に子どもの様子に気を配りましょう。万が一いじめが起きてしまった場合にはその背景を理解し、大人が適切に介入することが大切です。
放課後の居場所がない
近年は共働きの家庭が増えています。
学童保育は低学年を優先して入所させるので、地域によっては小3くらいから定員の問題で利用できなくなることもあります。
また、子ども本人が行きたがらなくなって退所するケースもあります。
小3になると授業時間が増えて放課後自由に遊べる時間も減ってしまいます。
限られた自由時間も公園や児童館では遊び方が制限されていることも。そのため、十分にストレスを発散できない子どももいます。
子どもが落ち着いて過ごせるように、放課後に過ごす場所や過ごし方を見直すとよいでしょう。
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★共働きの子育ては難しい?
「放課後の預け先」問題の対処法
「小3の壁」のうち、心理的な問題は子ども本人が葛藤を経て乗り越えていくしかありません。
しかし、環境面の問題ではママやパパが環境を整えることで対処できるものもあります。
民間学童を利用する
学童に通う場合には、民間学童の利用も検討しましょう。
民間学童には、6年生までが利用対象となっている施設も多くあります。
また、学童にいながら習い事ができる、学習支援が受けられるなど、充実したサービスが提供されているのは民間学童ならではの魅力です。
自治体によっては、条件を満たせば補助金が出て公営の学童とさほど変わらない金額で利用できるところもあります。
自治体のサービスを利用する
自治体が提供するサービスも活用してみましょう。
児童館や小学校の放課後子供教室など、自治体でも放課後に子どもが過ごせる場所を提供しています。
学童とは異なり出欠の確認を取ったりはしませんが、大人の目があるところで遊んだり、読書をしたりして過ごすことができます。
習い事を検討する
習い事を検討するのもおすすめです。
子どもの興味・関心に合った習い事には、放課後の時間を有効に使える以外にも以下のようなさまざまなメリットがあります。
- 違った属性の友人ができる
- コミュニケーションの取り方を学べる
- 目標を達成することで自己肯定感が高まる
月謝や時間など、無理のない範囲でできる習い事を探してみましょう。
お留守番の練習をする
ひとりでいる時間が短い場合には、留守番の練習をしてもよいでしょう。
小3くらいになると、長時間でなければひとりで留守番できる子どもも増えてきます。
ひとりで留守番させる場合には、家の鍵を開けるときには周囲に人がいないか確認する、家に入ったら必ず鍵を閉める、インターホンには応対しないなどのルールを徹底させましょう。
ママやパパができるサポート方法
小3の壁に悩む子どもをママやパパがサポートするには、どのようなことができるでしょうか。
小さなつまずきにも気づけるようにする
子どもの様子を観察し、つまずきに気づけるようにしましょう。
学習面では、意識的に一緒に勉強したり、宿題の内容を確認したり、テストの解き直しを一緒にしたりすることでつまずきを見つけやすくなります。
また、日頃からコミュニケーションをよく取ることで、友人関係のトラブルにも気づきやすくなるでしょう。
成功事例を増やしていく
「小3の壁」の心配な点のひとつに自己肯定感の低下が挙げられます。
小さなことでもよいので成功体験をさせ、具体的にできたことを褒めることで自己肯定感は高まっていきます。
学習方法を工夫する
学習方法を工夫するのもひとつの方法です。
塾や学習アプリを活用したり、クイズ形式で学習したりとさまざまな方法が考えられます。
また、どうしても気分が乗らないときには家事を手伝ってもらったり、出かけたりして気持ちを一旦勉強から離しましょう。
一度勉強から離れることで気分がリフレッシュされ、勉強に戻ったときには集中して学習できるケースは多く見られます。
子どもの変化を見守り、サポートしましょう!
自我の目覚めや学習内容が難しくなることでぶつかる「小3の壁」。
大変な時期ではあるけれど、子どもの成長に欠かせないステップでもあります。
ママやパパにできることは、子どもの様子を見守り、適切なサポートを提供すること。
ときにはもどかしく感じることや、反抗的な態度にイライラすることもあるでしょう。
しかし、慌てず騒がずどっしりと構えて子どもの変化を見守り、その時々に必要なサポートをすることで、子どもは自ら「小3の壁」を乗り越えていくことでしょう。
どっしりと構えて気長に子どもを見守ることが、親にとっての「小3の壁」なのかもしれません。
ライター:サカイケイコ
3児の母。おかあさんだからって好きを諦めない、をモットーに、仕事に家事に育児に趣味に全力投球中。
SNSで見かけて面白そうだなと思っていた「100の目標」を立ててみました。さて、いくつ実現できるかな…!