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【大学教授監修】英語教育は何歳から?早期学習のメリットと学習方法を解説!

子どもの早期英語教育の注目度が高まる昨今、何歳から英語教育を始めたらよいかと悩むママやパパは多いのではないでしょうか。
神田外語大学の田中真紀子教授監修のもと、英語教育の開始時期やメリット、年齢別におすすめしたい学習方法をご紹介します。

この記事のもくじ

英語教育は何歳から?


英語教育に関心が高いママとパパからは、妊娠期から英語を聞かせたい、0歳から英語に触れさせたい、小学校入学前に英語学習を始めさせたいなど、さまざまな意見が聞かれます。

子どもに英語教育を始めるなら、どの程度のレベルを目指すかを検討し、最終ゴールから逆算して開始時期を決めてはいかがでしょうか。


ネイティブスピーカーレベルを目指すなら0歳から


「英語を話せる人」の中でも、旅行などで困らないレベル、日常生活で英語が使えるレベル、ビジネスの場面で相手と交渉したり、国際的な舞台で活躍したりできるレベルなど、レベルに違いがあります。

もしネイティブスピーカー並の英語力の習得を目指すなら、妊娠がわかったときから英語の音声を聞く機会を増やしましょう。
胎児はお腹の中で外の世界の音を聴いています。
また、生まれてからは日常的に英語に触れさせることが大切です。
赤ちゃんがママやパパの会話や語りかけから自然と日本語を習得するのと同様に、日常生活で当たり前に英語を耳にすることで、日本語・英語を区別することなく言語としてインプットされます。
日本語では耳にすることがない、英語の音やリズムに慣れて自然に身に付けやすくなります。

国際的に活躍できる英語力を目指す場合も5歳頃からが理想

グローバル社会の中で国際的に活躍できる英語力を目指す場合も、5歳頃から本格的な英語教育に取り組むのが理想です。

5歳頃は、集中力も増え、さまざまなことに興味関心を持ち、言葉もぐんぐん吸収します。
遊びや生活を通して継続的に英語に触れる環境を作りましょう。

しかし、5歳頃までに英語学習を始められなかったからといって諦める必要はありません。
日常的に英語教材やネイティブの英語に触れ、親子で英語学習を楽しめる環境があれば、小学校入学後でも十分な英語力を身に付けられます。

小学3年生で英語が必修化、5年生で教科化されている

2020年に全面実施となった小学校学習指導要領により、3年生から「外国語活動」が必修化、5年生からは「教科」として英語の授業が開始されました。

しかし実際には、小学校の英語教育だけで国際的に活躍できる英語力を身に付けるのは難しいのが現状です。
英語に苦手意識を持つことなく授業を楽しめるように、小学校の「外国語活動」が始まる前から家庭や習い事などで英語に触れる機会を作ることも、親ができるサポートの一つです。

早期英語教育のメリット


メリット①英語への苦手意識がなくなる

幼児期からママやパパの声やTVキャラクターを通じて英語に慣れ親しめば、英語の音やリズムが日常生活の一部となります。
英語を勉強として学ぶのではなく、生活の中で吸収していくため、大きくなってから英語を耳にするより自然に英語を身に付けられます。

また、低年齢向けの英語教育では、絵本や歌、カードなどを取り入れ、遊びの中で英語に触れます。
小さな頃によく歌った曲や遊んだゲームといった楽しい記憶の一つとして英語親しめます。

これにより、学校などで英語の学習が始まっても苦手意識を持つようなこともなくなると期待できます。


メリット②正確な発音を身に付けられる


日本語には「あ・い・う・え・お」の5つ母音がありますが、英語には15の母音と24の子音があります。
英語には「あ」の発音に近い母音だけでも、/ʌ/ /æ/ /ɑ/ /a/ /ə/と5つもあると言われています。
また、英語の子音の中には日本語にはない/f/や/v/、/l/や/r/などが存在します。

