お出かけ時に欠かせない抱っこひも。様々な商品が出回る中、変わらぬ人気を誇るのがハワイ発の「エルゴベビー」です。
でも夏の抱っこは赤ちゃんもママ・パパもちょっとした忍耐勝負。そんな時のお助けアイテムとして「空調抱っこひもカバー®」が話題です。果たしてどんなものなのか。8月に新色が発売された抱っこひもとともに色々お聞きしてきました。
この記事のもくじ
キッズアライズ編集部が気になるベビー・キッズ関連サービスをご紹介。
今回は、人気の抱っこひも「エルゴベビー」と、暑さ対策グッズとして注目を集めている「空調抱っこひもカバー®」です。
気になるカバーは、エルゴベビー日本正規総代理店のダッドウェイが、展開するブランド「ベビーホッパー」とファン付きウェアなどでおなじみの「空調服®」がコラボ―レーション。「空調服®」の機能が抱っこひもカバーに活用された、画期的なアイテムでした。
「空調抱っこひもカバー(®)」「エルゴベビー」についてお聞きしました!
お聞きした方:株式会社ダッドウェイ 青木 大祐さん、岸 郁美さん
熱と湿気が外に出るから涼しい!
-空調抱っこひもカバー®とは、どのようなものでしょうか
青木さん:ファン付きウェアなどで高いシェアを誇る「空調服®」の技術をお借りし、抱っこひもカバーにファンを付け、カバー内で空気を流すことによって冷却効果を得られるようにしています。
-扇風機のように赤ちゃんに風を当てるわけではないんですか?
青木さん:風を直接当てているわけではありません。汗をかいて気化熱で体を冷やすといった、人が本来持つ冷却機能に基づき、空気を流して熱や湿気を外に出すことで涼しさが感じられます。
-風を当てるのと空気の排出では何が違うのでしょうか
青木さん:この仕組みの要となるのは、対面抱きであれば赤ちゃんの背中部分に配置されるプラスチックの構造体(三次元立体構造の「スーパースペーサー」)。これが空気の通り道をつくり、効率的にカバー内にこもった熱や湿気を排出します。
さらに、外側から手を入れられるメッシュのポケットがあり、抱っこする人も涼しさを感じることができます。
-空調ベビーカーシート®も同じ仕組みですか?
青木さん:背中部分にシートを入れることで、同様に空気の流れをつくり、赤ちゃんの背中とベビーカーの間にある熱気や湿気を排出します。
暑さ対策もUVカットも雨避けもコレ1つ
-単3電池4本ということですが、重さはいかがでしょうか
青木さん:カバー全体の重さは385g、電池を入れて500gほど。
500ml入りのペットボトル1本分です。
また、UVカット機能に加え、強力な撥水機能を備えているのでほかのアイテムは必要なく、コレひとつで事足ります。
-充電式専用バッテリーでないのはなぜでしょうか
青木さん:安全性を徹底的に考慮した結果、現段階では長年利用されている乾電池を採用しました。
また、充電式専用バッテリーだと充電を忘れてしまい、出かける直前で気づいても間に合わないといったことが不安要素として考えられました。
-確かに、乾電池ならコンビニや駅の売店などで気軽に入手できますね
青木さん:はい。実際には充電式の乾電池を使う方が多いようです。また、電力不足が心配される昨今、乾電池で稼働する機器が見直されています。乾電池さえあればどのような場面でも使えるメリットは大きいと思い、乾電池式を採用しました。
機能面とデザイン面を両立させて、できるだけシャープな印象を
-開発で苦労した点はありますか?
