型抜きの紙の上からポンポンと色を塗って図柄が完成するステンシルシート。
日本にも昔から同じような「型染め」と呼ばれる技法があり、着物などの染め物に使われています。
そんな伝統工芸を自宅で気軽に体験できる「伊勢型紙の型染めキット」が人気です。
今回はこのキットを15名様に抽選でプレゼントします!
この記事のもくじ
世界に一つだけのはがきをつくる『伊勢型紙の 型染め体験キット』とは?
1000年以上もの歴史があると言われている三重の「伊勢型紙」。
一つひとつ職人によって手彫りされた型紙は、古くから着物や帯を染める時に用いられ、細やかで美しい紋様を布地に映し出してきました。
人気の「伊勢型紙の型染めキット」は、この型紙をはがきサイズに映し出せる大きさにしたもの。
和紙のはがきや絵の具、絵の具を着色する刷毛(はけ)もセットになっているので、簡単に型染め体験ができます。
年賀状や暑中見舞いなどお手紙を出す際だけではなく、自由研究にもおすすめです。
プレゼント『伊勢型紙の 型染め体験キット』の内容
- 伊勢型紙1種(七宝柄または千鳥柄)
- 五十崎和紙のはがき2枚
- 刷毛1本
- 顔彩6色(紅梅・山吹・白緑・胡粉・黄草・藍)
ご自宅での型染め体験を一歩、深いものにするために
こういった型染め体験は、日本の伝統を学びながら、日本人が大切にしてきた自然とのつながりを学べるほか、子どもたちの好奇心や感性を刺激できるとして、インターナショナルスクールなどでも実施されています。
ご家庭でもいくつかの声掛けのポイントを押さえることで、一歩踏み込んだ経験が親子でできます。
ポイント1 -具体的に褒める
型紙を使ってどのように染めるかは人それぞれ。
型紙そのものを活かして染める子もい入れば、型紙の一部を使ってまったく違う図柄を生み出す子も。
それぞれの感性が現れるとてもおもしろい瞬間でもあります。
この時「うまくできたね」「上手だね」と抽象的な褒め方をするのではなく、具体的にどこが良いと感じたのか、お子さんが工夫を凝らしていた部分を見つけて褒めてあげると、子どもの表現の言語化のお手伝いにつながります。
ポイント2 -お道具に興味を持たせる
三重県の伊勢型紙の地紙は美濃和紙を柿渋で固めたもの、はがきは愛媛の五十崎(いかざき)和紙、とどちらも和紙ですが、固さや見た目、触り心地がまったく違います。
なぜそのような違いが生まれるのか。製作方法について親子で調べてみるのもよいでしょう。
また顔彩は、鉱物や貝殻から作られた日本独特の色です。キットには、お道具の説明書が入っていますので、子どもと一緒に読んで対話してみてください。
この時、一方的に説明するのではなく、和紙や刷毛を触らせて「どんな感触?」「何でできているのかな?」などと質問して想像を促すと、思考する機会を作ることができます。
もし、原材料に興味を持ったとしたら、さらに深く一緒に調べてみてもよいでしょう。
ポイント3 -感じたことを言葉にしてもらい言語化の力をつける
「和紙の原材料は何か」など正解のある質問だけではなく「触るとどんな感触?」などお子さんが感じたことなども話してもらいます。
新しいものに出逢った感覚や、不思議に感じたことなどに目を向けてもらい、自分で考え、感じたことを言葉にしていくことで、言語化する力が養われます。自分の中で生まれたものを言語化する力は、将来的に問題発見力や課題解決力を鍛える足掛かりになると言われています。
体験者の声
ひとつの模様なのに、色々な絵になって楽しい
同じ模様でも組み合わせたり、模様の一部を切り取ったりして、様々な図柄が生まれます。
一例として見本のような写真を見せると、その作品をもとに自分なりのアイデアで絵を完成させているそうです。
鹿の刷毛は本当に鹿の毛だった!
鹿の刷毛に興味を持った子が、奈良を訪れて本物の鹿と遭遇。鹿を触る機会があり、刷毛を思い出したそう。
旅行後、キットを販売する東京「aeru meguro」に訪れ、鹿の毛だけでできている大きな刷毛を触って「僕が触った鹿の感触と同じだ」と感動していたとのことです。
まとめ
こうした手づくり体験は、純粋に楽しむのが一番ですが、ちょっとした声掛けや工夫で子どもたちの興味や関心、感性を刺激し育むことができるようです。
写真提供:和える