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【助産師監修】新生児のしゃっくりの原因と止め方! NG対応も解説

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生後28日未満の新生児はしゃっくりが出やすく、苦しくないか不安になるママやパパも多いのではないでしょうか。
今回は新生児のしゃっくりが多い原因や対応法についてご紹介します。

この記事のもくじ

この記事を監修いただいたのは…
助産師:古谷 真紀(ふるや まき)さん

妊娠中から産後のママパパ&赤ちゃんのための相談事業を中心に活動中。
一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダーとして、自治体や企業、団体と連携した産前産後ケア事業等を担当。
同協会が開設した訪問看護ステーションco-co-ro(東京都渋谷区)で、産前産後や子育て中のママのこころのケアを中心とした訪問看護にも従事。


赤ちゃんのしゃっくりが起こりやすいメカニズム


しゃっくりは、胸とお腹の間にある横隔膜が強く収縮して、息が素早く吸い込まれると同時に、急に声帯が閉じる現象です。
この現象は、呼吸をコントロールする神経や脳のしゃっくり中枢(延髄)へ刺激が与えられるために起こります。
普段は、神経伝達物質(GABA:ギャバ)によって、しゃっくりが出ないように抑制されていますが、赤ちゃんの場合はこのメカニズムが未発達なため、しゃっくりが出やすいと考えられています。
年齢とともに発達が進むと、しゃっくりの起こる頻度は大幅に減っていきます。


新生児のしゃっくりがよく出る原因は?


新生児がしゃっくりをしやすい原因はいくつかあります。
ママやパパが赤ちゃんのしゃっくりについて理解を深めて対応できるようにその原因を解説します。


膨らんだ胃や腸が横隔膜を刺激するため


赤ちゃんは、母乳やミルクを飲んだときに、膨らんだ胃や溜まった便で膨らんだ腸が横隔膜を刺激することで、しゃっくりを起こすことがあります。
赤ちゃんは大人と比較すると、おなかの中の空間が小さく狭いため、横隔膜が膨らんだ胃や腸の刺激を受けやすく、しゃっくりを頻繁に出すことがあります。

体温や環境温度の変化に影響を受けるため

赤ちゃんは、体温や過ごす環境の温度変化に影響を受けやすいです。
排泄をしておむつが濡れたときや汗をかいたときなど、身体に冷えを感じたことがきっかけとなり、しゃっくりをすることがあります。


新生児のしゃっくりの止め方のコツ


しゃっくりが新生児に起こりやすい現象だとわかっていても、小さな身体で「ヒック、ヒック」と言う赤ちゃんを見ていると「何とかしてあげたい」と心配になるでしょう。
ここでは、ママとパパが赤ちゃんにできる対応について説明します。


基本的には自然に止まるのを待つ


しゃっくりは一時的なものなので、自然に止まるのを待ちましょう。
赤ちゃんがしゃっくりをしているからといって「止めなければ」と焦る必要はありません。
赤ちゃんは、よくしゃっくりを出すと理解して、おおらかに見守りましょう。
月齢が進んだ赤ちゃんでもしゃっくりが出ることはありますが、新生児と同様に自然に止まるのを待って、心配しすぎないで大丈夫です。

ゆったりとしたリズムで抱っこしてあやす

赤ちゃんはゆったりとしたリズムで抱っこしてあやしていると心地良さを感じて落ち着き、しゃっくりも自然と止まることが多いです。
あやす際には、赤ちゃんの身体を直接揺らすのではなく、抱っこしている人がゆったりとしたリズムで身体を上下や左右に揺らしたり、ゆっくり歩いたりして心地良い振動を赤ちゃんにも感じさせるのがポイントです。

やさしく背中をトントンとたたく

ゲップが出ていない場合は、背中をやさしくトントンたたくのも良いでしょう。
新生児の場合は、背中をさするとのけぞる反射が起きることがあるため、さすることで姿勢が不安定になる場合は、軽くたたいてゲップを促します。