これらの音は舌の位置や口の開け具合で表されますが、小さな頃から聞き慣れていないと身に付けるのは大変です。
早くから英語の発音に慣れておけば、リスニングやスピーキングで大きなメリットになります。

メリット③英語脳や英語耳を身に付けられる

言語は机に座って学ぶのではなく、日常生活の中で自然と吸収していく方が子どもの負担が少なくなります。

幼いうちに慣れ親しんだ音やリズムは定着しやすく、記憶の中に残ります。
そのため、さまざまなシーンを英語で経験していく早期英語教育は、子どもの英語脳・英語耳を身に付けるのによいと言われているのです。

英語脳や英語耳を身に付けると、空を見て「いい天気だね」と日本語が出るように、日本語から英語に変換する過程を踏まずに「 Such a beautiful weather 」と自然に英語が出るようになります。

異文化理解が深まり、グローバル化に対応する力の向上も期待できる

出入国在留管理庁の発表(令和6年3月22日)によると、日本の在留外国人の数が最も多いのは東京都ですが、その数は66万3千人程度と、東京都の人口のわずか2割程度。
地方都市となるとさらに減ります。
日本の幼稚園や小学校では、外国人の同級生と会う機会は多いわけでなく、海外の文化や宗教などへの理解を身に付けるのは難しい環境と言えます。

一方、早期に英語教育を始めると、子どものうちから外国の文化に慣れ親しむことができます。
また、英会話塾に通ったり、サマースクールなどの短期留学や旅行などを経験したりすると、さまざまな背景を持つ人と触れ合えます。

小さな頃から、こうした経験を積むことは異文化への理解を深め、これからますますグローバル化する社会へ順応し、将来のキャリア選択に寄与するものと考えられます。

出典:出入国在留管理庁【令和5年末現在における在留外国人数について】

英語教育はどのようにする?年齢別におすすめの方法をご紹介!


子どもに英語教育をしたいと思っていても、どう進めればよいかわからないというママやパパは多いはず。
ここでは、年齢別におすすめの教育方法をご紹介します。


【0~2歳】乳児期の英語教育方法


乳児期の英語教育では英語のリズムに慣れ親しませるために、毎日少しずつでも英語に触れることが重要です。
子どもにとって心地のよいママやパパの声で英語で語りかけたり、乳児向けの英語の絵本を読んであげたりするとよいでしょう。

英語が得意でないママやパパも、動物の絵を見せて名前や鳴き声を英語で教えるなど、簡単に取り組めます。
発音が気になる人は、赤ちゃん向けの英語の動画なども活用し、親子で一緒に楽しむのもおすすめです。
その際、動画を聞き流すだけではなく、親子で同じ動きをしたり、聞こえてくる英語が何を表すか画面を指したりして意味を明確にすると、子どもの興味や理解が深まります。
ただし、複雑な映像やスピードの早い動画は子どもの脳が処理できないので避けましょう。

2歳頃には、カード遊びを取り入れるのもおすすめ。
単語を表す絵を4~5枚から見つけることで、物や動物の名前を覚えていきます。

【3~5歳】幼児期の英語教育の方法

幼児向けの英語絵本を読み聞かせたり、英語の歌を一緒に歌ったりするとよいでしょう。
読み聞かせは、心理的、情緒的、社会的、認知的、そして言語的な発達を促します。
同じ絵本を親子でのやり取りを通して繰り返し読んであげると理解が深まります。
英語の歌は、簡単で短い歌を、英語の意味を表す動きも取り入れながら歌いましょう。
たとえば、Row Row Row Your Boat をボートを漕ぐジェスチャーをしながら歌うといった具合です。

そのほかにも、身近にあるものや、散歩中に目にする景色や動植物などを対象に、名前を言いながら指差しをしたり、見たものや景色に関連する曲を歌ったりしてみましょう。

5歳頃には、お絵描きや工作した作品の横に簡単な英語を書き写してアルファベットに触れ始めるのもよいでしょう。
まだ読んだり書いたりできなくても大丈夫。
アルファベットに親しむだけで十分です。

