今や「スマホ」は、私たちの生活に欠かせません。スマホは親子間での連絡や子どもの居場所の把握など、子どもの安全確認に役立つツールです。
しかし、間違った使い方でスマホ中毒になる可能性や、ネット・SNSに絡んだ危険もあるため、使用開始には慎重になるママやパパもいるかもしれません。
そこで今回は、いつから子どもにスマホを持たせるのか、そのタイミングや持たせるときのルール、注意点などを解説します。
この記事のもくじ
スマホは何歳から持たせる?みんなはどうしてる?
子どもにいつからスマホを持たせる家庭が多いのでしょうか?
子どもにスマホを持たせるタイミングは中学1年生が最も多い
「スマホはいつから持たせる?」のアンケート調査結果では、「こどもにスマホを持たせたのはいつから?」との設問で、「中学1年生から」と中学進学をきっかけにスマホを持たせる家庭が最も多く、29.84%でした。
2位は「小学校低学年」で16.28%、3位は「小学校高学年から」で15.50%となっています。
小学低学年だとまだ「自分で身を守る力が十分でない」年齢であるため、「心配だから」「防犯のため」にスマホを持たせる家庭が多いと分かります。
出典:子どもにスマホをいつから持たせる?何歳で持たせたかや対策方法をアンケート調査
9歳までのインターネット利用者の、25.6%がスマホを使用
こども家庭庁の「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」では、年齢ごとのインターネット利用率や、スマホの利用状況などについて発表されています。
9歳までの子どものインターネット利用率は78.5%、インターネットを利用する機器としては、テレビ、自宅用のPCやタブレット、ゲーム機に続いて、スマホが25.6%を占めます。
また保育園・幼稚園に通う子ども(0歳~6歳)では、子ども専用のスマホを利用する割合は4.5%と少なく、親と共用での利用が89.5%と多いです。
しかし、6歳~9歳の小学生では子ども専用のスマホを利用する割合が30.7%と増え、親と共用が59.3%となっています。
出典:こども家庭庁「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要)」
10歳から17歳までのインターネット利用者の、75.4%がスマホを使用
10歳から17歳までのインターネットの利用率は98.2%と高く、インターネットを利用する機器としてはスマホが最も多く、75.4%を占めるという結果です。
6歳~9歳までの小学生のスマホ利用については、親と共用が59.3%でしたが、10歳以上の小学生では親と共用が17.5%と大幅に減り、子ども専用のスマホを利用する割合が72.0%と7割を超えます。
さらに中学生では95.3%、高校生では99.1%と9割を超えています。
子どもにスマホを持たせるきっかけは?
一般的に子どもにスマホを持たせるきっかけとして多い理由を紹介します。
習い事や塾に通い始めたから
習い事や塾に通い始めるタイミングで、子どもにスマホを持たせるママやパパは多くいます。
特に、GPS機能が付いたスマホを持たせると、習い事や塾の行き帰りなどでも子どもの居場所や無事を確認できるため便利です。
親子別々にいるときに災害が発生しても、居場所の特定がしやすいのも安心材料になります。
子どもと日常的に連絡を取りたいから
親子が別々にいるときすぐに連絡が取れることもメリットです。
子どものお迎えなどの際に時間や場所を確認したり、遅れたりするときに連絡を取り合えます。
入学のタイミングだったから
中学校や高校入学のタイミングでスマホを持たせるママやパパも多くいます。
入学のお祝いとして子どもが欲しがったり、電車やバスで遠くに通学するために必要だったりすることが多いでしょう。
小学生のうちにスマホを持たせるメリット・デメリット
小学生のうちからスマホを持たせる家庭も徐々に増えてきています。
ここでは、小学生のうちにスマホを持たせるメリット・デメリットをご紹介します。
メリット①子どもの位置情報や行動が把握できる
小学生になると塾や習い事に通い始めたり、子ども達だけで遊ぶ機会も増えますよね。
子どもにスマホを持たせておくことで、子どもが今どこにいるのかなどを把握することができ、送迎などに役立ちます。
位置情報や行動が把握できることで、必要以上に心配することもなくなり、すれ違いなどのトラブルも防ぐことができます。
メリット②緊急時の連絡手段として活用できる
緊急時の防犯対策や家族との連絡手段として、スマホは活用することができます。
LINEなどの通信アプリですぐに安否確認ができたり、GPSで子どもがどこにいるかが把握できるため、災害時にも役立ちます。
メリット③学習の幅が広がる
分からないことを調べたり、解説動画を見ることで学習の幅が広がるのもメリットの一つです。
近年は、オンライン学習ツールが劇的に増えています。
親が忙しく送迎できないなどの理由で習い事をさせられない家庭でも、無料のアプリや会員制の学習サイトなどを活用し、学びの場を増やすことができます。
視力低下やスマホ依存のデメリットも
スマホの長時間利用による視力低下やスマホ依存のデメリットもあります。
また、小学校高学年になると、子どもたち同士でメッセージの送受信ができるようになり、友達とのトラブルやいじめにつながるケースもあります。
