アメリカで人気のクッキードウをご存知ですか?
「ドウ」とは英語で「生地」のこと。
アメリカのスーパーマーケットでは真空パックや冷凍のクッキー生地が売られ、家庭で手軽にクッキーづくりを楽しむそう。
ご紹介するのは、そんなクッキードウを粘土遊びのように楽しめるかたちに進化させた「coloridoh」です。
この記事のもくじ
キッズアライズ編集部が気になるベビー・キッズ関連サービスをご紹介。
今回は、「coloridoh」です。簡単&安全で、楽しく遊べるクッキー生地の開発秘話を、竹内ひとみさんに伺いました。
「coloridoh」とは
簡単にクッキーづくりを楽しめる、カラフルなクッキー生地です。
まるで粘土あそびのように好きな形をつくり、オーブンかトースターで7~10分焼くだけでオリジナルクッキーが完成。
アレルギー指定28品目不使用なので誰でも安心。
茶、青、黄、緑、赤、白の6種セットです。
「coloridoh」についてお聞きしました!
お聞きした方:コロリドージャパン合同会社 ファウンダー/CEO 竹内ひとみさん
計量不要! 手軽だからクッキーづくりが“遊び“になる
――クッキー生地「coloridoh」について教えてください
竹内さん:パッケージから生地を取り出し、好きな形をつくって焼くだけでオリジナルクッキーが完成します。
計量や水が必要なく、キッチンも汚れないので片付けも楽。
カラフルな6色の生地は、丸や四角の形に整えるだけでもかわいく仕上がります。
子どもの年齢により、花や葉っぱ、動物や乗り物をつくったり。
うちの中学生の娘は「映えクッキー」と呼んで、アニメのキャラクタークッキーをつくっています。
――料理が苦手なママも、これなら親子でクッキーづくりを楽しめますね
竹内さん:お菓子づくりって、ハードルが高いんですよね。
それは料理好きなママも同じ。
子どもが計量を間違えないか、材料をこぼさないかと目を配らなければならず、余裕がないとできません。
「coloridoh」なら心配ごとが少なく、ママやパパもクッキー生地で創作する“遊び”に集中できます。
私はこのプロダクトを、コミュニケーションツールだと考えています。
クッキーづくりを通し、親子がふれ合う時間を楽しんでほしいのです。
ママやパパが心から子どもと楽しむ、クリエイティブな時間を提供したい
――「coloridoh」のアイデアは、どこから生まれたのでしょうか?
竹内さん:私は四児の母ですが、子育て中「世の中には大人と子どもが一緒に楽しめるおもちゃがほとんどない」と感じたんです。
特に幼児期は、私自身が子どもとの遊びに飽きてしまうことがありました。
例えば絵本も2~3冊読むのは楽しいけれど、何冊も繰り返し「読んで」と要求されると退屈してしまう。
そして、退屈に感じることに罪悪感を抱いていました。
――子どもと何をして過ごすか頭を悩ませるママやパパは多いです
竹内さん:私は結婚後に料理研究家として活動し、2014年から7年間はアメリカのシリコンバレーでシェアハウスを運営してゲストに料理をふるまっていました。
子育てと仕事に追われるなかで楽しかったのが、子どもと一緒にパンを焼いたり、お菓子をつくったりする時間でした。
――パンづくりや、お菓子づくりは憧れですね
竹内さん:ママ友にも「私もお菓子づくりができるママになりたい」と言われたことがあります。
それも開発のきっかけのひとつです。
もちろん私は完璧なママではありませんが、子どもと心から楽しむ共有体験ができると親としての自己肯定感が上がりますよね。
「coloridoh」は子どもの創造性を伸ばす側面もありますが、一番の願いは、親子で一緒に「楽しい」と共感しあえる時間をつくること。
そんな楽しい時間に「私もいいママ(パパ)しているな」と感じてもらえたら、もっといいなと思います。
アレルギー対応の理由は、世界中のみんなに楽しんで欲しいから
――アレルギー指定原材料28品目を使用していないカラフルなクッキー生地は、世界初だそうですね
竹内さん:はい。アレルギー特定原材料28品目(小麦・卵・乳製品・大豆・ナッツ類など)不使用でグルテンフリー。
食物アレルギー対応にこだわったのは、シリコンバレーでの体験が大きいです。
アメリカはアレルギーの子どもが多く、親はいつも気を使っていました。
ホームパーティでも誰かが何かを食べられず、お菓子づくりを一緒にできない子もいます。
本当はみんなで一緒に楽しみたい。
それは親も子も共通の願いでした。
ただ、食物アレルギーに対応したクッキー生地の開発は、想像以上に困難でした。
何が難しいかというと、制限があるなかでおいしくすること。
例えばビーガン対応のクッキーは、卵や乳製品を使わない代わりにナッツやきな粉などで風味を足します。
ところが、アーモンドやカシューナッツ、きな粉の原材料である大豆も28品目に指定されているので使えません。
米粉など使える材料を吟味し、配合を変えるなど研究を重ねました。
――開発にどのくらいかかりましたか?
竹内さん:約2年です。
「不味い」と言われたこともあり何度もくじけそうになりましたが、それでも、世界中の誰もが楽しめるクッキー生地をつくりたかったんです。
カラフルな色はすべて天然素材。
例えば緑の生地は石垣島のユーグレナを、青い生地はオーガニック栽培の国産バタフライピーを使用しています。
白砂糖ではなくてんさい糖を使うなど、材料は厳選しています。
まだスタートしたばかり 改良を重ねながら、世界へ発信していきたい
――反響はいかがですか?
竹内さん:ありがたいことに、ユーザーからはうれしい声が届いています。
ただ、私は今が完成形とは考えていません。
もっとおいしくできると思っていますし、生産量が増えれば価格を下げられます。
できることはまだまだあります。
――これからの進化が楽しみです
竹内さん:意識しているのは、レゴブロックです。
大人も子どもも楽しめて、エデュケーションにも活用される。
「coloridoh」もそんなプロダクトにしていきたいですね。
――キッズアライズを見ているママやパパにメッセージをお願いします
竹内さん:私は子育て中、自己肯定感が一気に下がったことがありました。
その経験から、ママやパパが笑顔でいることを大切にしてほしいと思っています。
家が完璧に片付いていなくても、親の笑顔があればそこが子どもの安心できる居場所になります。
手抜きをしながら、子どもとの時間を楽しんでほしい。
そのお手伝いを「coloridoh」ができたらうれしいです。
キッズアライズのまとめ
クッキーづくりは、親にとっても子にとっても非日常の体験。だからこそ大切な思い出として深く記憶に残ります。
親子の時間をカラフルなクッキーで彩ってはいかがですか?