保育園には、幼稚園や小学校のように夏休みはあるのでしょうか。
もし長期休みがあるなら、仕事の調整や休日の申請をして対応したり、仕事を休めないときの預け先を探さなければと心配になるかもしれません。
また、夏休み期間の保育料は変わるのか給食はあるのかなど、いろいろと気になりますよね。
今回は保育園の夏休みに関する疑問や、保育園に預けられない場合の対処法を紹介します。
この記事のもくじ
保育園に夏休みはあるの?
幼稚園や小学校は夏休みがありますが、同じように保育園も休みになるのでしょうか。
認可保育園では、一般的には夏休みはない
一般的に認可保育園では、夏休みを設けていません。
認可保育園とは児童福祉法に基づき、国の設置基準を満たした児童保育施設です。
就労や病気など、子どもの面倒を見ることが難しい家庭を支援する施設のため、夏休み中も保育を行っています。
しかし、園によっては夏休みがない代わりに、保育士を交代で休ませたり、いつもより保育時間を短縮したりすることがあります。
認可外保育園は園によってお盆休みがあることも
認可外保育園は国の定めた設置基準の認定を受けておらず、認可外保育施設指導監督基準に基づいて運営している保育園です。
企業や個人などが運営主体なので、保育料や保育時間、休みなどは運営者が自由に設定します。
そのため、お盆期間などに休みを設ける園もあるようです。
園ごとに対応が違うため、お盆休みや夏休みがあるかは事前に確認しておきましょう。
夏休み期間中の保育内容は?
夏休み期間中の保育は通常と内容が異なるのでしょうか?
合同保育や異年齢保育の対応をするケースもある
夏休み期間中は、異なる年齢の子どもを集めて保育する「異年齢保育」や別々のクラスの子どもを集めて保育する「合同保育」に変更し、いつもと違う形態で保育をすることがあります。
どちらも、お盆休みや年末年始といった長期休暇で子どもの数や保育士の数が少ないときに対応することが多いようです。
給食の有無は事前に確認しておくのがおすすめ
給食を外部委託している場合、保育園が通常通りでも委託先のお盆休みに合わせて給食がストップすることがあります。
その場合はお弁当の準備が必要になるため、なるべく早めに確認をしておきましょう。
また、園内で給食を提供している場合も、お盆期間中は調理する職員も交代で休むため、いつもと違う簡単なメニューになることがあります。
夏休み期間の保育料はどうなる?
夏休み期間中の保育料は、実際どのようになっているのでしょうか。
認可保育園は基本的に保育料は変わらない
認可保育園の保育料は、世帯所得や子どもの年齢、人数によって毎月の支払い額が決定します。
保育料は住んでいる市町村へ支払う仕組みです。
お盆休みがあっても休んだ日数分の減額はないため、毎月支払う保育料は変わりません。
認可外保育園の対応は園によって異なる
認可外保育園は基本的に自費で運営しています。
保育料が園の運営費になるため、世帯所得に関係なく保育料を設定することが可能です。
そのため、お盆休み期間の保育料を日割り計算して減額するケースもあります。
園によって対応が異なるため、事前に確認をしてください。
令和元年10月1日より幼児教育・保育の無償化がスタートしました。
対象となるためには、市町村から「保育の必要性の認定」を受ける必要があります。
認可保育園のほかに、基本的に認可外保育施設も対象となっており、条件を満たせば一定額の利用料が無償化されます。
ただし、無償化の対象となる認可外保育施設は、都道府県等に届出を行って基準を満たしたところとなるため、実際に対象施設かどうかは各自治体に確認してください。
参考:子ども家庭庁「幼児教育・保育の無償化概要」
保育園が休みで預けられないときの対処法
認可外保育園で夏休みがあった場合、また認可保育園で日曜・祝日など保育園が休みで子どもを預けられない場合、実際にどのような対処法があるのでしょうか。
なるべく選択肢を増やしておくと、状況に応じて臨機応変に対処できます。
①夫婦で休みを調整する
まずは夫婦で話し合い、お互いのスケジュールを確認して休みを調整しましょう。
丸1日休みをとることが難しい場合は、それぞれ半休を取得して交代で対応する方法もあります。
お互いに協力して子どもの面倒を見られるように、普段から育児方法を話し合い、子どもの予定を共有しておいてください。
②祖父母や親族に預ける
どちらかの実家を頼ることができる場合は、祖父母や親族にお願いしてみましょう。
子どもの年齢によっては、慣れていないと人見知りして嫌がったり泣いたりします。
普段から祖父母と子どもが関わる機会を作り、コミュニケーションをとっておくことが大切です。
預かってもらった際は感謝の気持ちを伝え、後日改めて食事やギフトなどのお礼をするとよいでしょう。
③一時預かりやファミリーサポートを利用する
一時預かりは保育園などで一時的に子どもを預かってもらえるサービスです。
入所していなくても、認可保育園や認可外保育園に預けられます。
いつも利用している認可外保育園に夏休みがある場合に、他の認可保育園の一時預かりを利用する方法もあります。
この場合、違う園の環境に子どもが慣れやすいように、前もって何度か預けておくと、スムーズに預けやすくなるでしょう。
園によっては、受け入れに関する条件や提出書類などが細かく決まっていることもあるため、確認が必要です。
また、住んでいる地域のファミリーサポートを利用する方法もあります。
ファミリーサポートとは行政が行う子育て支援の一環で、提供会員として登録した人が、依頼会員の子どもの送迎や預かりなどを援助するサービスです。
会員登録や事前打ち合わせなどの手続きがあり、場合によっては申し込み後すぐに預け先が見つからないこともあります。
④ベビーシッターを利用する
ベビーシッターは保護者の事情で子どもの保育ができないときに、自宅に来て代わりに子どものお世話をしてくれるサービスです。
事前に利用登録が必要ですが、預ける側の要望に対しても、比較的融通が効くため、幅広いサポートを行っているケースがあります。
ベビーシッターを利用するには、事業者に申し込みをしたり、マッチングサイトを利用して直接依頼したりする方法があります。
事前にベビーシッターと面談をして、子どもを預けるのに問題ない信頼のおける人物かを必ず確認するようにしましょう。
そのほかにも、サービスの内容やどのような資格を持っているか、保険に加入しているかなど細かくチェックして選んでください。
⑤会社に相談をする
夫婦どちらも休みの調整がつかず、預け先が見つからない場合は、改めて会社に相談してみましょう。
事情を話して、休園日のこの日だけ休みをもらえないか、在宅勤務に変えられないかなど相談する内容を明確にし、納得してもらえるように誠意を持って伝えてください。
あらかじめ保育園の休園日がわかっている場合は、業務の引き継ぎや取引先への連絡などを行い、周りに迷惑をかけないようにしましょう。
いざというときのために、日頃から会社の上司や周りの人とコミュニケーションをとり、休みをとりやすい雰囲気作りが重要です。
夏休みでも保育園は利用可能
認可保育園は、保育する子どもや職員の数によって通常保育と異なる形で保育するケースはありますが、お盆など一般の夏休み期間でも利用できます。
一方、認可外保育園は園の運営方針によって対応の違いがあるため、夏休みがあるか事前に確認をしてください。
また、保育園の休園日に仕事の調整がつかず子どもの面倒を見られないときのために、預け先の候補をいくつか考えておき、柔軟に対処できるようにしましょう。
ライター:misono
3児を子育て中のママライターです。
保育園や児童館での勤務経験があります。
日々の子育てを通して感じたことや育児に関する情報を、ママ目線で寄り添いながらお伝えしていきます。