子どもの勉強机はいつぐらいに用意すれば良いでしょうか。
小学校に入る前はひとつのタイミングですが、実際には机を買ってもリビングで宿題をする子も多いようです。
そこで今回はリビングに置いても違和感のないフォルミオのデスクとチェアをご紹介。
就学前の小さなころから中学、高校と大きくなっても使い続けられる家具についてお聞きしました。
この記事のもくじ
キッズアライズ編集部が気になるベビー・キッズ関連サービスをご紹介。
今回は、フォルミオのデスクとチェアです。
リビングに、子どもが集中して物事に取り組める居場所を作りたいと生まれた家具は、子どもと一緒に成長し家族の思い出を紡いでいくものでした。
フォルミオとは
1997年に誕生したフォルミオ。
30年近くも変わらぬデザインは、子どもの成長に合わせてイスや机の高さを変えることができ、就学前の子どもから中学、高校を経て大人になるまで長く使い続けることができます。
発売当初はデンマークで生産されていましたが、2021年からは国内生産に切り替わり、職人による高い技術で丁寧に作られています。
デスクとチェアの他シェルフ(棚)やキャスター付きのワゴンがあり、様々な組み合わせが可能です。
「フォルミオ」についてお聞きしました!
お聞きした方:フォルミオ 田村 玲奈さん
リビングで、自分の机とイスで過ごす時間
――小学校低学年くらいまでは、ダイニングテーブルを使ってリビング学習する子どもが多く、学習机を用意するタイミングが難しいです
田村さん:弊社のアンケートでもそういうご家庭は多いようです。
しかし、お絵描きにせよ、勉強にせよ、子どもが集中して何かに取り組むには、足がしっかり床についていることが大切です。
足がぶらぶらしていると意識が逸れ、集中力や想像力が高まりにくくなります。
また、テーブルの上もスッキリと何もないほうが、気が散りません。
幼児期からしっかりと自分に合ったデスクとチェアを用意したほうが、子どもの可能性が広がるかと思います。
――そう考えると就学前から子ども自身のデスクとチェアがあったほうが良いわけですが、幼児期だと目の届くリビングで作業をしてほしいのが本音です
田村さん:そうですね。ただ、これはフォルミオが発売を開始した当時からなのですが、リビングに置いておきたい勉強机がないという声がありました。
そういった層にフォルミオのデザインは受け入れられましたが、実は意匠的な観点からこのデザインになったわけではありません。
いかに子どもにとって使いやすいか、座りやすいかを考え抜いた結果の形なのです。
私たちとしては、リビングで子どもが「自分のデスクとチェア」を使い、絵を描いたり勉強したりして過ごせることを大切にしています。
形を変えて子どもに寄り添う
――フォルミオの家具は「成長する家具」とのことですが、チェアが形を変えて子どもの体にフィットする仕組みを教えてください
田村さん:チェアを横から見ると床から斜めにラインが伸び、その先でアーチを描いています。
この斜めのラインにあるネジ穴とビスで座面の高さを変えていくのですが、高くなるにつれて座面が前に出ます。
それにより、体の厚みが増して、足のつけねから膝までの長さが成長しても、体が座面にきれいに収まるようになっています。
常に、座面と背もたれが正しい位置に配置されるのは、この斜めのラインだからこそです。
――デスクもシンプルなデザインで、リビングに置いても違和感がありません
田村さん:デスクは左右のサイドパネルに開いたパンチング(ネジ穴)により、天板の高さを変えることができます。
幼児期はシンプルな形で使っていただき、小学生になったら学習道具などをしまえるようにドロワー(引き出し)を付けたり、ディスプレイボードを付けたり。
成長に合わせて自由に使い方を変えられます。
――オプションにはどのようなものがありますか
田村さん:デスクの機能を上げるものとしては、ドロワーとディスプレイボード、デスクシェルフ(上置き書棚)があります。
小学校高学年など勉強が本格化すると教材も増えてくると思いますので、そのタイミングでデスクシェルフを追加していただくことをお勧めいたします。
幼児期から高校生まで、一緒に人生を歩んでいく家具
――素材にもこだわっているそうですね
田村さん:子ども用の家具ですから安全性にはこだわっています。
デスクの天板に貼られている青いシートは天然素材のリノリウムです。
亜麻仁油やマツヤニ、木粉などを混ぜて作るので手間がかかるうえ、乾燥にも時間がかかります。
学校や病院などの床材にも使われる丈夫な素材で、抗菌・抗ウイルス性があるといわれています。
石油製品に比べて退色も少なく、本当に一生ものです。
そのほか、仕上げに使用しているオイルは蜜蝋のワックス。
クレヨンやフェイスペイントなどを製造しているドイツのメーカー製で安全性の高いものです。
――天然素材と聞くとお手入れが大変なイメージがあります
田村さん:長く使う家具ですので、より良い状態で使っていただくためには、ある程度メンテナンスをしたほうが良いのは確かです。
なぜなら、表面加工は天然オイルなので経年によって成分が揮発し、木の表面がカサついてしまいます。
品質に大きな問題はありませんがカサつくと汚れがつきやすくなるので、できれば3年に1回くらいはオイルの塗りなおしをしていただけると、それこそ20年、30年と美しい状態が保てます。
少し面倒ではありますが、子どもの成長に合わせてチェアやデスクを調整する時、お子さんと一緒に組み替えながら、オイルを塗りなおしたりしていただけると良いと思います。
そうすることで、モノを大切にする心、モノの構造の仕組みや立体の理解が育まれ、一緒に何かをしたという思い出が残ります。
お金には換算できない付加価値ではないでしょうか。
子どもにとってベストな環境を提供したい
――キッズアライズを見ているママやパパにメッセージをお願いします
田村さん:販売を開始してから25年、住環境や子育て環境、親の価値観などが大きく変わり、これから先の未来もさらに変わっていきます。
しかし私たちの中で変わらない部分があり、それがフォルミオを通じて子どもたちの居場所を作りたいという思いです。
リビングに子どもが安心していられる家。自分だけの机で好きなことができる。
そんな空間を守っていくためにも、未来のパパ・ママに共感されるような時代に合わせた進化をしていきたいと思います。
まとめ
イタリア語で「形」を意味する「forma(フォルマ)」と「私」を意味する「io(イオ)」を組み合わせた「formio(フォルミオ)」。
私の形、居場所を作る、という意味が込められている通りに、このデスクとチェアがあれば家の中で自分らしくいられそうです。