赤ちゃんの身体を温める

赤ちゃんが冷えを感じると、迷走神経から横隔膜へ刺激が伝わり、しゃっくりが起こることがあります。
汗をかいている場合や吐き戻しなどによって濡れている場合は、衣類の交換をして、周囲の温度や湿度を調節して快適に過ごせるようにしましょう。

オムツを替える

排尿や排便をきっかけに、身体の冷えを感じて、しゃっくりを起こすことがあります。
おむつが濡れていない場合でも、汗などによってムレや冷えを感じてしゃっくりが起こることもあるので、しゃっくりが続く場合はおむつを交換してみるのも一案です。
 


母乳やミルクを飲ませる

母乳やミルクを飲ませるとしゃっくりが止まることも。
赤ちゃんが泣く場合や空腹を感じているように見える場合は、しゃっくりが完全に止まるのを待たずに、母乳やミルクを飲ませてもOKです。

授乳の姿勢を工夫する

しゃっくりを頻繁に繰り返す場合は、しゃっくりの誘因となる胃の膨らみを少しでも抑えるために、授乳の姿勢を工夫してみましょう。
母乳の場合は、おっぱいを深くくわえられるようにサポートしたり、抱っこの方法を工夫したりします。
哺乳瓶を使う場合は、赤ちゃんの上半身を少し起こした姿勢で、哺乳瓶は赤ちゃんの口に対して90度ほどの角度に立てて乳首の中がミルクで満たされるように傾けます。
 

授乳の方法はこちらをチェック♪



新生児のしゃっくりの止め方!NGな対応


新生児がしゃっくりをしているときに間違った対応をしないように注意しましょう。
ここでは、NGな対応の仕方について取り上げます。


赤ちゃんを驚かせるのはNG


「驚くとしゃっくりが止まる」という迷信を聞いたことがあるかもしれません。
大人の場合は驚かされても問題ないことがほとんどですが、赤ちゃんをわざと驚かせるのは危険な行為であり、医学的に推奨されている解決方法ではないので、びっくりさせてしゃっくりを止めようとはしないでください。

うつぶせ寝にするのはNG

WEB上に「うつぶせ寝にするとしゃっくりが止まった」という経験談が散見されますが、これは医学的に推奨されている解決方法ではありません。
赤ちゃんをうつぶせ寝にすると、窒息や呼吸停止の危険性が高まるので、しゃっくりを止めるためにうつぶせ寝にすることはやめましょう。
赤ちゃんを睡眠中の窒息事故から守るため、赤ちゃんは仰向けの姿勢で寝かせましょう。


こんなときは受診しよう!


赤ちゃんのしゃっくりは一時的なものなので、通常は検査や治療を必要としません。
ただし、もし、普段とは異なる以下のような様子がある場合は受診しましょう。

  • しゃっくりが長時間止まらず授乳ができない
  • 睡眠中も常にしゃっくりが続いている
  • 普段よりも機嫌が悪く、ぐったりしている
  • 発熱や嘔吐、おなかが膨らんでいるなど他にも症状がある

赤ちゃんをあやしながら、自然にしゃっくりが止まるのを待って


赤ちゃんのしゃっくりは頻繁に起こりやすいですが、身体に影響はなく一時的なものなので、自然に止まるのを待ちましょう。
ママやパパができることは、ゆったりとしたリズムで抱っこしてあやしながら見守ったり、授乳の姿勢を工夫したりすることです。
もし、しゃっくりが出ている赤ちゃんの様子が普段と異なる場合は、小児科へ受診して相談しましょう。


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【参考文献】
・池端 綾音ほか:しゃっくりが多い 小児科 62巻10号『子どものコモンな微徴候・微症状』金原出版 2021:1163-1167
・佐々木礼子:しゃっくりがよく出ますが問題ありませんか 小児科診療75巻11号 診断と治療社 2012:1867-1868


 
文:ママにエール


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