カラフルでかわいい赤ちゃん向けのおもちゃ。
様々なおもちゃがありますが、児童発達心理学に基づいて開発されているのが「Sassy(サッシ―)」のベビートイです。
インスタグラムなどのSNSではSassyのおもちゃで笑っている赤ちゃんの写真がいっぱい!赤ちゃんの笑顔を引き出す秘密をお伺いしました。
この記事のもくじ
キッズアライズ編集部が気になるベビー・キッズ関連サービスをご紹介。
今回は、アメリカ生まれのおもちゃブランド「Sassy」です。
ミツバチや太陽のデザインに象徴されるかわいらしいおもちゃたちは、触って楽しんだり、音が鳴ったりと赤ちゃんの五感を刺激して発育を促す知育玩具であると同時に、ママ・パパと赤ちゃんが楽しく過ごすためのコミュニケーションツールでした。
Sassyとは
「好奇心に出会おう」をコンセプトに、児童発達心理学の専門家と一緒につくられているアメリカ生まれのベビートイ。
カラフルな色味と、1つのおもちゃに複数の仕掛けが施されている知育玩具で、赤ちゃんが夢中になると人気です。
「Sassy」についてお聞きしました!
お聞きした方:株式会社ダッドウェイ 宇野 真由さん
いろんな仕掛けで赤ちゃんの好奇心を刺激
-Sassyというと、カラフルでコントラストのあるデザインが特徴です
宇野さん:日本での発売のきっかけは、まさにそのデザイン性でした。アメリカの展示会でSassyを初めて見た代表が、デザインと児童発達心理学に基づく商品のコンセプトに感動して「ぜひに」と声をかけ、3年かけて日本の正規総代理店として発売にこぎつけたと聞いています。
-児童発達心理学に基づくデザインとは、どのようなものでしょうか
宇野さん:例えば、赤ちゃんが最初に探すのはママのお顔と言われていて、にっこり笑っている表情を見たい欲求があるそうです。そのためSassyの商品はにこにこ笑顔のデザインが多くあります。
-このカラフルさも理由がありますか?
宇野さん:はい。生後間もない赤ちゃんの視力は未発達で、白と黒が一番認識しやすいそうです。次に見えてくる色が赤と黄色。そのため、白黒や白赤のカラーリングと水玉模様やストライプなどの模様を取り入れ、認識しやすいデザインになっています。
-振ったり、音を鳴らしたり、いろいろな遊び方ができるものが多いですよね
宇野さん:おもちゃには必ずいくつかの仕掛けがあるんです。例えば「にこにこミラーラトル」の持ち手は凹凸があって触って楽しめますし、中のビーズが動くので音がします。
さらにこのビーズの動きを見ることで追視の練習にもなります。
また、真ん中のお鼻は押すと音が鳴ります。赤ちゃんが手を動かせるようになると叩いたときに気付いてびっくりするなど、成長によっておもちゃでできることが増えていくのもSassyの魅力です。
日本限定色やオリジナル商品も
-一番人気のおもちゃは、なんでしょうか。
宇野さん:歯固めにもなるラトル、「かみかみミツバチ」です。2021年のSassy誕生40周年記念に日本限定でパステルカラーの2色を発売しました。世界の中でも日本は、特にSassyを愛してくれているファミリーが多いので、本国も日本向けの商品開発を積極的にトライしてくれています。
-そのほかに、日本限定のおもちゃはありますか?