また、英会話塾などに通い、ママやパパや動画以外から英語を吸収するチャンスを作るのもおすすめです。

【6~7歳】小学校低学年の英語教育の方法

小学校低学年の子どもには、手遊びやネイティブの子どもたちが小さな頃から学ぶ「ライム(Rhyme)」や「チャンツ(Chants)」を活用して、子どもが楽しんで英語を学ぶ方法を取り入れるのがおすすめです。

たとえば、先ほど紹介したRow, Row, Row Your Boatの歌では、

Row, row, row your boat gently down the stream
Merrily, merrily, merrily, merrily, life is but a dream

などのように、streamとdreamが韻を踏んでいます。
韻を踏んでいるので覚えやすく、歌を通して、/i:m/の部分が同じ音であることが自然と身に付きます。

またチャンツは、単語を発音するときに手を叩きながらリズムに合わせて英語を言います。たとえば、dog, cat, lion, tigerなどを手を叩きながら言ってみてください。
「ラ・イ・オ・ン」ではなく、lionと1回手を叩いて発音すると英語のリズムが身に付きます。

ごっこ遊びが好きなら、お人形遊びをしながら身近なものの名前や挨拶などの簡単なフレーズを身に付けるのもよいでしょう。

【8~10歳】小学校中学年の英語教育の方法

小学校中学年になると、子どもの塾や習い事への関心が高まります。
英語塾やオンライン英会話などを取り入れ、親子ともに無理なく学習を継続する環境を整えるのもよいでしょう。

学習内容では、「フォニックス」や「ホールランゲージ」などの教授法を取り入れるのがおすすめです。

「フォニックス」とは、音と文字の関係を教える指導法です。
日本人が「ひらがな表」を覚えるのと同じように、ネイティブの子どもは、まずフォニックスで文字と発音の関係を学びます。
たとえば、看板などに書かれた「ひらがな」を、子どもが意味を知らずにただ読み上げているシーンは多いでしょう。
それと同様に、絵本にPENという単語が出てきたとき、Pはプ、Eはエ、Nはンと文字と音がわかっていると、それらを組み合わせてペンと発音ができます。
これにより、子どもはその意味がわからずとも、英語が読める喜びを感じられるようになります。

一方「ホールランゲージ」とは、まとまったフレーズや文章をシチュエーションや絵などを交えて覚える方法です。
子どもは日々の生活で「歯磨きをしましょう」と言われて歯を磨くことを繰り返す中で、そのフレーズを聞くと歯を磨くのだと理解し、自然と言葉を身に付けていきます。
単語ではなくシチュエーションに合わせたフレーズや文章を、まるごと習得していくのです。

たとえば、What is the weather like today? It’s sunny. と、会話や絵、ジェスチャーなどを組み合わせて学ぶことで、weatherという単語がわからなくても、それぞれのヒントから天気の質問だと推測できます。


早くから英語に親しむことが、正しい発音の習得や“英語で考える力”につながる


グローバル化が進む社会で英語を使って活躍するには、家庭や学習塾など、学校以外でも英語に触れる時間をできるだけ増やすことが理想です。
早くから日常的に英語の音やリズムに触れておけば、正しい発音やリスニング力はもちろん、社会で役立つ英語のコミュニケーション能力の習得に期待が持てます。
 
 


監修【神田外語大学教授:田中真紀子】

神田外語大学外国語学部英米語学科教授。
神田外語大学児童英語教育研究センター(CTEC)センター長。
上智大学卒業後、上智大学大学院よりMA(修士号)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校よりMA(修士号)、同大学よりPh.D.(博士号)取得。教育学博士。
主な著書に『小学校英語内容論入門』(共著・研究社)、『英語のプレゼンテーションースキルアップ術』『小学生に英語の読み書きをどう教えたらよいか』
『絵本で教える英語の読み書きー小学校で実践したい英語絵本の指導法』(研究社)などがある。


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