
4月から新たに小学校に通う子どもがいる家庭では、1日のスケジュールを立て直している最中かもしれませんね。
なぜなら、小学校の登校時間は幼稚園や保育園の登園時間とは違うことが多いから。
「遅刻させないようにしなければ」「出勤時間を変えるべき?」「子どもに戸締りはできる?」とさまざまな疑問や不安を抱えているママやパパへ、小学校の登校時間や、朝のお悩みを解決する方法をお伝えします。
この記事のもくじ
小学生の登校時間は何時?
登校時間がわからないと、朝のスケジュールを立てにくいですよね。
まずは通う小学校の登校時間を確認し、朝食や着替えなどにかかる時間を考えて起床時間を決めるとよいですよ。
午前8時から8時半までとしている学校が多い
登校時間は地域や学校によって異なりますが、午前8時から8時半までの間に設定されている小学校が多いようです。
登校時間の幅を「8:05〜8:15」や「8:10~8:20」など短く設定している小学校が多く、また、集団登校を実施している小学校もあるため、ママやパパの出勤時間に合わせて早く登校させたくても難しいことが多いでしょう。
通う小学校の登校時間は、小学校や自治体のホームページで確認するか、秋頃に行われた説明会で配られた資料を見てくださいね。
起床時間は6時半前後が多数派
小学生の平均的な起床時間は、6時半頃といわれています。
平均なので、家から学校までの距離によっては6時前に起きている子もいれば7時頃に起きている子もいます。
家から学校までの距離はそれぞれなので、起床時間は朝食の時間や身支度を整える時間を踏まえ、逆算して決めましょう。
朝食をしっかり食べることで生活のリズムが整うため、時間にゆとりを持たせてスケジュールを組んであげてくださいね。
小学生の一日の流れ
小学校のスケジュールは幼稚園や保育園と比べて、大きく異なります。
ここでは、小学校入学から3年生までの一日の流れをご紹介します。
基本的な一日の流れ
小学生の基本的な一日の流れは、おおむね次のような時間割となっています。
- 登校 8:00〜8:20
- 朝の会など 8:30〜8:45
- 1時間目 8:45〜9:30
- 2時間目 9:35〜10:20
- 中休み 10:20〜10:40
- 3時間目 10:40〜11:25
- 4時間目 11:30〜12:15
- 給食 12:15〜13:00
- 掃除 13:00〜13:15
- 昼休み 13:15〜13:35
- 5時間目 13:35〜14:20
- 6時間目 14:25〜15:10
- 帰りの会 15:10〜15:20
小学1年生の場合
1年生の場合は、ほかの学年に比べると授業数が少なく、入学してしばらくは午前授業となる期間があります。
午前授業が終了したあとは、登校する週5日のうち4日は5時間授業、1日は4時間授業で、合計で24時間の授業を受けます。
小学二年生の場合
2年生の場合は、週の4日が5時間授業、1日が6時間授業となります。
1年生のころと比べると、「算数」の時間が大幅に増え、総授業時間は910時間となります。
小学三年生の場合
3年生からは、週の2日が5時間授業、3日が6時間授業となります。
新たに「理科」「社会」などの授業が始まり、学習の幅も大きく広がります。総授業時間は980時間です。
▼小学生のタイムスケジュールに関する記事はこちら!!
共働き家庭はどうしてる?出勤時間が早い時の対処法
現在は教員の業務負担を軽減するため、学校は文部科学省より「開門は登校時間直前とする」ことが求められています。
ママやパパの出勤時間に合わせて早めに登校させてしまうと、学校に入れず門の前で待たなければならなくなり、防犯上よくありません。
ママもパパも早く出勤する家庭では、どうしたらよいのでしょうか?
