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噛む力を育むためのグミ習慣、「噛もっと!」で歯並びの土台づくりをサポート

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乳歯から永久歯への生え変わり期、子どもの歯並びに不安を覚えるママやパパは多いよう。
実は歯並びのよい悪いは、遺伝だけで決まるわけではないそうです。
歯並びを支える土台づくりもポイントで、これには毎日の食事で「正しく噛む習慣」を身につけることが非常に重要だといわれています。
そんな習慣づくりを“おいしいグミとガム”でサポートするサービスがライオンから登場しました。

この記事のもくじ

キッズアライズ編集部が気になるベビー・キッズ関連サービスをご紹介。
今回は、今年4月に発売され話題沸騰中の「噛もっと!」です。
グミを毎日楽しく食べることで噛む力を育み、歯並びの土台づくりをサポートしてくれるという商品について、開発担当者にお話を伺いました。

「噛もっと!」とは


ライオンが立ち上げた、子どものオーラルケアプログラム「おくち育」から登場した商品です。
6歳~12歳の歯の生え変わり期に、弾力のあるグミを食べることで噛む力を育み、よい歯並びの土台づくりをサポート。
毎日のグミ習慣に加え、噛む力レベルをチェックできるガムと、会員サイトの「歯並びチェック」がセットになっています。


「噛もっと!」についてお聞きしました!


お聞きした方:ライオン株式会社 遠藤知佳さん、岡 謙吾さん

歯の生え変わり期に噛む力を育むことで、歯並びの土台づくりをサポート


企画担当の遠藤さん。「歯みがきや噛む習慣をめぐり、親子ゲンカになることもあった」そう。

――「噛もっと!」開発の経緯を教えてください

遠藤さん:弊社は「クリニカKid’s」など子ども用の歯ブラシや歯みがき剤を販売していますが、プロダクトだけではお口の健康の“習慣づくり”をサポートするのは難しいと感じていました。

私自身、小学生の娘のきちんとした歯みがき習慣が身につかない、あまり噛まずに飲み込んでしまったり、硬い食べ物を噛むことを嫌がることなどに悩んでいました。
解決方法をネットで検索しても自分の子どもにあった方法を見つけることができませんでした。
きっとこんな風に悩んでいる保護者の方は多いのでは? それが子どものオーラルケアプログラム「おくち育」を立ち上げたきっかけです。
 


――ご自身の子育ての悩みがスタートなんですね

遠藤さん:そうです。
娘は乳歯が抜ける前に、永久歯が斜めに生えはじめてしまったので、歯並びが心配でした。
歯科医に相談しても「永久歯が生え揃うまで様子をみましょう」という返答で、今できることはないかとモヤモヤして……。
口腔健康科学研究所の岡さんに相談して、歯並びは遺伝だけでなく、毎日の食事で「正しく噛む」習慣をつくることが重要だと知り、「おくち育」の第一弾商品「噛もっと!」の開発に取り組みました。
 


研究所で小児口腔の研究・技術開発を行う岡さん。

岡さん:私の息子がちょうど乳歯が抜け始め、歯の生え変わりがはじまった頃、遠藤から相談を受けました。
研究者としても親としても子どもの歯並びに関心がありました。

最近はハンバーグやスパゲッティなどのやわらかい食べ物が主流になり、昔と比較すると、噛む回数が減っています。
また、硬い食品を噛めない子も増えているようです。
正しく噛む習慣を身につけ、硬いものでもよく噛むことは、顎の発育にもよいといわれています。
噛む力を育むことが、よい歯並びの土台づくりには重要と考えています。
 


――グミで噛む力を育成するアイデアはどこから生まれたのでしょうか

遠藤さん:「よく噛む」トレーニングをどうしたら子どもが自主的に取り組み、続けてくれるか色々アイデアを出し合いました。
数十というアイデアを出したなかで、「トレーニングをする」ではなく、「おやつを食べる」に変換すれば毎日喜んでやってくれるんじゃないかと考えました。

岡さん:噛む力を育てるためには、日々継続することが大切です。
一方、従来のケア手段はトレーニング感が強いものが多く、継続性に課題がありました。
おいしいグミであれば、子どもでも毎日楽しく取り組めると考えました。


