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「ピープル赤ちゃん研究所」ってナニ? |「赤ちゃんをあじわうワークショップ」で赤ちゃんを観察&体験

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「赤ちゃんをあじわうワークショップ」。そんな、気になるワークショップを開催するのは、おもちゃメーカー、ピープルの「赤ちゃん研究所」です。
赤ちゃんが何を見て、何に興味を持っているのかじっくり観察し、ママやパパと共有する「赤ちゃん研究所」の活動について、詳しくお聞きしてきました。

この記事のもくじ

キッズアライズ編集部が気になるベビー・キッズ関連サービスをご紹介。
今回はおもちゃメーカー、ピープルの「赤ちゃん研究所」が行う「赤ちゃんをあじわうワークショップ」です。
言葉でのコミュニケーションが難しい赤ちゃんを前に、不安になったことがある人も多いはず。
そんなママやパパと、赤ちゃんのすごさ、おもしろさを共有し、前向きになれるワークショップです。

「赤ちゃんをあじわうワークショップ」とは


乳幼児向けのおもちゃを企画・開発するピープル内にある、ママ社員が立ち上げた「赤ちゃん研究所」。
その研究所が月1~2回ほど開催するワークショップが「赤ちゃんをあじわうワークショップ」です。
ピープルが長年おもちゃ開発で培ってきた、赤ちゃんを観察するメソッドを知り、体験できます。
「ウェルビーイング・アワード2024」モノ・サービス部門GOLD受賞。


「赤ちゃんをあじわうワークショップ」についてお聞きしました!


お聞きした方:ピープル赤ちゃん研究所 小板 史美さん、木村 文さん

視点を変えれば育児はおもしろくなる。そんな感覚を共有したい


店内や電車内などで泣いている赤ちゃんを見て「かわいいね」と思える社会でありたいと語る木村さん(左)と小板さん(右)。

――「ピープル赤ちゃん研究所」では、赤ちゃんの何を研究しているのでしょうか

木村さん
:一言でいうと赤ちゃんのすごさを研究しています。
ママやパパと一緒に先入観を持たずに赤ちゃんを観察し、自分の子がどんなコトやモノに興味を持つのかを知っていただきます。
時には、赤ちゃんから見た風景を体験するなどして、赤ちゃんの気持ちになってみたり。
色々な観察の方法を通して、赤ちゃんの好奇心や、実はすごい力を見つけていきたいと活動しています。
 


ピープルの人気のおもちゃ「なめられ太郎」。子どもが舐めたときに色々な触感が楽しめるようになっています。

――赤ちゃん観察とはどんなことですか?

小板さん:
難しいことではなく、ご両親がいつも赤ちゃんを見ているのと同じです。
ただ、私たちはおもちゃを開発するメーカーとして「なんでここを見ているんだろう?」「こんなことをする赤ちゃん、おもしろい!」と楽しむ視点で赤ちゃんを見ています。
でもご両親にしてみると、楽しむ反面「〇カ月になったらコレをしなきゃ」「〇カ月ならコレができないといけない」「コレは危ないからダメ」など、赤ちゃんを育てる責任や守らなくてはならないといった目線が強くなります。
それはもちろん大切ですが、赤ちゃんの能力は不可思議で、実は目の前ですごい力が発揮されていることを知ったら、もっと子育てが楽しくなるんじゃないか。
そしてそれをご両親だけではなく社会で共有していけたら、世界がもっと子育てにやさしいものになるんじゃないか。
そんな期待を込めて観察しています。
 


小板さんが育休中に書いた育児日誌。木村さんはブログで更新するなど、皆自由なスタイルで書くそうです。

――ワークショップを始めたきっかけは何ですか?