様々なトラブルを防ぐために、家庭でのスマホ使用のルール作りが大切です。
スマホを持たせる前に!家族で決めたいスマホ使用ルール
子どもにスマホを持たせる際は、家庭でルールをきちんと決めることが大切です。ここでは、家庭で決めたい4つのルールと決める際のポイントを解説します。
①勉強中や食事中にはスマホを使わない
スマホはゲームや動画など、子どもが楽しくて夢中になるコンテンツが利用可能なため、つい勉強中や食事中でもスマホを使いたくなりがちです。
勉強に集中できず成績が落ちたり、食事中の家族のコミュニケーションが疎かになったりするのを避けるため、きちんとルール決めしましょう。
また、食事中にスマホを使うのは行儀が悪いとしっかり教えることは大事です。
②スマホの使用時間を決める
スマホを使っていると、あっという間に何時間も経っていた経験がある人もいるでしょう。
視力の低下や姿勢が悪くなるなど健康面のリスクもあるため、時間をしっかりと決めることが必要でしょう。
③使用していいアプリやコンテンツを決める
アプリやインターネットの使用は、常に危険と隣り合わせです。知らないうちに個人情報が盗まれたり、知らない人とつながって犯罪に巻き込まれたりする可能性もあります。
スマホを安全に使用するために、使ってもよいアプリやコンテンツをしっかり決めましょう。
④勝手に課金をしない
無料ゲームやアプリを楽しむのはよいですが、少しだけ課金するつもりが高額になってしまうケースもあります。
スマホ決済は簡単にできてしまうため欲望が抑えられず、ママやパパに内緒で高額なネットショッピングをしてしまうトラブルにも要注意です。
ルールは子どもと一緒に決めることが大切
スマホのルールは親が決めて一方的に伝えるのではなく、子どもと一緒に決めましょう。
ママやパパから一方的に言われても、理由や危険性を理解して納得できなければ、守れなかったり、反抗したくなったりするでしょう。
子どもと一緒にルールを決めながら「なぜいけないのか?」「どんな危険があるのか?」ということを子ども自身が理解できるようにきちんと伝えましょう。
スマホのトラブルに巻き込まれないための注意点
SNSやインターネットなどを通じて、スマホのトラブルに子どもが巻き込まれる事件が起きています。
ここでは、トラブルから子どもを守る4つの注意点を解説します。
インターネットに潜む危険やマナーについて伝える
子どもがスマホのトラブルに巻き込まれる原因の1つに、インターネットの危険性やマナーを理解していないことがあります。インターネットにはどんな危険が潜んでいるのか、例を挙げてわかりやすく伝えましょう。
「インターネットやSNSに自分の名前や学校名などを書き込んだり、安易に写真を投稿したりしない」「友だちにメッセージやコメント、『いいね』などを強要しない」「トラブルが起こったらすぐ親に相談する」など、マナーについてもしっかりと確認することがトラブル防止につながります。
フィルタリングサービスを活用する
フィルタリングサービスとは、子どもに害を与えるサイトやアプリのアクセスや利用を制限するサービスです。
子どもは気づかないうちに不適切なサイトにアクセスしたり、危険だとわかっていても興味を抑えられなかったりすることがあります。
そのため、フィルタリングサービスを利用して不適切なアクセスや出会いを物理的にシャットアウトするとよいでしょう。
ペアレンタルコントロール機能を活用する
「ペアレンタルコントロール」は「親としての管理」という意味で、スマホのペアレンタルコントロール機能は、子どもがスマホで利用できる機能を保護者が制限・管理するものです。
ペアレンタルコントロール機能を使うと、子どもがスマホをどのように使用しているか確認したり、安全管理をしたりできます。
ママやパパのスマホを使い、不適切なサイトや動画の閲覧を制限したり危険なアプリのダウンロードを制限したりすることが可能です。
気軽に相談できる環境を心掛ける
子どもを心配するあまり口うるさく言ったり、厳しい言葉をかけたりしていると、子どもは反発して親に相談しなくなることもあります。子どもの気持ちを理解して普段から大らかに接するよう心掛け、子どもが困ったときに相談しやすい環境を整えましょう。
年齢に合わせてルールは変更していきましょう
子どもにいつからスマホを持たせるかは、家庭の考え方によってさまざまです。
子どもの年齢によって理解力やスマホの用途が異なるため、年齢に合わせたルール作りが必要です。
子どもの成長に応じてその都度、子どもと話し合いながらスマホに関するルールを変更していきましょう。スマホのメリットを大いに活用しながらルールを守ることは、子どもの危機管理能力の向上にもつながります。
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ライター:西須洋文
勤務経験30年以上の元男性保育士です。
現在はWebライターとして、保育士や子育ての経験を活かして子育てや保育記事を中心に、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。
そのほか、音楽教育であるリトミック講師などフリーランスとして活動中。

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