赤ちゃんに乳歯が生えてくると、大きな成長を感じて嬉しくなります。それと同時に考えなければならないのが、歯みがきです。
小さな口の中をどうみがけばいいのか。子どもが虫歯にならないためにママやパパは一生懸命です。
そこで、赤ちゃんグッズの国内大手メーカーであるピジョンさんに赤ちゃんの歯みがき事情をお聞きしたところ、歯が生える前からのケアについても教えてもらいました。
この記事のもくじ
キッズアライズ編集部が気になるベビー・キッズ関連サービスをご紹介。
今回は、赤ちゃんの乳歯ケア。ピジョンさんでは歯が生える前の4,5ヶ月頃、生え始めの6ヶ月頃、前歯が揃い始めた9ヶ月頃などと成長に合わせて細かなステップで商品を展開しています。
その一連のケアグッズは、赤ちゃんにとっても、ママやパパにとっても「笑顔で歯みがき習慣が身につく」を実現する商品でした。
ピジョンの乳歯ケア用品(一部)
歯科医師の監修のもと生み出される赤ちゃん向け乳歯ケア用品。
歯が生える前の4,5ヶ月頃、生え始めの6ヶ月頃、前歯が揃い始めた9ヶ月頃、奥歯が揃い始める1歳6ヶ月からなど、成長に合わせた4つの細かなステップで商品を展開。
仕上げみがき専用も歯ぐきマッサージ~前歯みがき用、全体用、ポイント用などがそろい、用途に応じて使い分けができます。歯ブラシのほか、歯みがき粉やフッ素コートなども人気。
赤ちゃんの歯みがき、乳歯ケアについてお聞きしました!
お聞きした方:ピジョン株式会社 国内ベビー・ママ事業部 池谷 二奈さん
赤ちゃんのお口に詳しいピジョンだからできる乳歯ケア用品開発
-この10年ほどで子どものオーラルケアに対する意識が大きく変化し、赤ちゃん向けのケア用品もかなり充実しているようですね
池谷さん:虫歯を予防するためには赤ちゃんの頃からの乳歯ケアが大切だということを歯科医師や保健師の方々が広めてくれたおかげではないでしょうか。
今では、子どもの虫歯はかなり減少していると聞いています。
-商品や情報も多く、どの歯ブラシがいいのか迷ってしまいますが、乳歯ケア用品の開発で、とくにこだわっている点などはありますか?
池谷さん:赤ちゃんに歯みがきを楽しいと思ってもらえるような工夫をしています。この時期の赤ちゃんにとって歯みがきは、虫歯予防というより歯みがきを習慣化していくための準備期間です。
最初に嫌な印象を与えないよう、赤ちゃんの口の大きさや乳歯の数などを目安に、成長にあった適切な商品をお使いいただけるようにしました。
赤ちゃんが歯みがきを嫌がるのは、痛いのと慣れていないから
-子どもの歯みがきで大変なのが、歯みがきを嫌がられることです。泣かれたり、噛みつかれたりした経験のあるママやパパは多いと思います
池谷さん:赤ちゃんが歯みがきを嫌がる理由はいくつかありますが、そのひとつに歯みがきで痛みを感じている可能性があるそうです。
上唇の上に上唇小帯という筋(すじ)があり、歯ブラシが当たると痛いとのこと。赤ちゃんもまだ歯みがきに慣れていない頃だとバタバタしてしまいますので、さらに筋に当たりやすくなってしまうようです。
また、赤ちゃんの口の中は繊細。力を入れていないつもりでも擦る力が強くて痛いことも多いようです。
お悩み別!おすすめケアグッズ
歯みがきデビューをする前にしておいた方がいいことは?
~歯が生える前の歯ぐきマッサージブラシ~
-赤ちゃんの歯みがきについて、悩み別にお勧めの商品があれば教えてください。例えば、歯みがきデビュー前にお口の周りを触って慣らすと良いとは聞きますが、他にやっておいたほういいことなどはありますか?
