記念日に自宅でシェフのつくった完全オーダーメイドのごちそう料理が楽しめる。そんな特別感にプラスして、オーダーメイドだからこそ食物アレルギーにも対応したサービスで注目を集めているのが『matoil(マトイル)』です。「食べられる料理」ではなく「食べたい料理」で、みんながおいしさと楽しい時間を共有できるmatoilの魅力についてお聞きしました。
この記事のもくじ
キッズアライズ編集部が気になるベビー・キッズ関連サービスをご紹介。今回は、記念日のごちそうを家で楽しめるミールキットです。
何らかのアレルギーがある人が多い現代。なかでも食物アレルギーは、毎日のことだけに、とても気を配ります。日々の食べ物に気を使うお子さんやパパ・ママに、まずは記念日の食事を安心して楽しんでもらいたい。そんな願いがギュッと詰まった『matoil(マトイル)』をご紹介します。
matoil(マトイル)とは?
お祝いなどの記念日のごちそうを完全オーダーメイドで、ミールキットでお届けするサービス。冷菜、温菜、パスタ、メイン、デザートのコースメニューを柱に、ヒアリングをもとに食材選びからメニューを考案。事前に「ひとくちトライアル」もできるので、アレルギーを持つお子さんを含む「みんな」が楽しめると好評です。
こんな人たちがヒアリング&メニュー―考案をしています
メニューを考案するのは、上北沢のレストランでアレルギー対応食を提供し続けてきたイタリアンのシェフ辻さん、自らもアレルギーっ子として育った食べることが大好きなmatoil代表の谷さん。そのほか、パティシエや食物アレルギーに長く関わる相談役など外部の有識者も加えたチームで、多角的な視点からメニューを提案しています。
matoilの魅力をお聞きしました!
お聞きした方:matoil代表 谷 美那子さん、池田 知世さん、シェフ 辻 正博さん
自らがアレルギーっ子だから生まれたサービス
谷さん:私自身、食物アレルギーがあるアレルギーっ子でしたが、食べること、おいしいものが大好きです。でも、当事者だからこそ感じるのが、みんなと一緒に食事に行ったときに互いに気を使い過ぎてしまうこと。その状況を何とかしたいと思っていた時に、勤め先である京セラ株式会社で「新規事業アイデアスタートアッププログラム制度」がスタートしたのです。そこで私も早速アイデアを応募。800人くらいの応募の中から選択されました。現在は事業化を目指して、さまざまなサービスを展開すべく検証を重ねています。
なおサービス名のmatoilは、お子さんたちの「食べたい」と家族の「食べさせたい」という気持ちのど真ん中に刺さるようなものを提供したいという思いから、「的を射る」にかけています。
「食べられるもの」ではなく「食べたいもの」話せるヒアリング
谷さん:サービスの大きな特徴のひとつに、matoilのメンバーと申込者によるオンラインでの「ヒアリング」があります。時には、当事者であるお子さんにも参加していただき、記念日に食べたいものを直接お聞きします。
アレルギーのある子は「食べられるもの」「食べられないもの」を判断することが優先で、自分が「食べたいもの」を伝えていいと思っていないことが多いんです。だからこそ、このヒアリングでは「本当に食べたいもの」をお聞きします。
最初は自分の食べたいものがわからなかったり、言えなかったりしたお子さんたちが、「これが食べてみたい」「それ、どんなもの?食べたい」と関心を示し始めると本当に嬉しく、メニュー考案に張り切ってしまいます。
とはいえ、初めて食べるメニューへの不安はつきもの。そこで、希望者にはヒアリングをもとに考案したメニューを試せる「ひとくちトライアル」を用意し、安心して本番当日を迎えていただけるようにしています。
料理人のチャレンジ精神を刺激するアレルギー対応食
辻シェフ:matoilでは、「食べられる食材はできるだけ使おう」というモットーがあります。例えば、アレルギー対応のケーキと言えば卵・乳・小麦不使用のケーキが一般的です。でも、食物アレルギーは人によって千差万別。小麦はダメだけど卵はOKという人もいます。それならば、卵を使ったケーキを提供したい。だからこそのヒアリングとオーダーメイドです。
食に対する要望を伝え慣れていない人から出てきた「食べてみたい」には料理人として全方向で応えたいじゃないですか。 そのため、和食も中華もOKです。先日はラーメンの要望があり、どんなスープにしようかわくわくしながら考えています。
また、希望があればレシピも提供していますので、気軽にお声がけしてほしいですね。