赤ちゃんが生後4か月頃になり、首がしっかりすわってお座りが少しできるようになり、さらに大人の食べているものに興味を示し始めたら離乳食の始めどき。
ママやパパ、そして赤ちゃんが余裕を持って食べる練習を楽しめるよう、必要なものを揃えてから始めるとよいですよ。
この記事のもくじ
離乳食をあげるときに必要なものリスト
離乳食は5~6か月頃から始め、食べることを覚える「初期」、舌と上あごでつぶして食べる「中期」、前歯や歯ぐきを使ってもぐもぐ食べる「後期」、かじったり噛んだりすることが上手になる「完了期」と進みます。
それぞれの時期に合わせ、必要なものを揃えましょう。
離乳食開始前に揃えておきたいもの
生後5~6か月頃は、離乳食の「初期」段階。
“ごっくん”を覚える時期です。
栄養を摂ることやたくさん食べることよりも、口に入った離乳食を飲み込めるようになることを目指します。
そのためには、赤ちゃんの口に合う食器や、食べる姿勢を保てる椅子が必要です。
あらかじめ揃えておきたいものは、以下のとおりです。
- 赤ちゃん用スプーン
- 割れない器
- お食事エプロン
- 赤ちゃん用の椅子
- 離乳食本
赤ちゃんの小さな口に合うサイズのスプーンを用意しましょう。
シリコンやプラスチック製のものであれば、口に入れたときに冷たく感じにくいです。
食器を落としたり服を汚したりするのはよくあることなので、メラミンなど割れない素材の器やお食事エプロンがあると便利。
そのうえで床にレジャーシートや新聞紙を敷いておくと片付けが楽ですよ。
ハイローチェアなど、赤ちゃん専用の椅子も用意してくださいね。
離乳食の進め方や作り方に不安がある場合は、指針となる離乳食本を備えておくのもよいでしょう。
離乳食中期|食べさせるときに必要なもの
生後7~8か月頃の中期には飲み込む力がつき、舌や口を上手に使えるようになります。
歯が生えていなくても、豆腐くらいの硬さのものならつぶしながら食べられるようになるでしょう。
食器や椅子は同じものでOK。
増やすなら、ミルクや母乳以外の飲み物を飲む練習ができるものを揃えるとよいですよ。
この時期に買い足すなら、以下のものがおすすめです。
- 赤ちゃん用のマグ
- 赤ちゃん用のコップ
赤ちゃん用のマグは、スパウト、ストローのほか、特殊な飲み口がついたコップタイプのマグもあります。
赤ちゃんが持ちやすいよう、両側に持ち手がついているものが多いです。
赤ちゃんが自分で飲めるようになれば育児の負担が少し軽くなりますが、この時期はまだ上手に飲めるようにならなくても大丈夫。
焦らず、マグやコップに触らせて慣れさせるところから始めましょう。
離乳食後期・完了期|食べさせるときに必要なもの
生後9~11か月頃には「後期」、生後12~18か月頃には「完了期」に入ります。
この頃には、自分で食べたい気持ちが育つもの。
手づかみ食べが中心ですが、赤ちゃんによっては自分でスプーンを使いたがるようになる子もいます。
以下のようなものを揃えるとよいですよ。
- 赤ちゃんが持って使うスプーン
- 赤ちゃんが持って使うフォーク
おすすめは、持ち手が短く、太くなっている形状のカトラリー。
のどの奥を突く心配がなく、安心して持たせてあげられますよ。
離乳食を作るときに必要な調理器具リスト
離乳食は、すりおろしたりつぶしたりして作ります。
離乳食づくりにも使える調理器具を持っていればそのまま使えますが、足りないものがあったり離乳食専用のものが必要だったりする場合は、あらかじめ用意しておきましょう。
はかる|計量スプーンやキッチンスケール
離乳食は1回に50gなど少量ずつあげるので、計量スプーンやキッチンスケールが必要です。
一度にたくさん作って小分け保存する場合も、均等に分けられるので便利ですよ。