AIで歯並びをチェック、アプリで楽しく噛む習慣を身につける


簡単な質問に答え、歯を撮影するとAIが歯並びタイプを判定。

――「噛もっと!」の使い方を教えてください

遠藤さん:「噛もっと!」セットが届いたら、まずは「おくち育」の会員サイトに登録してお口を撮影し、AIで歯並びのタイプをチェックします。
次に「噛もっと!ガム」を40回噛んで、噛む力をチェック。
そして「噛もっと!グミ」を、毎日2枚を目安におやつ代わりに食べることで、噛む力を育んでいきます。
基本は1ヶ月分が1セットとなりますが、気軽にお試しいただける15日分の初回お試しプランもご用意しています。
 


赤と青のガムを重ねて40回噛み、混ざり具合を確認。噛む力をレベル1~5で判定。

――画像を活用し、AIで歯並びをチェックできるとは驚きました

岡さん:正常な歯並びのほか、ガタガタ歯、受け口、前歯が出ている、噛み合わせが深いなどのタイプがあります。
それをAIが判定し、家庭でできる対策も提案します。
撮影した写真は記録され、定期的にチェックすれば歯並びの変化を確認することもできます。

遠藤さん:月1度のガムによる噛む力のチェックも、習慣づくりの工夫のひとつです。
前回より噛む力が上がったとわかれば、達成感を得られます。
サイトでは噛む力レベルを猫やワニなど動物で表したり、豆知識を入れたり、楽しく継続できる仕掛けを用意しています。


口に入れるものだから安全性を追求。AI開発には500人以上のデータを収集


弾力のあるグミを、1日2枚を目安に100回ほど噛むだけ。子どもの大好きなぶどう味。

――開発で苦労した点を教えてください

遠藤さん:シュガーレスで、噛む間ずっとおいしいグミをつくるのが大変でした。
硬さ、弾力、大きさ、味と、試行錯誤の連続。
子どもが食べるものですから、安心・安全でなくてはなりません。
誤飲などリスクも考慮しました。
完成したグミは丸飲みできない大きさで、自然と左右の歯でたくさん噛める形状です。

岡さん:AI開発の苦労でいうと、子どもの多様な歯並びに対応できるAIを構築するため、学習データを多く集める必要がありました。
特定タイプの歯並びだけなど、学習データに偏りがあると、うまく判定を行うことができません。
そこで、小学生500人以上の歯並び画像を収集し、合計で1500枚以上の多様なデータを用いてAIを構築しました。
その結果、生え変わり期の子どもたちの歯並びに対応するAIが開発できました。


臨床試験の結果では噛む力が1.6倍増!  販売開始から数ヶ月で品切れ状態に


小学生に毎日グミ2枚を食べてもらい、グミの有効性を検証。

――グミの開発では臨床試験も行ったそうですね

岡さん:小学生26名を対象にした臨床試験では、4週間後の噛む力の指標の1つである、咀嚼能率スコアが1.6倍に向上しました。
また、保護者へのアンケートでは50%が「食事中の噛む回数が増えた」と回答しています。
開発グミの咀嚼による有用性などを確認でき、保護者の方にも噛む習慣の変化を実感していただけたことが本当にうれしかったです。
 

――売上も好評で一時は品切れ状態でした

遠藤さん:これほどご支持いただけるとは思っていませんでした。
売上も計画の2倍強。
4月の発売開始から、想定より早く増産が必要となり、7月には注文を制限せざるを得なくなりご迷惑をおかけしましたが、今は生産体制を確立し販売を再開しています。
 


――今後の展開を教えてください

遠藤さん:「噛もっと!」は、生え変わり期の6歳から12歳くらいのお子さんが対象ですが、今後はもう少し低年齢のお子さんなど対象年齢を広げた商品も届けたいです。

例えば、多くの方が悩む、歯みがきの習慣化をサポートするサービスも考えています。
子どものときに身についた習慣は、大人になっても忘れません。
噛む力を楽しく鍛えることや上手に歯みがきをすることによって、やる気や向上心も刺激される。
こうした習慣をきっかけに自分の頭で考え、実践し、続けていく力も身につけてほしい。
それは、生きる力そのものとも直結していると、私たちは考えています。
このプロジェクトを通して、そんな子どもたちの将来の生きる力を育むお手伝いができればうれしいです。


健康な毎日は丈夫な歯から


歯は健康の要です。
見た目の美しさはもちろん、歯並びはムシ歯リスクや全身の健康にも関わってくるといわれています。
グミで噛む習慣を楽しく続けて、子どものお口の健康を守っていきたいですね。

 



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