木村さん:
ピープルでは、育休をとった人は育児日誌を書いて社員で共有する文化があるんですが、これがおもしろいんです。
げっぷの話とか、何かをほじくって食べていたとかが赤裸々に書かれていたり、イラストが描かれていたり。
そして、日誌を読んだ他の人がそれぞれ違うところをおもしろいと感じている点も興味深く、皆の気づきが集まるとすごいものが生まれるんじゃないかと思ったのがきっかけです。

小板さん:最初はSNSで募集して、そういうおもしろさや楽しさを共有しようとしたんですが、今ひとつ盛り上がらないんです。
やはり、その場で一緒に「そうそう! おもしろいよね」と共感し合える人がいないと難しいと思い、ワークショップを始めました。


ピープルの赤ちゃん観察の極意を一緒に体験できるワークショップ


飾りの付いた青と黄色の軍手を目の前に広げ、どちらの色を見ているのかなど反応を観察。

――ワークショップでは、どのようなことをするのでしょうか

小板さん:
基本的には何もしません。
それぞれの個性を引き出すような、好奇心の対象になる様々なものを周りに置くことはしますが、赤ちゃんが自分で気になって見たり手を伸ばしたりするのを見て、何に興味があるんだろうって観察します。
赤ちゃんは何をしてもいいんです。
そしてそれを見ているママやパパも何をしてもいい。
私たちはそれを「全肯定空間」と呼んでいます。赤ちゃんを肯定することは、そんな自分も肯定することに繋がるんですが、単純に「赤ちゃんが嬉しいと私も嬉しい」。
そんなプラスの感情に満ちたワークショップにしたいんです。
 


赤ちゃん観察では「うちの子は黄色が好き」と思っていても、その思いを一旦取り払って先入観なく行動を観察することがポイント。

――ワークショップで用意しているおもちゃは、どれも家にあるものや、手づくりされたものばかりですね

小板さん:
私たち、おもちゃのメーカーなんですけど、赤ちゃんにとっては、何でもおもちゃになるんです(笑)。
もちろん誤飲などには十分気を付ける必要がありますが、家にあるものが何でもおもちゃになると思えば「ダメ、ダメ」と言うことが減ると思うんです。
赤ちゃんの好奇心をさえぎることもないし、ママも否定したり怒ったりしなくてよくなるので精神的に少し楽になると思います。
 


赤ちゃん眼鏡をかけて、赤ちゃんが見ている世界を疑似体験。

――ワークショップでは、赤ちゃんの世界を体験することもあるそうですが、どういうものでしょうか

木村さん:
赤ちゃん眼鏡という、生後3カ月、6カ月、12カ月の見えにくさを体験できる眼鏡をかけてもらいます。
これが、実際にかけてみると驚くほど見えにくいんです。
それなのに、赤ちゃんは自分と目を合わせてくれるんだと思うと、考え方や感じ方が変わりました。
 


小板さん:嬉しかったのは参加された方からの声ですね。
おうちでパパが赤ちゃんをあやしても反応が今ひとつで、パパのあやす気力がなくなっていたそうなんです。
ところが、ワークショップに参加されたママがパパに近づいてあやすように伝えたら、赤ちゃんの反応がよくなりパパが大喜び。
そこから、パパの赤ちゃんへの接し方が変わったそうです。
ママ自身が見えにくい世界を体験したからこそ実感を持って伝えたので、パパも「なるほど」と聞き入れることができたのだと聞き、素敵な気づきと変化だと思いました。

木村さん:過去にはママやパパに、使い捨て哺乳瓶でお茶を飲んでもらったこともありました。
ちょっと飲むだけでもかなりの吸引力が必要で大変。
赤ちゃんがミルクを飲んで眠るのは、お腹がいっぱいなだけではなく疲れたからかもと視点が変わります。
 


――パパも参加していいのでしょうか

小板さん:
もちろんです。
先日も最初に1人で参加されたママが、パパと一緒に2回目の参加をしてくれました。
家庭における子育てと仕事の割合は、赤ちゃんの頃はパパとママどちらかに比重が偏りがちですが、実は普段赤ちゃんと一緒にいる時間が少ない方のほうが赤ちゃんの行動をおもしろいと感じることが多いようなんです。
きっと、新鮮な視点で赤ちゃんを見るのかもしれません。
そして観察には、この第三者視点がとても大切です。
見つけたおもしろさをママとパパが2人で共有できたら素敵だなと思っています。