会社側に事情を説明して、出社時間を調整する
子どもに早く登校させることも戸締りさせることも心配な場合は、ママかパパの会社に相談し、出社時間を遅らせてもらうのがベストです。
1年生の間の1年間だけでも、できるなら低学年のうちは調整してもらえると安心ですよ。
スマートロック等を活用する
子どもに戸締りをさせる場合に「鍵を落としてしまうかも」「施錠を忘れて登校してしまうかも」と心配なら、スマートロックがおすすめ。
ドアが閉まれば自動で施錠し、スマートフォンで遠隔操作や施錠確認もできるものが便利です。
子どもの登校時間にアプリで確認し、万が一施錠されていなければ遠隔操作で即対応できます。
子どもはカード型のリモコンキーでドアを開けますが、万が一キーを紛失してしまった場合はアプリで無効化できるため安心です。
戸締り等はすべて済ませ、子どもが鍵を閉めるだけにする
鍵の管理ができる子どもには、登校時と下校時のドアの施錠・解錠のみを約束させるのも1つの方法です。
入学前から鍵を持たせ、開け閉めする習慣を身につけさせておくとよいでしょう。
窓の施錠や火の始末はママやパパが担当し、エアコンなどの家電はタイマーで切れるよう設定しておきましょう。
鍵はリール付きのチェーンなど、ランドセルから取り外すことなく開け閉めできるアイテムを活用すると、紛失の心配が減ります。
ファミリーサポートやお友達、祖父母の家に預かってもらう
近所に登校時間まで預かってくれるお友達や祖父母がいれば、1年生の間だけでも頼るとよいでしょう。
周りに頼れる人がいない場合は、ファミリーサポート(ファミサポ)にお願いするのも安心です。
ファミサポとは、援助を受けたい人と援助をしたい人を結びつける、自治体が運営しているサービスです。
必要な方は、入学前に申し込んでおきましょう。
朝の準備をスムーズにするための時短術
朝バタバタしてしまうと、忘れ物をしたり朝食をゆっくり食べられなかったりします。
なるべくゆとりを持って登校準備ができるとよいですね。
できるだけスムーズに準備を進めるための時短術をご紹介します。
①荷物の準備は前日のうちに行う
特に忘れ物をしがちな子どもにおすすめの時短術は、前日のうちに準備を終わらせておくこと。
- 宿題や連絡帳をランドセルに入れる
- 時間割を確認して必要な物をランドセルや手提げに入れる
- えんぴつを削る
- 翌日のハンカチ・ティッシュをセットする
など、前日に用意できたら、最後にママやパパがチェックしてあげましょう。
翌日に着る服を決め、セットしておくのも時短になります。
②朝の準備はテレビを消して行う
食事に時間がかかる子や身支度中に気が散りやすい子の場合は、テレビがついているとつい見入ってしまいがちです。
普段から「朝はテレビを観ない」とルールを決め、消しておきましょう。
休日も朝食を食べ終え着替えが終わらないとテレビをつけないように徹底すると、早く身支度する習慣が身につくかもしれませんね。
③朝食の質と量を見直す
登校前に朝食をしっかり食べることや栄養を摂ることは大切ですが、朝は食が細い子も多いですよね。
その場合は、時間内に食べ切れるものを用意するのも時短術の1つです。
おにぎりやサンドイッチ、フルーツ、ヨーグルト、シリアルなど、子どもが食べやすいメニューにして、食べ切れる量に調整してあげましょう。
それぞれを1口サイズにする、ピックで刺して簡単に食べられるようにする、子ども自身に盛り付けさせるなどの方法も試してみてください。
また、起きてすぐに食べられない子どもの場合は、先に着替えや洗顔などの準備を済ませてから朝食にするなどスケジュールを見直すのもおすすめです。
④就寝前の習慣を見直す
起きるのに時間がかかる子の場合は、睡眠の質を上げるところから始めましょう。
大切なのは、就寝前の習慣です。
スムーズに入眠するためには、就寝時間を迎える前から少しずつ体温を下げる必要があります。
寝る直前ではなく、2時間前くらいに入浴を済ませるとよいでしょう。
また、就寝前はなるべくテレビやタブレットを使用させないようにすることも大切です。
ブルーライトは寝つきが悪くなる原因になります。
食べすぎて眠れなくなるのを避けるため、夕食を腹8分目までにするのも1つの方法です。
⑤チェックリストを活用する
帰宅後すぐにやること、前日までに済ませること、朝の準備など、それぞれのチェックリストを作っておくのもおすすめ。
紙やホワイトボードなどで用意してみてください。
小学校入学でぶつかる「小1の壁」は他にもある
小学校に入学することで生じる、子育てと仕事の両立が困難になる現象を「小1の壁」といいます。
登校時間の他にも、預かり時間の短縮や夏休みの長期休みなどで「小1の壁」にぶつかる家庭は多いです。
預かり時間の短縮
小学校は8時前後が登校時間となり、午後3時に終わるので、保育園よりも預かり時間が大幅に短縮となります。
そのため、多くの共働き家庭では学童保育を利用しています。
公立の学童は午後5時から6時で閉所をするのが一般的ですが、民間の学童の場合は預かり時間の延長ができるところが多いです。
夏休みなどの長期休み
小学校では、春休み・夏休み・冬休みと長期休みがあります。
この期間は、学童に子どもを一日預けることも可能です。
ですが、給食は出ないため、毎日お弁当を作る必要があり、負担に感じる保護者も多いです。
学校行事やPTA活動
小学校の学校行事は平日に行われることが多く、参加をするために仕事の調整が必要になってきます。
また、PTAなどの活動も入ってくるため、仕事との両立に負担を感じることもあるでしょう。
環境の変化に備えて対策を考えていきましょう!
小学校へ入学すると、保育園、幼稚園のときと生活の仕方がガラッと変わります。
「小1の壁」を乗り越えるためには、1人で抱え込まず、家族での話し合いや職場へ相談を行うようにしましょう。
こちらの記事では、小学校入学後の「小1の壁」について詳しく説明しています。
小学校入学を控えている方は、ぜひ読んでみてください。
▼小1の壁について詳しく解説中!
▼小学生向けおすすめ記事はこちら!
ライター:あまね
チャイルドカウンセラーの資格を持つママライター。
HSC(ひといちばい敏感な子ども)の娘の心に寄り添うため、子ども認知行動療法やアートセラピーを勉強中。
目標は自分だけの仕事部屋を持つこと。