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【助産師監修】赤ちゃんのおむつかぶれの原因は?対処法も解説!

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多くの新生児や乳児が一度は経験するおむつかぶれ。
毎日おむつ交換をしているママやパパは、わが子の皮膚のかぶれを目の当たりにすると、戸惑うことがあるでしょう。
今回は、おむつかぶれの基本的な知識と、「ちょっと赤い?」と気づいたらすぐに試してほしい対処法について解説していきます。

この記事のもくじ

この記事を監修いただいたのは…
助産師:古谷 真紀(ふるや まき)さん

自治体や企業等と連携した産前産後ケア事業担当を歴任後、妊娠中から産後のママパパ&赤ちゃんのための講座運営や相談事業に従事している。

おむつかぶれの症状

おむつかぶれとは、おむつで覆われている部分の皮膚に起こる炎症です。
症状として、性器や肛門の周囲などのおしりの部分やおむつのギャザーが当たる部分が赤くなる、皮膚の表面にブツブツ(皮膚の表面が小さく盛り上がった状態)ができるといった軽い炎症から始まります。
赤ちゃんは、かゆみや痛みを感じていて、おしりを拭くときに嫌がる様子や泣く様子がみられたり、おむつの部分を気にして触るしぐさがみられることがあります。

悪化すると、水ぶくれ(ブツブツの中に透明の液体が溜まっている状態)ができたり、ジュクジュク(湿った皮膚がめくれそう or めくれた状態)になりただれることがあります。
赤ちゃんは、かぶれた部分にお湯や尿がしみるため、排泄や入浴のたびに泣いて痛がることもあります。



おむつかぶれの原因は?


排泄物によって湿って蒸れやすい状態が続くおむつの中では、皮膚の表面がふやけて、外部からの刺激を防ぐ皮膚のバリア機能が低下することで、おしりを拭くわずかな刺激でもかぶれを起こしやすくなります。

外出などを理由に普段よりも長い時間おむつ交換をしなかった場合や、暑い季節だけでなく寒い季節でも汗をかきやすい環境で過ごした場合は、おむつの中が蒸れやすくなっています。

そのときに、尿に含まれるアンモニア、便に含まれる消化酵素や腸内細菌が皮膚に触れている状態が続くと、かぶれが起こることがあります。
便の拭き残しがあるだけで、肛門周囲がかぶれることもあります。
特に、ゆるい便は消化酵素を多く含むため、下痢が続くと、かぶれやすくなります。

おむつかぶれになってしまったときの対処法


おむつかぶれは、医学的には皮膚のかぶれを表す接触皮膚炎のひとつで、おむつ皮膚炎と呼ばれることもあります。
かぶれの原因となる刺激をできるだけ減らすことが、短期間で治すためのポイントです。
おむつ交換やスキンケアを見直すためのヒントと共に、おむつかぶれの対処法について説明します。


こまめにおむつを交換する


通気性や肌触りに優れているおむつでも、1枚で複数回の排泄物を吸収するには限界があり、長時間の使用はかぶれの原因となります。
こまめに確認をして、濡れていたらすぐに交換しましょう。
また、皮膚とおむつが密着する部分はかぶれやすいため、赤ちゃんに合ったサイズのおむつを使用しましょう。

おしりを拭くときは優しく押さえるように拭く

水を多く含んだウェットティッシュタイプのおしり拭きシートや、湿らせたティッシュやコットンで、優しく押さえるように拭きましょう。
力を入れてゴシゴシとこすってはいけません。

尿や便の汚れをきれいに取り除く

おしり拭きによる皮膚への刺激を減らすために、皮膚の赤みが強い場合や下痢が続いている場合は、おむつ交換のたびに、ぬるま湯を使ってシャワーや座浴で汚れを洗い流しましょう。
毎回シャワーなどを使うことが難しい場合は、水やぬるま湯をいれた霧吹きやペットボトルで代用すると便利です。

入浴のときは、摩擦による刺激を避けるためにスポンジやガーゼは使用せず、石けんやボディーソープの泡で、やさしく洗いましょう。
洗いすぎも皮膚への刺激となり、かぶれの原因となるため、石けんなどを使って洗うのは、入浴のときだけでOKです。