宇野さん:日本側のリクエストで企画したぶるぶるシリーズがあります。手が動かせるようになった赤ちゃんが大好きな「引っ張る」ことで遊べるおもちゃです。
紐部分を引っ張ると震えながら元の長さに戻るのですが、それ以外にも振ると音が鳴るようにし、パリパリ音のする素材を入れて触ると音が鳴る仕掛けをつけました。ベビーカーに付けられるので、こちらも人気です。
見慣れたおもちゃが登場!赤ちゃん大喜びの絵本
-絵本も日本オリジナルの商品でしょうか
宇野さん:はい。絵本は、KADOKAWAさんの担当者がSassyの大ファンでコラボを提案してくださり、実現したと聞いています。
日本のSassyのライセンスは当社がお預かりしているので、まずはSassy本国に使用許可をとり、デザインの監修をさせていただきました。
今ではKADOKAWAさんから9作が発売され、シリーズ110万部を超えるヒット商品です。「かみかみミツバチ」をはじめ、Sassyのおもちゃがキャラクターとして登場するので、親しみやすい絵本になっています。
-赤ちゃんから見たら、絵本で見たおもちゃが飛び出してきたかのように感じそうですね
宇野さん:絵本の上におもちゃを置いて「同じだね」と遊んだりできるので、楽しみ方の幅が広がります。
ちなみに、絵本に出てくるてんとうむしはSassyのロゴです。今のロゴは羽が開いているんですが、昔のロゴは羽が閉じています。絵本のてんとうむしはどちらだと思いますか? 答えは絵本を見てみてください(笑)。
-コントラストの強い配色など、絵本も発達心理学に沿ったつくりになっているんですね
宇野さん:最初は白と黒のページからはじまり、赤ちゃんが認識しやすい丸を使った笑顔や、左右対称のイラストなど、ブランドの世界観を大事にしています。
そこに、「てん てん てん ででん」など馴染みが良く楽し気なオノマトペを組み合わせ、最後は「いないいないば~」で遊べるようになっています。赤ちゃんが喜んで笑っている動画をよくいただきます。
お風呂時間が楽しくなる、バストイ
-そのほかお勧めのおもちゃはありますか?
宇野さん:どれもお勧めですが、2年ほど前から人気なのがお風呂のおもちゃです。
「レインボーかんらんしゃ」は水やお湯をかけるとぐるぐる回るバストイで、その仕組み自体に子どもたちはくぎ付け。回り始めると虹色になるのが素敵なんです。
-お風呂だけではなく、プールでも遊べそうですね
宇野さん:吸盤が付いているので、どこにでもくっつけて遊べます。お風呂なら蓋の上のほかに、壁にくっつけてもOK。夢中になって遊ぶので、その間にママ・パパが頭を洗ったり体を洗ったりできると好評です。
楽しく遊べるおもちゃがあれば、育児も楽しくなる
-「かみかみミツバチ」の日本限定色は、インスタグラムでアンケートをとったとお聞きしました、今後もそういったことはありますか?
宇野さん:SNSでは随時、アンケートをとるなど日本オリジナルの商品開発の参考にしています。
皆さまと一緒に楽しいおもちゃをつくっていきたいので、ぜひ、Sassyのインスタアカウントに遊びに来てください!
-キッズアライズを見ているママやパパにメッセージをお願いします
宇野さん:おもちゃは、赤ちゃんとママ・パパとのコミュニケーションツールであってほしいと思っています。おもしろくて楽しくなれることがおもちゃの役割。遊びで得られる刺激や、ママ・パパとの時間が赤ちゃんにとって必要なのです。
Sassyは児童発達心理学に基づいた知育おもちゃですが、知育はその先の結果だと感じています。
なによりも、赤ちゃんが楽しく遊んでごきげんだと、ママ・パパも楽しく育児ができます。今後も、赤ちゃんが楽しくなれるおもちゃを紹介していきたいです。
キッズアライズのまとめ
おもちゃには、赤ちゃんの発達を促す側面がありますが、ママ・パパと赤ちゃんの時間を育むのもまた、おもちゃの役目。
知育玩具だからこその好奇心を刺激する仕掛けがあるSassyのおもちゃですが、そこには育児を楽しんでもらいたいという願いが込められていました。
Sassyブランドページ
取材協力
株式会社ダッドウェイ
SassyやGLOBBERをはじめとしたベビー用品、玩具などの日本正規総代理店として国内販売のほか、『DADWAY』『DADWAY/Ergobaby』など全国で店舗展開。
DADWAY公式サイト