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雛人形はどのタイミングで出せばいい?片付ける際のタイミングやポイントも解説!

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女の子の成長を祝うひな祭り。店頭に雛人形や桃の花が並ぶようになると、なんとなく気持ちも華やぎます。

「伝統的な行事のひな祭り、しっかりルールを守らなくては」「雛人形はいつ出すのがいいの?」と悩むパパママもいるのではないでしょうか。

この記事では雛人形を飾るのに適した時期や片付けの時期、片付けるときの注意点についてお伝えします。

この記事のもくじ

立春から2月中旬に飾るとよい


雛人形は、立春から2月中旬に出すのがよいと言われています。

立春は、例年2月4日前後で、年によって日付は変わります。立春は暦の上で春になる日であること、節分で悪いものを追い払った後であることなどが、お雛様を飾るのは立春より後がよいと言われる理由です。

立春から2月中旬の中でも、雨水の日や大安や友引の日に出すのが縁起がよいとされています。


雨水に飾ると良縁に恵まれる


昔から、雨水の日に雛人形を飾ると良縁に恵まれると言われています。

年によって日付は変わりますが、2月19日前後が雨水の日にあたります。空から降るものが雪から雨に変わり、積もった雪が溶け始め、春の気配を感じられるようになるのが雨水の時期です。雛人形は厄を移した人形を水に流していたことが由来となっているため、水が豊かになるこの日に雛人形を飾ることで、良縁に恵まれると言われるようになりました。

2025年の雨水に入る日は2月18日(火)です。

大安・友引で都合のよい日

先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6つを六曜(ろくよう・りくよう)と呼びます。六曜は中国で生まれた考え方で、その日の吉凶や運勢を占うためのツールとして明治時代以降に日本で広まりました。

このうち、「大安(たいあん)」は何をするにも大吉でよい日、「友引(ともびき、ゆういん)」は祝い事によい日とされており、雛人形を出すのにも向いています。大安・友引の中で、家族にとって都合のよい日に雛人形を出すとよいでしょう。

2025年で飾るとベストな日

2025年の立春は2月3日(月)、雨水の日は2月18日(火)です。この間にある大安・友引の日は以下の通りです。



大安 2月8日(土)・2月14日(金)
友引 2月5日(水)・2月11日(火・祝)・2月17日(月)

雨水の日 2月18日(火)

2026年で飾るとベストな日

正式な発表はまだですが、2026年の立春は2月4日(水)、雨水の日は2月19日(木)になると言われています。この期間にある大安・友引は以下の日になります。



大安 2月5日(木)・2月11日(水・祝)
友引 2月8日(日)・2月14日(土)・2月18日(水)

雨水の日 2月19日(木)

飾るのに避けた方がよい日

ここまでご紹介した飾るのに適している日に、どうしても都合がつかない場合もあるでしょう。その場合には、2月中旬を過ぎてから出すのでも構いません。

ただし、前日に飾るのは「一夜飾り」と言い縁起が悪いとされます。遅くとも2月中には飾るようにしましょう。

雛人形はどのタイミングで片付ける?


「3月3日のひな祭りが終わったらすぐに片付ける」と言われている雛人形ですが、片付けのタイミングに決まりはあるのでしょうか。


なるべく早く片付ける


雛人形は、3月3日を過ぎたらなるべく早く片付けましょう。

「雛人形の片付けが遅いと、女性は婚期が遅れる」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。これには諸説ありますが、雛人形を季節の節目をまたいで飾り続けるような片付けができない人になってしまわないように、しつけの側面から言われるようになったとされます。娘の婚期に悪影響があっては大変!と思っている人でも気にすることはありません。
日付よりも気候を重視することをおすすめします。

晴れている日を選んで(湿気が多い日や雨は避ける)

人形は湿気が苦手です。雛人形に限らず、人形を片付けるときには、よく晴れている日を選びましょう。

よく雛人形を片付けるのには、冬ごもりしていた虫たちが目覚め動き出すとされる「啓蟄(けいちつ)」がよいと言われ、その理由もよく晴れて暖かい日が多いためです。湿気を含んだまま片付けてしまうと大切な雛人形にカビなど生える可能性もあるため、好天の日に片付けることが大切です。

ちなみに、2025年の啓蟄に入る日は3月5日(水)。晴れたらその日に片付けるのもよいかもしれません。

片付ける際のポイント!


雛人形を片付けるときには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

羽はたき、白手袋(布手袋)、やわらかい布、人形用防虫剤を用意し、次の4つのポイントを意識して作業すると、翌年、美しい姿のお雛様に再会できるはずです。

羽はたきや白手袋は人形を購入した際についてくることが多いですが、ない場合には人形取扱店やネット通販で購入できます。


①直射日光を避けて


まず、直射日光は避けて作業をしましょう。

人形が湿気を嫌うのは先に述べた通りですが、強い日差しでも人形や屏風などの飾りがいたんでしまいます。

②白手袋などをつける

手入れをしているときに指紋がついて人形や道具類が汚れるのを防ぐために、白手袋を着用しましょう。

ビニール手袋等でも指紋は防げますが、布でできている白手袋の方が人形を傷つけにくく、手入れに適しています。

③ホコリをよく払う

次に、ホコリをよく払いましょう。

人形や道具についたホコリは羽はたきではたきます。飾り台や屏風についているホコリや指紋は、やわらかい布できれいに拭き取りましょう。

ホコリは湿気を吸いやすく、湿気を吸ったホコリはカビなどの雑菌繁殖の温床となります。できるだけホコリを取り除くことが、雛人形を美しいまま保管するコツです。

④道具やパーツ、小物をなくさない

雛人形には細かい道具やパーツ、小物がたくさんあります。わかりやすいように人形ごと、段ごとなどで小さいジッパー付きのビニール袋に入れるなどするとよいでしょう。

⑤人形専用の防虫剤を忘れずに!

雛人形は長い期間しまった状態になります。虫がつかないよう、防虫剤を入れましょう。防虫剤メーカーから出ている人形専用のものを使います。その際、人形に防虫剤がつかないように注意してください。

人形用防虫剤には、ナフタリン製剤、パラジクロロベンゼン製剤、しょうのう製剤、ピレスロイド系製剤の4種類があり、併用すると逆効果になるものもあります。パッケージを抜いても成分が残っていて化学変化を起こし、プラスチックが溶けたり人形にシミがついてしまったりすることもあるので、毎年同じ種類の防虫剤を使いましょう。

防虫剤の箱も雛人形と一緒にしまっておくと、何を買えばよいのかが一目でわかり便利です。

出すときも、片付けるときも晴れた日に行いましょう


お雛様は立春から2月中旬の縁起のいい日に出すのがおすすめです。

都合が許せば、家族揃ってお雛様を出すことで、お雛様に込められた思いや、親が子を思う気持ちを改めて伝えるよいチャンスになります。また、伝統行事の継承にも、子どもの教育にもつながるでしょう。

お雛様を片付けるときのポイントは、普段の掃除とも通じるところがあります。

長い歴史の中で親が子に願う子どもの理想像は変わったかもしれませんが、子どもの健やかな成長を願う気持ちは変わりません。思いを込めた雛人形をいつまでも美しいまま飾れるように、大切に保管しましょう。


ライター:サカイケイコ

3児の母。おかあさんだからって好きを諦めない、をモットーに、仕事に家事に育児に趣味に全力投球中。
2024年の目標はボディラインを整えること。トレーニングの時間をどう作るか、考えています。


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