乾燥させてから、おむつを装着する


汚れを取り除いた後や洗い流した後は、性器やおしりの部分を空気にさらして、皮膚の表面を乾燥させてから装着しましょう。
赤ちゃんが寒さを感じない程度に、手やうちわで軽くあおいで、乾燥を促してもよいです。
素早く乾かしたいからといっても、ドライヤーなど熱風(温風)の出る家電は、火傷の恐れがあるため使ってはいけません。

ちなみに、祖父母世代の子育てでは、おむつかぶれにベビーパウダーを使ったほうがよいとされていましたが、近年の子育てでは、ベビーパウダーはかぶれの原因になることから、使用はすすめられていません。

白色ワセリンや軟膏を塗る

汚れを落として乾燥させたら、かぶれている部分に白色ワセリン(一般名:白色ワセリン 商品名:白色ワセリン、プロペトⓇ)や亜鉛華軟膏(一般名:酸化亜鉛 商品名:亜鉛華軟膏)をたっぷりと塗りましょう。

白色ワセリンには、皮膚に膜を張って保護する作用があり、排泄物やおむつなどが直接皮膚に触れないように守ってくれます。
亜鉛華軟膏は皮膚を保護する作用だけでなく、炎症を抑える作用があります。



白色ワセリンや軟膏を塗った後のおむつ交換の仕方

皮膚のバリア機能を回復させるために、赤みがなくなるまで塗り続けるのがポイントです。
おむつ交換をするときは、汚れと共に皮膚表面に残っている白色ワセリンや軟膏も拭き取りましょう。
このとき、皮膚表面に白色ワセリンや軟膏が多少残っていても、かまいません。
そのまま、新たに重ねるように塗りましょう。

白色ワセリンや軟膏を洗い落とす方法

白色ワセリンや軟膏は、入浴のときにこすらないように気をつけて、全部洗い流しましょう。
白色ワセリンや軟膏は油分のため、ぬるま湯だけで洗い流せないことがありますが、ベビーオイルやオリーブオイルをなじませると、落としやすくなります。
汚れと共に洗い流した後に、石けんやボディーソープの泡で洗い、しっかりとすすぎましょう。

うっすらと赤くなり始めたばかりであれば、赤ちゃんに使用可能な市販の白色ワセリンや亜鉛華軟膏を使ってもOKですが、できるだけ短期間で治すためには、医師の診察を受けたほうが安心です。
市販の白色ワセリンや軟膏を塗っても悪化した場合やなかなかよくならない場合は、小児科や皮膚科を受診しましょう。

なかなか治らないときは皮膚カンジダ症の可能性も

皮膚の赤みが強い場合や赤くなる部位がひろがる場合は、おむつかぶれ以外の皮膚炎の可能性があります。
赤ちゃんの場合、おむつかぶれと似ている皮膚炎には、たくさん汗をかくことによって皮膚の赤みやかゆみが起こる汗疹(あせも)や、皮膚と皮膚の間に皮脂が溜まり炎症が起こる乳児脂漏性皮膚炎カンジダという真菌による皮膚カンジダ症のひとつである乳児寄生菌性紅斑などがあります。
おむつかぶれと症状が似ていても、それぞれ治療方法は異なるため、悪化する前に医師の診察を受けたほうが安心です。

特に、おむつかぶれで処方された軟膏を使っても、なかなか治らない場合は、皮膚カンジダ症の可能性があるので、再度受診しましょう。

肌を清潔に保っておむつかぶれを予防しよう

おむつかぶれは、おしりの拭き方や洗い方を見直すことで治すことができますし、予防することもできます。
普段からこまめにおむつを交換して、おむつかぶれを繰り返さないように気をつけましょう。


▼赤ちゃん育児についてのおすすめ記事はこちら!





【参考文献】
・馬場尚子:「接触皮膚炎(おむつかぶれよだれかぶれ)」小児科臨床 71(増刊号) 1839-1842 2018
・横田俊一郎:「おむつかぶれで赤くなるが、どのようにケアしたらよい?」小児内科 54-6 890-891 2022


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