おうちでお花や野菜を育ててみたい。
家庭で植物を育てる経験は、子どもたちにとっても感動の体験です。
最近ではプランター栽培なども人気で道具も揃っていますが、せっかく種をまいたのに「芽が出なかった」という経験も多いのでは?
そこで初心者でも簡単に家庭菜園を始められる「はじめてさんのかんたんタネまきキット」を販売する「サカタのタネ」に、お花や野菜をおうちで上手に育てる方法などをお聞きしました。
この記事のもくじ
キッズアライズ編集部が気になるベビー・キッズ関連サービスをご紹介。
今回は、サカタのタネの「はじめてさんのかんたんタネまきキット」です。
小学校に入ると多くの学校で朝顔などの植物を育てる授業をします。
幼稚園や保育園でも取り組むところもあり、子どもの教育面でも欠かせないものです。
家でもやってみたいと言われたことのあるご家庭は多いのでは?
でもおうちでやるとなると準備が大変だったり、うまくいかなかったり。
そんな初心者さんを応援するキットです。
Seedfun.シリーズ「はじめてさんのかんたんタネまきキット」とは
農業を営む生産者や、家庭菜園を行う一般の方向けに種や必要な資材を販売する「サカタのタネ」。
これまで生産者向けに提供していた種からの発芽・育成をサポートする種まき資材を、家庭菜園用に「Seedfun.」シリーズとして発売しました。
その中でも種まきから挑戦したい人向けにキット化したものが「はじめてさんのかんたんタネまきキット」です。
種まきに必要な土と初期肥料がまとめられた「そのまま植えられる土ポット ジフィーセブン」6個と容器がセットになっています。
このほか、次の段階にステップアップしたい人向けの「タネからはじめるかんたん苗づくりキット」などもあります。
「はじめてさんのかんたんタネまきキット」についてお聞きしました!
お聞きした方:株式会社サカタのタネ 富澤有希さん
家庭菜園や園芸のハードルを下げて、おうちで感動体験
――植物を育てたり、観察をしたりするのは幼稚園や保育園、小学校でも行いますが、家庭でやるからこその楽しさはありますか?
富澤さん:確かに小学1年生から植物を育てる授業があり、育っていく楽しさを感じたり、観察して記録することを学んだりします。
ただ、学校にはお休みがありますし、一日中観察はできません。
その点、家であれば好きなときに観察ができます。
わが家でも子どもたちと種まきをしたときは、時間があれば見ていましたし、朝一番、起きて最初にすることは植物観察でした。
毎日わくわくしながら芽が出るのを楽しみにしていて、朝日に照らされる室内で小さな芽を見つけたときは、親としても「ここまで感動するんだ」と驚くほど。
私自身も小さな発見でした。
――植物を育てることで子どもたちにはどのようなよい影響があると思いますか?
富澤さん:種をまくときは、種類によってはその小ささに驚くかもしれません。また、いくつかの種類を育てるのであれば、植物によって種の形や大きさ、色がまったく違うことに気付くと思います。
芽が出てからは、最初の葉「子葉」から「本葉」が出てさらに葉が増えていく様子や、若葉の形や色の違いなど、色々な気付き、学びがあります。
観察力が高まったり、不思議だと思ったことを調べたり。育てている植物が食用であれば、最後には収穫して食べるという食育にもなります。
それに、芽ってとてもかわいいので、愛情も育つと思いますよ。
野菜やお花の生産者たちも使っている安心の培養土
――種をまいても芽が出ないことが意外と多い印象があります
富澤さん:発芽に適した土の状態や栄養というのはあります。
実際、プロである生産者の方々も弊社の「そのまま植えられる土ポット ジフィーセブン」(以下、ジフィーセブン)をはじめとした育苗用の資材を使っています。
ですので、初めてならなおのこと、こういった資材を利用すると簡単に始めやすいと思います。
――種から育てるのと、苗から育てるのはどちらがよいのでしょうか
富澤さん:植物の種類によって育てやすさは違いますし、お好きなほうを選んでくださってよいのですが、苗だと品種が限られていたりします。
例えばトマトの苗を買いに行くと、2種類くらいの品種の中から選ぶことが多いのですが、実際にはもっとたくさんの品種があります。
大玉やミニトマトなども入れると、弊社のトマトだけで26種類もあり、種から育てるのであれば好きなものを選ぶことができます。
――初心者におすすめの野菜やお花はありますか?
富澤さん:食べたい野菜や見てみたいお花を植えるのが一番だと思いますが、小松菜やバジルなどの葉物の野菜やハーブは比較的育てやすいと思います。
個人的にはほうれん草の仲間であるアイデアル(スイスチャード)が好きですね。
茎がカラフルで、何色の茎になるかは種の個性によるので育つまでわからない点も楽しいです。
色味を生かしたサラダがおすすめですよ。
――種を選ぶときの注意点などがあれば教えてください
富澤さん:購入するときは、種をまく時期を確認していただきたいです。
植物が育つには気温、気候が密接に関係します。
寒冷地と温暖な地域では種まきの時期が異なるので、お住まいの地域に合わせてちょうどよいものを選んでください。
時期については、種のパッケージの裏に記載していますので、そこを確認するとよいですよ。
お部屋の中の菜園で、家族で共有体験を
――「はじめてさんのかんたんタネまきキット」での育て方について教えてください
富澤さん:キットには必要な栄養素が入ったジフィーセブンという土の塊が6個入っています。
容器に並べてお水をかけると膨らみますので、土が柔らかくなったら種をまきます。
種によって異なりますが、3粒前後をまくものが多いですね。
発芽してしばらくしたら、間引きをして一番元気な苗を1つだけ残します。
その後、ジフィーセブンごと植え替えていただく必要があるので、発芽までに土とプランターや鉢を用意しておくとよいでしょう。
間引きした苗は、葉物野菜なら残りはお味噌汁などに入れたり、サラダに散らしたりしても楽しいですよ。
ステップアップして園芸場所を広げたり、量や種類を増やしたりしたい場合は、「タネからはじめるかんたん苗づくりキット」を使うと、より多くの種をまくことができます。
――キッズアライズを見ているママやパパにメッセージをお願いします
富澤さん:「Seedfun.」は園芸、家庭菜園をしてみたい人が手軽に始めていただけるようにしたシリーズです。
普段、なかなか土を触る機会がない方こそ使いやすいと思います。
まずはこういった便利なものを使って、植物を育てる楽しさや感動を家庭で共有していただけたら嬉しいです。
植物を育て、気づきや学びを
観察力や調べる力が付くなど学びの要素も多い「植物を育てる」という行為ですが、単純に種から芽が出てすくすくと育っていく、それを自分が育てている、そのわくわく感や感動こそが一番の心の栄養なのかもしれません。