青木さん:空気を効率的に排出するために排出口以外の密閉性を高めているので、ファンが回るとカバーが少し膨らみます。その膨らみをいかに抑えて、シャープに見せるか。苦労しましたが、冬用のダウンの抱っこひもカバーくらいに収めることができました。
-ちなみにカバーはエルゴベビー専用のものでしょうか
青木さん:ほかの抱っこひもでも使えないわけではありません。
ただ、エルゴベビーに付けたときに密閉性が高くなるよう設計しています。ほかのものに付けると隙間が生まれて密閉性が下がり、私たちが想定した空気の排出機能が落ちて、涼しさは低減してしまいます。
お出かけ時だけじゃない。抱っこをサポートする抱っこひも
-では、そのエルゴベビーについてお聞きしたいのですが、まずは抱っこひも選びのポイントから教えてください
岸さん:抱っこひもを選ぶ場合は、使用するシチュエーションを想像していただくのが良いと思います。
抱っこひもはその名の通り、抱っこをする時にサポートするもの。「抱っこする場面」と考えると、お出かけ以外におうちの中でも抱っこをしているんですよね。
-確かに、寝かしつけや、何か作業をする時に抱っこしますね
岸さん:そのうえで自分が使うなら、いつ使うのか。
「やっぱり外出する時が多そう」「外出はベビーカーがあるから、おうちの中のほうが多いかも」と考えてみるとイメージしやすいかもしれません。
3つのシリーズの中から最適なものを
-お出かけ中心の場合、どの抱っこひもがおすすめですか?
岸さん:エルゴベビーは、OMNI Breeze(オムニブリーズ)、ADAPT SoftFlex™(アダプトソフトフレックス/以下、アダプト)、EMBRACE(エンブレース)の3シリーズで展開しています。
オムニ ブリーズは、室内・外出時、様々な場面で活用できる万能的な抱っこひも。新生児から使え、対面抱き、前向き抱き、腰抱き、おんぶの4つの方法で抱っこができるため人気です。
-アダプトとエンブレースはどうでしょうか
岸さん:もう少しシンプルに使いたい方は、前向き抱き以外の3つの抱っこができるアダプトを購入されています。おうち中心なら、やわらかな素材のエンブレースもおすすめです。
なお、オムニ ブリーズとアダプトは、8月10日に日本限定の新色が発売されました。
-新作のポイントはなんですか?
岸さん:これまでにないスタイリッシュな絵柄です。
目を引くデザインですが、定番カラーがベースになっているので普段のお洋服にも合わせやすいのがポイント!
日本限定カラーなので、他の人と被りたくない方にもオススメです。
また生地は、通気性と肌触りに優れたSoftFlex™メッシュを使用しており、ムレにくくなっています。
複数の抱っこひもを用途に合わせて使い分け
-色々あって迷ってしまいますね
岸さん:最近は、お出かけ用、おうち用、パパ用など複数持ちをして使い分ける方が増えています。
-パパとの体格差がある夫婦なら、パパ用に1つあるとベルト調整をしなくてよいので便利ですね
岸さん:はい。「実際に、どういう使い方をするかわからない」「アレもコレも試してみたい」という方は、サブスクの仕組みでベビー用品が利用できる「ファミサブ」のご利用も検討してみてください。
ベーシックプランは月額料金で利用でき、気に入れば新品をそのまま購入も可能。トライアルプランは2週間お試しができるので、お家でゆっくり試着してみたい!という方にオススメです。
-キッズアライズを見ているママやパパにメッセージをお願いします
青木さん:子どもがいると、雨や猛暑でも外出しなくてはならないことがあります。日常の大変なことを少しでも和らげるようなアイテムを提供し、快適な育児を応援したいと思っています。
岸さん:抱っこひもには、ママ、パパの育児の負担軽減や、赤ちゃんが快適に過ごすためのほか、両親と赤ちゃんが大切な時間を共有して、関係性を築いていくためのものという側面があります。
抱っこひもを、移動するためだけに使うというよりは、抱っこしたいからエルゴを使おうかなという気持ちで使っていただけたら嬉しいです。
そして、せっかくなら使う側の気分が上がるようなモノにしたいと思い、デザインや色を豊富に展開しています。ファッションの一部として、気に入ったものを使っていただきたいです。
キッズアライズのまとめ
試着させていただいた空調抱っこひもカバー®の涼しさは、想像以上!
エルゴベビーの付け心地の快適さと合わせて、抱っこする人とされる子、どちらにもやさしいアイテムでした。
エルゴベビー公式サイト
空調抱っこひもカバー®
famisub!
- 「空調抱っこひもカバー」「空調ベビーカーシート」は、(株) セフト研究所・(株) 空調服の特許及び技術を使用しています。
- 「空調抱っこひもカバー」「空調ベビーカーシート」「空調服」「」は、(株) セフト研究所・(株) 空調服の登録商標です。