「お箸の練習は何歳から始めればいい?」「どうやって教えたらいい?」と疑問に思ったことはありませんか。
保育園や幼稚園でお友達がお箸を使っている話を聞くと、そろそろわが子も練習させた方がよいのかと悩みますよね。
そんなママやパパに今回は、お箸の練習を開始する目安とやり方を紹介します。
この記事のもくじ
お箸の練習はいつから始める?
お箸の練習をする前に、子どもの手や指の機能の具合を確認する必要があります。
具体的に、どんなタイミングでお箸の練習を始めたらよいのでしょうか。
お箸の練習はだいたい4~5歳頃からの開始がおすすめ
一般にお箸の練習を開始する年齢の目安としては、4~5歳頃とされます。
4~5歳頃は指先で細かな動きができるようになり、お箸を使うのに必要な機能が発達してくる時期です。
そのため、保育園や幼稚園でもお箸の練習を年中から始めるところが多くあります。
ただし、子どもの発達段階には個人差があるため、その子の様子を見ながら、それぞれに合ったタイミングで進めることが大切。
4歳になったからとお箸の練習をあわてて始める必要はありません。
お箸の練習を始める前に確認するポイント
手や指の機能が十分に発達する4~5歳頃を目安にしたうえで、子ども自身がお箸に興味を持ち、以下のことができるようになれば練習を始めてもよいでしょう。
- スプーン・フォークを親指・人差し指・中指の3つの指で持てる
- 指でピースサインやOKができる
まず、スプーンやフォークの持ち手を、鉛筆持ちのように親指・人差し指・中指の3つの指で持てているかをチェックします。
さらに、指でピースサインやOKができ、指先を1本ずつ動かせるようになっているかもポイントです。
ただ、一番大切なことは、子どもがお箸に興味を持っていることです。
お箸を使ってみたいという気持ちが、子どもの意欲につながります。
お箸の正しい持ち方をおさらい
お箸の持ち方に変なクセがつくと直すのに大変なため、最初に正しい持ち方を教えることが大切です。
お箸の持ち方
2. 下の箸を親指の付け根にはさみ、中指と薬指の間に入れて固定する
3. 下の箸を親指の付け根でおさえて、上の箸だけを動かす
参考:農林水産省Webサイト aff(あふ)きれいな「箸」の持ち方とマナー
お箸の練習をするときのポイント
実際にお箸の練習をするとき、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
ここでは、無理なく練習を進めるためのポイントを紹介します。
お箸を遊びに取り入れてみるのがおすすめ
食事中にお箸の練習ばかりに意識が向いてしまうと、かえって親子ともに食事の時間がストレスになってしまうこともあるため、使い慣れないうちは、お箸を使った遊びを取り入れてみるのもおすすめです。
たとえば、丸めた紙粘土をお箸を使ってお皿からお皿へ移す、サイコロ状にカットしたスポンジをお箸でお弁当箱に詰めるなどの遊びです。
また、色鉛筆でお絵描きや塗り絵をする、はさみでストローをカットするなども指先のトレーニングに適しています。
子どもが興味を持つ遊びで、楽しみながら取り組んでみてください。
厳しく指摘しすぎずに、やりたい気持ちを応援する
子どもがお箸の練習を始めた頃は、持ち方がぎこちなく、食べるのに時間もかかるでしょう。
そばで見ていると直してほしいところに目が行き、ママやパパはいろいろ指摘したくなるかもしれません。
それでも、注意したくなる気持ちをグッとがまんし、子どものやる気が出るように前向きな声かけを意識してください。
そして、うまくできたときには一緒に喜び、思いっきりほめましょう。
適度にスプーンも使いながら練習する
お箸の練習を食事中にするときは、スプーンやフォークをテーブルの上に置き、いつでも使えるようにします。
食事の始めにお箸を使い、途中で疲れてきたらスプーンに持ちかえて食べるようにするなど、状況を見ながら併用していくとよいでしょう。
急がず、あせらず、トレーニングすることが大切です。
どんなお箸を選んだらいい?
子どもが初めて使うお箸は、どのようなものを選んだらよいのでしょうか。
ここでは、お箸のサイズや素材について説明します。
子どもの手の大きさに合ったお箸を選びましょう
お箸を正しく使うためには、手の大きさに合ったサイズのお箸を選ぶことが大切です。
一般的な目安として、利き手の親指と人差し指を直角に開いたときの指先を、直線で結んだ長さの1.5倍サイズが適しているとされます。
参考:農林水産省Webサイト aff(あふ)お箸のはなし
参考:はじめてのお箸の選び方
最初は矯正箸を使ってもOK
お箸の使い方に慣れない、練習がなかなか思うように進まないといった場合は、矯正箸を使ってみてはいかがでしょうか。
手指をサポートして正しい持ち方をしやすいように工夫されています。
慣れてきたら普通のお箸へ移行するとよいでしょう。
子どものペースに合わせて練習を進めていきましょう!
お箸の練習は、子どものペースに合わせてあせらずゆっくりと進めていくことが大切です。
最初はうまくできないことも多いですが、子どものそばで見守りながらお箸を使って食べる喜びを体験させてください。
また、食材を調理する際はつまみやすい大きさに具材をカットするなどの工夫も必要です。
子どもがお箸に少しでも慣れるように、普段から指先やお箸を使った遊びなどを取り入れて、ママやパパも一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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ライター:misono
3児を子育て中のママライターです。保育園や児童館での勤務経験があります。
日々の子育てを通して感じたことや育児に関する情報を、ママ目線で寄り添いながらお伝えしていきます。