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【インタビュー】まいのおやつさん / 子どもの“食べたい”を引き出す「まほうのわくわくおにぎり」

温かみのあるイラストで、おいしそうなおにぎりが次々と出てくる絵本『まほうのわくわくおにぎり』が人気です。
著者はSNSで手描きイラストのレシピを紹介する、まいのおやつさん。
小さいころの夢は絵本を描くことだったというまいのおやつさんに、絵本やおにぎりの魅力についてお伺いしました。

この記事のもくじ

まいのおやつさんプロフィール


家にあるもので気軽に作れるレシピを中心に紹介するX(旧Twitter)のアカウントは、フォロワー数79万人超え。
温かなタッチの手描きイラストによるイラストレシピが人気です。
一児の母。
著書に、初の絵本『まほうのわくわくおにぎり』(KADOKAWA)のほか、『しあわせ4コマレシピ』『まちどおしくなるごはん』(ワニブックス)があります。


「このおにぎり、食べてみたい」がきっと見つかる


様々な具材がおにぎりに変身。まほうのおにぎり屋さんがオープン。

――おにぎりがテーマの絵本『まほうのわくわくおにぎり』はどのような絵本でしょうか

まいのおやつさん:まほうのおにぎり屋さんで、ご飯や野菜、魚やお肉がおいしいおにぎりに変身をしていくお話です。
絵本では、ウインナーとコーン、ピーマンとツナなど3つのおにぎりをレシピとともに紹介していますが、どれも過去に実際に作って家族に好評だったおにぎりです。
 


――お店が開店するシーンではたくさんのおにぎりが並んでいて、どのおにぎりもおいしそう! 家で作るおにぎりのアイデアにもなります

まいのおやつさん:ありがとうございます。
絵本に描いたおにぎりのレシピは、本の特設サイトからPDFをダウンロードしていただけます。
実際に作ることができるので、ぜひ!
 


――なぜ、おにぎりをテーマにされたのでしょうか

まいのおやつさん:2歳の息子がご飯をなかなか食べてくれない時に、おにぎりにしてみたら普段食べない食材でも食べてくれたんです。
そこから色々なおにぎりを作るようになりました。
せっかくなら息子に好きなものを選んでもらい食べてもらおうと、色々なおにぎりを一覧にした手描きのメニューを作っていたのですが、こういった絵本があったら食べることが楽しくなるお子さまは多いんじゃないかと思い、絵本のお話をいただいた時に提案しました。
 


読者からの声では「絵本を見て初めて、子どもがピーマンを食べたいと言った」といったものも。

――たくさんのおにぎりがある中で、3つのおにぎりを選んだのはなぜですか?

まいのおやつさん:どれもカラフルで見た目も楽しく、息子や夫、小学生の姪が好きなおにぎりです。
特にピーマンは苦手なお子さまが多い食材。
息子も苦手だったのですがこのおにぎりは大好きなので、同じようなお子さまがいらっしゃったら「苦手なものでも食べられたよ!おいしかったよ!」という経験をしていただけるかもしれないなと思い、選びました。
 

――おにぎりの特徴が星で紹介されていたり、おにぎりのアレンジのアイデアがあったりするので、どのようなおにぎりかとてもわかりやすく、作るのも楽しそうです

まいのおやつさん:特徴を星で紹介したのは夫のアイデアです。
アレンジは、同じおにぎりを2度3度楽しめるアイデアですが「へんしん」と表現したほうが楽しいかなと思いました。
 


絵本にある「とくちょう」を一緒に見ながら食べると「こうばしさ」とは何かを知るきっかけになりそうです

――絵本を出すことが夢だったそうですね

まいのおやつさん:小さいころから絵を描くのが大好きでした。
そんな私の絵を見て母や妹、親戚が「お姉ちゃん、上手」「すごい、天才」などとにかく褒めてくれたんです。
しかも「この鳥、今にも鳴きだしそうだね」など、具体的に付加価値を付けるような褒め方をしてくれるので、絵に対しての自己肯定感が自然と高まりました!
大人になってもずっと絵を描き続けていた結果、SNSのイラストレシピを見てくださる方が増え、KADOKAWAさんからお声がけいただきました。
 


――イラストレシピを描き始めたきっかけはなんでしょうか

まいのおやつさん:息子が生まれてとても幸せだったのですが、同時にやはり産後の疲れが出て、身体的にも精神的にも大変だった時期がありました。
睡眠不足ながらも自分の時間を持ちたいと思って絵を描いてみたら、気持ちがスッと楽になって乗り越えることができたんです。
やっぱり自分は絵を描くことが好きなんだと気付いて、食べることも好きだったので、好きなことをかけ合わせてみました!
記録のためにSNSにアップしてみたところ、思いのほか多くの反応をいただき、嬉しくなって今も続けています。


絵を描き続けたのは周りのおかげ。小さいころの夢が実現


2歳の息子さんも「おいしそうだね」「じょうずだね」と褒めてくれるのだとか。

――『まほうのわくわくおにぎり』を見た息子さんの反応はいかがでしたか?

まいのおやつさん:私が絵を描いているところをずっと見ていたので、それが「絵本になった!」というのはわかるようです。
食べてくれない時に、今日はおにぎりにしようと言うと、絵本を持ってきて食べたいおにぎりをリクエストしてくれるんです。
読み聞かせの絵本というより、メニューのように使っているかもしれません。
とは言え、なかなか何をしても食べてくれないこともあります…!
 

――子どもの食の細さやムラっけに苦労しているご家庭は多いと思います

まいのおやつさん:我が家も同じです。
より食べ物に興味を持ってもらうにはどうしたらいいかな?と日頃から考えています。
最近意識していることは、おにぎりなどを食べる時にどんな食材を使ったのかを説明することです。
買い物中に「これは、おにぎりに入っていたオクラだよ」と伝えたり、料理をするときに「今からこのにんじんを切るよ」などと言うと、最近では「このピーマンおにぎりにするの?」とより興味を示してくれるようになりました。
長ネギもそのままでは食べてくれないのですが、おにぎりに入れると食べることができて「ネギも食べたよ!」と食への自信にも繋がっているようです。
 

――「苦手なものが食べられた」といった読者からの声も多いのではないでしょうか

まいのおやつさん:はい。本当に嬉しいです!
絵本を見ながらお子さまと一緒に作ってくださったという方もいらっしゃいました。
人生における食事の回数は決まっているので、1回でも多く楽しく食事ができたらいいなと思います。
 


色々な楽しみ方ができる絵本


絵本の特設サイトやSNSでは、その他のおにぎりたちのレシピも紹介しています。

――キッズアライズを見ているママやパパにメッセージをお願いします

まいのおやつさん:皆さまが、おにぎりを作って食べることを楽しめるような絵本としてお役に立てたら嬉しいです!
最後まで読んでくださってありがとうございました。


我が家だけの楽しみ方を見つけてみて


見ているだけでわくわくしてしまうおにぎりの絵本。
我が家だけのおにぎりを考えてみるなど、色々な楽しみ方ができそうですね。
 



 
 


こちらもチェック!


キッズアライズでは、他にも親子で過ごす大切な時間にぴったりな絵本を紹介しています。
ぜひご覧ください♪
 



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