
「赤ちゃんには、いつから麦茶をあげていいのかな?」と気になるママやパパも多いでしょう。
この記事では、赤ちゃんに麦茶を与える時期や安全な飲ませ方・注意点などを解説します。麦茶は水分補給に適していますが、赤ちゃんの胃腸はデリケートです。衛生対策をしっかり行い、飲ませるときの注意点も確認しましょう。
この記事を参考に、安心して麦茶デビューしてくださいね。
この記事のもくじ
この記事を監修いただいたのは…
管理栄養士/ライター:おおすかさとみさん
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食べることが大好きな2児のママライターです。以前は病院で栄養指導などの栄養管理を行っていました。
特定保健指導も経験しながら、栄養・食事についてわかりやすく伝えていきます。
赤ちゃんに麦茶はいつから与えて大丈夫?
赤ちゃんには、いつから麦茶を飲ませられるのでしょうか?ここでは、与えるのにおすすめな時期や気になるアレルギーへの疑問について解説します。
離乳食を始めるタイミングがおすすめ
一般的に赤ちゃんへは生後1か月頃から麦茶を与えても大丈夫と言われていますが、離乳食を開始する生後5〜6か月頃から飲ませ始めるのがおすすめです。
というのも、それまでは母乳やミルクだけで十分な水分がとれるからです。また、麦茶は母乳やミルクとは違って、栄養補給を目的としたものではありません。麦茶は栄養補給ではなく、あくまで水分補給として考えましょう。
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アレルギーの心配はある?
麦茶は「大麦」からできているので、「小麦アレルギー」にはなりにくいと考えられています。
しかし、絶対にアレルギーが出ないとは言い切れません。もし、お子さんに小麦アレルギーがある場合は、念のため医師に相談しておくと安心です。
麦茶を飲ませるときの量や温度は?
特に初めてのお子さんだと、ママやパパも飲ませる麦茶の適切な量や温度についてわからないこともありますよね。
ここでは、赤ちゃんに麦茶をあげるときの目安量や適温ついて紹介します。
スプーン一杯を目安に
赤ちゃんに初めて麦茶をあげるときには、少量のスプーン一杯から始めるとよいでしょう。
新しい味に慣れるための大事な一歩です。少量からスタートし、アレルギーのような変わった様子がないか、赤ちゃんの様子をよく見ましょう。
スプーン一杯が飲めるようなら、少しずつ赤ちゃんに飲ませる量を増やしていきます。
ただし、麦茶は栄養をとるためではなく、あくまで水分補給のためのもの。もし、赤ちゃんが嫌がるようなら、無理に飲ませる必要はありません。日を改めて、また少量から試しましょう。
人肌程度に温度調節を
麦茶の温度は、人肌くらい(36〜37℃ほど)がベストです。冷たすぎると赤ちゃんの胃腸に負担をかけてしまうことがあるので、暑い日でも冷たい麦茶は避けてください。
逆に、熱すぎるとやけどの危険があるため、飲んだり触ったりして、温度を確かめてから飲ませましょう。煮出した麦茶をすぐに使う場合は、湯冷ましを足して飲みやすい温度に調節します。
赤ちゃんに麦茶を飲ませるときの注意点
麦茶は水分補給に適した飲み物ですが、赤ちゃんに飲ませるときには伝えておきたい3つの注意点があります。
安心して麦茶デビューを迎えられるよう、重要なポイントをしっかり確認しておきましょう。
水出しではなく、煮出しの麦茶を
麦茶には手軽な水出しタイプと、煮出しタイプがあります。水道水に含まれる残留塩素が気になる場合は、煮出して作るのがおすすめです。10分以上しっかり沸騰させることで、塩素などを減らせると言われています。
麦茶を冷ます際は、煮出した後に冷水で一気に冷やすのがポイント。ゆっくり冷ますと雑菌が繁殖しやすくなります。
当日に飲み切るように
麦茶は、作ったその日のうちに飲み切るのが基本です。
長く置いておくと、容器の中で雑菌が増えてしまい、赤ちゃんがお腹を壊す原因になるかもしれません。もし、カビや変なニオイ、ぬめりがあったら与えないでください。
飲む分だけ作り、残ってしまった麦茶は捨てましょう。
下痢のときは母乳やミルクを
赤ちゃんが下痢をしているときは、水分不足となるのを防ぐために水分とミネラルがとれるよう配慮します。母乳やミルクはもちろん、湯冷ましや赤ちゃん用のイオン飲料や麦茶など、赤ちゃんが飲みやすいものを選びます。
普段通り母乳やミルクをしっかり飲めているなら、無理に麦茶をあげる必要はありません。
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赤ちゃんが麦茶を飲まない場合の対処法は?
麦茶を飲んでくれない場合は、薄めてみたり、容器を見直したりしてみましょう。
麦茶を薄めてみる
赤ちゃんは成人よりも味蕾の数が多いため、麦茶を苦く感じたり、渋味を感じたりすることがあります。
苦そうな様子のときは、水や白湯で薄めてみましょう。味覚が敏感な赤ちゃんでも、薄めれば飲みやすくなります。特に白湯で薄めると、衛生的なだけでなく、麦茶の温度も人肌くらいに調整できるので一石二鳥です。
また、どのようなものを選んだらよいか迷ったら、赤ちゃん用の麦茶を選ぶとよいでしょう。
容器を見直してみる
赤ちゃんが麦茶を飲んでくれないのは、飲み慣れない容器が原因かもしれません。
まずは、普段使っているスプーンや哺乳瓶で試してみましょう。もしそれで飲まなければ、スパウトマグやストローマグなど、飲み口が違う容器に変えてみるのもおすすめです。新しい容器に興味を示して飲んでくれる子もいます。
赤ちゃんの飲みやすい容器を見つけてあげてくださいね。
水分が十分に足りている
麦茶を飲んでくれない理由のひとつとして、お腹が空いていないことも考えられます。母乳やミルクを飲んだ後など、水分が足りているときに麦茶をあげてもなかなか飲んでくれないでしょう。
外出後やお風呂上がりのタイミングなどは、水分補給のチャンス。赤ちゃんが汗をかいて喉が渇いているときに麦茶を与えてみましょう。
ただし、まだ離乳食を始めたばかりの赤ちゃんの主な栄養源は母乳です。水分補給で麦茶を飲みすぎてしまうと、母乳やミルクを飲む量が減ってしまう場合もあるので注意してくださいね。
赤ちゃんのペースで、麦茶で水分補給を!
離乳食を開始する頃を目安に、赤ちゃんのペースで麦茶を少しずつ飲ませてみましょう。
麦茶は雑菌繁殖を防ぐため当日中に飲み切り、煮出し後は急冷します。もし、飲まない場合は、容器を変えたり、喉が渇きやすいタイミングで試してみたりしてください。新たな味に慣らして、水分補給の習慣をつけてあげてくださいね。