赤ちゃんってすごい!おもしろい!が共有できる社会へ


赤ちゃん観察をするにあたって、自分たちは「おもしろがり」のプロだと語るお2人。

――キッズアライズを見ているママやパパにメッセージをお願いします

木村さん:
赤ちゃん観察は決して難しいことではありません。
例えば、ピープルのおもちゃで大人気の「なめられ太郎」は、発売当時は紐が付いていませんでした。
後から付いたのですが、これはパーカーの紐を赤ちゃんがよく舐めるという保護者の気づきがヒントとなりました。
そんなママやパパの気づきをピープルにも共有いただきたいです。

小板さん:赤ちゃんとの日々は毎日が新鮮で、新しい気づきの連続です。
これからも赤ちゃんたちと会い続けていきたいです。
そしてママやパパたちに、赤ちゃんのことを大事に思っているのはママやパパだけじゃない。
赤ちゃんや子育てを応援する人が、「ピープル赤ちゃん研究所」にいるよと伝えたいです。


赤ちゃんをあじわうワークショップ


同じ布でも手触りが異なれば、まだ視力がしっかりしていない赤ちゃんにとっては、まったくの別物。

2024年3月、都内で開かれた「赤ちゃんをあじわうワークショップ」にお邪魔し、赤ちゃん観察の様子を観察してきました。


赤ちゃん観察で、赤ちゃんの興味を突き止める


まずは、様々な素材や日用品、おもちゃを置いて、赤ちゃんが見つめたり、手を伸ばしたりしたものや、その様子を観察。
何に興味を持って、どんな反応をするのかを知ろうとするところから始まります。
キラキラしたものが好きなのか、音が鳴るものが気になるのか。
これが好きそうかなと仮説を立てたら、今度は「あじわうボックス」の登場です。
 


ボックスにはそれぞれ「なめなめ」「ぴこぴこ」など名前が付いています。
例えば「まねまね」の箱の中身は、携帯電話やキーボード、マウスなど。
大人の真似をして触りたくなるようなモノが入っているから「まねまね」なんだとか。
「あじわうボックス」の中身は、家庭にある身近なものがほとんど。
ワークショップで発見した「うちの子が興味を惹かれるモノ」は、おうちの中にもあるのです。
 


遊んでいる様子をスタッフが観察し、気づいたことを写真と一緒にメモへ。
複数の人がそれぞれの視点で観察しているので、赤ちゃんの小さなそぶりも見逃しません。
ママがすでに気づいていることであっても、改めて他の人から言われて納得したり、新たな発見をしたり。
もちろん、赤ちゃんが寝てしまっても大丈夫。
ありのままでOK、何をしてもOKな、やさしい時間が流れるワークショップでした。

参加者の声

3カ月の赤ちゃんのママ

インスタグラムで見つけて、何をしてもOKという全肯定のスタイルが素敵だなと思って参加しました。
月齢的に「色やおもちゃの好みがハッキリわかるかな?」と思いましたが、青色に反応が強かったので好きなのかもと知ることができました。

10カ月の赤ちゃんのママ

ピープルのおもちゃを使っていて、子どもが大好きなので参加しました。
でもワークショップで興味を示したのはノートパソコンや携帯電話など、普段触らせていなかったモノ。
これもおもちゃにしていいとわかったので、家に帰ったら一緒に遊んでみようと思いました。

赤ちゃんを楽しむ

ピープルの赤ちゃん観察のメソッドは、「いつも赤ちゃんから」「まるっと全肯定」「もしかしてを楽しむ」の3つ。
赤ちゃん自身のことは目の前の赤ちゃんが教えてくれるので、まずは見ておもしろがろうという気持ちが伝わってくる取材でした。
 



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