すりおろす|ブレンダーやおろし金
離乳食の初期や中期では、食材をペースト状にするのが基本です。
細かくできるブレンダーやおろし金も用意しておきましょう。
離乳食づくり用のセラミック製のおろし器があれば、少量をおろしたいときに便利です。
すりつぶす|すり鉢とすり棒
赤ちゃんが食べやすいよう、食材をすりつぶすためにすり鉢とすり棒も用意しましょう。
少量ずつ丁寧にすりおろしたい場合は、離乳食づくり用の小さなタイプが使いやすいですよ。
ブレンダーでも代用できます。
裏ごしする|茶こしや裏ごし網
離乳食初期では、おかゆや野菜、果物を裏ごしして与えます。
裏ごしには、茶こしやお菓子などに使う裏ごし網が必要です。
茶こしは食材をペースト状にしたいときはもちろん、しらすを塩抜きしたいとき、納豆のねばりをとるためにお湯をかけるときにも重宝します。
蒸す|蒸し器や鍋
離乳食には、水分を保ちやわらかく仕上げる蒸し調理もおすすめです。
栄養を逃しにくいのもメリットですよね。
蒸し器がなければ、お湯を沸かした鍋にザルを引っ掛け、ふたをして蒸す方法も。
もしくは、鍋に耐熱容器を逆さまに置いてお湯を張り、その上に食材を入れた耐熱容器を置き水で濡らした布巾でふたをして加熱する方法もあります。
保存する|フリージングトレー
離乳食は、一度にたくさん作って小分けにして冷凍保存するとママやパパの負担を減らせます。
小分けできるよう仕切りのあるフリージングトレーを用意しましょう。
ふた付きの製氷皿でも代用できます。
離乳食づくりであったら便利なもの
離乳食は、大人の食事とは別に作ったり調理途中で取り分けたりしなければならず、負担に感じるママやパパも多いでしょう。
少しでも楽に進めるために“あったら便利なもの”をご紹介します。
ミニサイズの鍋やフライパン、まな板
少量ずつ作る離乳食には、ミニサイズの調理器具があると便利です。
ミニサイズの鍋なら、少量の調理でも焦げつきにくいですよ。
ふた付きの小ぶりの鍋、油を引かずに使える小さめのフライパン、衛生的に使える離乳食専用のミニまな板などがあると、洗うときも楽です。
離乳食専用のキッチンばさみ
離乳食を作るときや取り分けるときにあると便利なのが、キッチンばさみです。
専用ケース付きのものや先が丸くなっているものであれば、外出先に持ち運びやすく便利です。
おかゆを作る時短グッズ
初期から頻繁に作るおかゆは、時短グッズがあると手早く作れます。
大人のお米と一緒に炊飯器で炊けるグッズ、電子レンジで簡単に作れるグッズ、裏ごし器が付いていてすぐに食べさせられるグッズなど、使いやすいものを探してみてくださいね。
フリーズドライやレトルトの離乳食
忙しいときや疲れているときなど、裏ごししたりすりおろしたりするのは難しいときもありますよね。
そんなときは、お湯をかけるだけですぐに食べさせられるフリーズドライの離乳食や温めるだけのレトルトの離乳食が便利です。
フリーズドライはおかゆに入れたりスープに足したりできて重宝しますよ。
ベビーフードも活用しながら離乳食を進めましょう
「離乳食は手づくりでないと」と意気込むママやパパも多いかと思いますが、ベビーフードも必要なものの1つと考えてみてください。
普段からときどき食べさせておくことで、非常時や外出時、ママやパパの体調不良時でも赤ちゃんが違和感なく食べてくれるので、栄養の心配がなくなりますよ。
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ライター:あまね
チャイルドカウンセラーの資格を持つママライター。
HSC(ひといちばい敏感な子ども)の娘の心に寄り添うため、子ども認知行動療法やアートセラピーを勉強中。
目標は自分だけの仕事部屋を持つこと。