子どもとのお出かけにベビーカーが欠かせないという人も多いのではないでしょうか。しかし子どもの成長とともに、何歳まで使用できるのか気になるところです。ベビーカーは何歳まで使用できるのか、種類ごとの違いや卒業のタイミングなどを解説します。
この記事のもくじ
ベビーカーは何歳まで乗れる?
お出かけに便利なベビーカーですが、何歳まで使用してよいのでしょうか。ベビーカーを使用できる一般的な年齢の目安をご紹介します。
ベビーカーの使用期限は最長4歳まで
ベビーカーの使用期限はメーカーによって異なります。また子どもの体格や体重にも個人差があるので、一概には言えません。しかし一般財団法人製品安全協会の「SG基準」においては「最長4歳まで」と定められています。そのため一般的な目安としては、4歳までと考えておくとよいでしょう。メーカーによっては、3歳ごろまでしか使用できないもの、また7歳ごろまで使用できるタイプのものもあるので、説明書などで確認しておくと安心です。
耐荷重のチェックも大切
ベビーカーの一般的な使用基準では4歳までと紹介しましたが、年齢以上に気を付けたいのが耐荷重です。耐荷重とはベビーカーが何キロまでなら耐えられるかを示した数値のことで、日本のベビーカーの多くは、15キロまでとされています。
たとえ子どもが4歳未満であっても、耐荷重を超えているようであれば安全性に問題が生じる可能性があるので使用は控えた方がよいでしょう。また4歳を超えていても、体重が耐荷重の上限に達していない場合は使用しても問題ないでしょう。
お手持ちのベビーカーが何キロまで耐えられるのかチェックしておくのと同時に、「気が付いたら上限を超えていた」ということのないよう、子どもの体重の変化も把握しておきましょう。
ベビーカーの種類ごとの対象年齢
ベビーカーにはいくつかの種類があり、種類ごとに使用できる子どもの年齢幅が異なります。ベビーカーの種類ごとの特徴と使用目安をご紹介します。
A型ベビーカー(対面式)の対象年齢
A型ベビーカーは、生後1か月から最長4歳まで使用できるベビーカーです。背もたれのリクライニング幅が150°以上と大きく、赤ちゃんをフラットで寝かせることができます。そのためまだ首のすわらない生後1か月の赤ちゃんでも使用することができます。
A型ベビーカーはクッション性が高く、衝撃や振動を抑えるために大きく丈夫に作られています。そのぶん重量は重く、価格は高い傾向にあります。
B型ベビーカー(背面式)の対象年齢
B型ベビーカーは、生後7か月から最長4歳まで使用できるベビーカーです。
A型に比べ背もたれのリクライニングが100°程度と浅く作られているため、赤ちゃんの首や腰がすわってから使用することができます。小型で軽量なものが多く、価格帯も安い傾向にあります。
AB型ベビーカーの対象年齢
AB型ベビーカーは、A型B型それぞれのよいところを兼ね備えたベビーカーです。小型・軽量でありながら、赤ちゃんでも乗れる振動吸収機能やリクライニング機能が付いており、生後1か月から、最長4歳まで乗ることができます。
ベビーカーを卒業するタイミングの目安
ベビーカーを卒業するタイミングは、一般的にどのくらいの時期なのでしょうか。目安をご紹介します。
子どもが長時間歩けるようになる2~3歳が卒業の目安
子どもが2~3歳になると、体力もつき自分でしっかり歩けるようになります。そのため2~3歳になったらベビーカーの卒業を考え始めてもよいでしょう。
一方で子どもの成長には個人差があるので、子どもの様子を見ながら判断してください。
しっかり歩けるようになっても、長時間のお出かけや移動などで疲れてしまい、ベビーカーに乗りたがることもあるかもしれません。そういった長時間の外出に不安がある場合は、軽量で持ち運びしやすいベビーカーがあると便利です。
子どもの方から自然と乗らなくなることも
子どもが歩けるようになると、好奇心も旺盛になりベビーカーに乗りたがらない子もでてくるでしょう。親としては乗っていてくれた方がラクなこともありますが、無理に乗せるとお互いにとってストレスになってしまいます。子どもが乗りたがらなくなったら、卒業のタイミングと捉えてもよいかもしれません。
生活スタイルの変化から使用しなくなることも
赤ちゃんの頃はベビーカーを使っていた場合でも、成長や生活スタイルの変化によってベビーカーを使用する機会が減ることもあるかもしれません。家庭によっては、車や自転車に乗ることの方が多いこともあるでしょう。
また「今日は車がいい!」「自転車がいい!」と子どもの希望も日々変わります。そういった子どもの成長や生活スタイルの変化から、自然とベビーカーを使用しなくなるケースもあります。
ベビーカーをスムーズに卒業するためのコツ
子どもがベビーカーに乗ることが好きな場合、卒業はハードルが高く感じられるかもしれません。どのようにしたらスムーズに卒業してくれるのか、コツをご紹介します。
①子どもが気に入る靴を購入する
ベビーカーを卒業するには、子ども本人が「歩きたい!」と思うことが大切です。子どもの好きなキャラクターの靴や音の鳴る靴など、本人が気に入るものを買ってあげてください。嬉しさから歩くモチベーションが上がるでしょう。「お靴も一緒に歩きたいと言っているよ」などと声かけすることも効果的です。
②お散歩で歩く機会を増やす
ベビーカーなしで外出できるようになるためには、歩く機会を増やすことがおすすめです。まずは家の近所のお散歩から始め、少しずつ歩く距離や時間を延ばしてみましょう。お散歩を習慣にすることで子どもも歩くことに慣れ、体力もアップします。
「お花が咲いているね」「鳥さんかわいいね」など声かけをしながら歩くと、子どもにとっては新しい発見にもなりお散歩が楽しくなるでしょう。歩くことが楽しくなったら、自然とベビーカーも使わなくなります。
③歩けたらたくさんほめる
子どもが自分一人でしっかり歩けたら、たくさんほめてあげることも効果的です。「たくさん歩けてえらいね」「上手に歩けたね」などとほめてあげることで、子どもの自信にもなり歩くモチベーションがアップするでしょう。
④無理はさせずに、歩くことを嫌がったらベビーカーを使用する
2~3歳はまだまだ甘えたい年齢です。楽しく歩ける日もあれば、ベビーカーに乗りたがる日もあるでしょう。そんなときは無理にベビーカーを卒業させる必要はありません。子どもの様子を見ながら、状況に応じて使い分けてみてください。お互いにとってストレスにならないことが大切です。
子どもの様子に合わせてベビーカーの卒業時期を決めましょう
ベビーカーを卒業する一般的なタイミングをご紹介しましたが、子どもがベビーカーに乗りたがるようであれば無理にやめさせず見守ることが大切です。しかし耐荷重には気を付けなければならないので、子どもの体重を把握しておくことを忘れずに。楽しみながら、少しずつ自分の足で歩くことに慣れていけるとよいですね。
ライター:山村智子
4歳の男女双子と0歳の男の子の3児の母。ドタバタ育児の合間にライターをしています。
せっかちでおっちょこちょいな性格なので失敗も多いですが、目標は「肝っ玉母ちゃん」。
笑って過ごす日々を心がけています。