池谷さん:オーラルケアの先進国フィンランドでは、歯が生える前からの口内マッサージが普及しています。
赤ちゃんが歯みがきを嫌がる理由に痛みがある点をお伝えしましたが、その他に口を触られたり、物を入れられたりすることに慣れていないことも挙げられます。
そこで当社では事前準備として、歯が生える前の4,5ヶ月頃の赤ちゃん向けの歯ブラシを使った歯ぐきマッサージの習慣化を提案しています。
-歯ぐきをマッサージする利点はなんでしょうか
池谷さん:まず、口の中に物が入って動くことに慣れてもらえることです。歯ブラシの毛はラバーでできているので、ほど良い感触で歯ぐきをマッサージしてくれます。
その結果、血流が良くなり、歯科医師によると赤ちゃんも気持ちいいらしいのです。
歯ブラシが口に入ると気持ちいい、楽しいと思ってもらえれば、その後の仕上げみがきを、すんなり受け入れてスムーズに行うことができるようになります。
乳歯ブラシを赤ちゃんに握らせてみて、口の中に入れてカミカミしながら遊んでもらい、その後、仕上げ専用ブラシでママやパパがやさしくマッサージしてみてください。
みがき残しが気になる。仕上げみがきは何を使えばいい?
~仕上げ専用ブラシ~
-実際に乳歯が生えてくると、親の仕上げみがきが重要になると思いますが、きちんとみがけているのか気になります
池谷さん:赤ちゃんの頃の自分でやる歯みがき(自分みがき)は、将来1人でみがくようになるための練習で、汚れ落ちは気にしなくて大丈夫です。
その分を親の仕上げみがきで補いますので、成長に見合ったサイズと毛質を備えた、使い勝手の良い仕上げ専用の歯ブラシを使っていただければと思います。
歯ブラシの柄は真っすぐではなく、少しカーブしているほうが歯にフィットしてみがきやすくなります。
また、生えかけの奥歯や、歯の隙間が心配なら、先端が細くなったポイントみがき用などを使ってみると良いでしょう。
仕上げみがきを嫌がる場合は?
~ジェル状歯みがき、タブレット~
-仕上げみがきを嫌がる場合の、よいグッズやアイデアはありますか?
池谷さん:仕上げみがきの際にご褒美的なものを取り入れてみてはどうでしょうか。
例えば、歯みがき粉によく配合されているキシリトールには自然な甘さがあります。当社の歯みがきジェルも、「おいしい」と自分から口を開いて仕上げみがきをしたがるという声をたくさんいただいています。
汚れ落としや歯質強化のためにも、仕上げみがきでは歯みがき粉を使っていただきたいです。
また、1才6ヶ月頃からが目安ですが、キシリトールを配合したタブレットがあります。シュガーレスなので、歯みがき後に食べても大丈夫。
キシリトールに加え、フッ素も配合した「タブレットU キシリトール+フッ素」は、りんごやヨーグルト味など8種類あるので飽きずに楽しめると思います。
仕上げみがきをどのくらいやればいいかわからない。
~仕上げ専用電動歯ブラシ~
-仕上げみがきにおすすめの歯ブラシはありますか?
池谷さん:最近では赤ちゃん用の電動歯ブラシが普及し始めています。電動なので力を入れ過ぎることがなく、力加減の参考にもなるので良いかと思います。
心地良い振動や、音が鳴ったり、ライトが付いたりして、赤ちゃんの興味をひく機能もあります。
また、ライトは楽しさだけではなく、小さな口の中が明るくなって見えやすいという利点もあり、ママやパパとしてもみがきやすくなります。
おうちでもっとしっかりと虫歯予防をしたい。
~おやすみ前のフッ素コート~
-おうちでも、もっとしっかりとしたケアをしていきたい場合に適したものはありますか?
池谷さん:近年、虫歯予防や歯質強化のためにフッ素塗布を歯医者さんでやってもらうことが習慣化されてきました。
おうちで手軽に毎日塗付したいという声は以前からあり、そういった商品も増えてきています。
「おやすみ前のフッ素コート」は、きめ細やかな泡が歯の間にすみずみまで行き渡り、むし歯の発生と進行を予防。歯質を強化します。
毎日の歯みがきを楽しく取り組んでほしい
-キッズアライズを見ているママやパパにメッセージをお願いします
池谷さん:歯みがきは毎日行うものなので、楽しくケアしていただきたいと思います。そのために使えるグッズは全部使っていただきたい。
お客様からよくお聞きするのが「もっと早くに使っていれば」という言葉。思いきって試してみて、子どもが喜んでくれたら、気持ちも生活も楽になると思います。
活用できるものを活用するのは手抜きではありません。
赤ちゃんもママもパパも、みんなが楽しくて楽になれるお手伝いをしていくのが当社の願いです。
キッズアライズのまとめ
乳歯が生える前から始まっている、赤ちゃんの歯みがき。最終的な将来の目標は虫歯のない永久歯だけど、子どもが嫌がったり、親が憂鬱になったりしながらやるのは、ちょっともったいない。
色々なグッズを使うことで、子どもも楽しく、親もスムーズに楽しくできる。そんな口腔ケアができそうです。
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