クラス内でインフルエンザや新型コロナウイルス感染症が流行し欠席者が増えると、学級閉鎖や学年閉鎖になることがあります。ここでは、保育園や幼稚園、小学校に通う子どもを持つママやパパへ向けて、学級閉鎖中の習い事はどうすればよいのか、行く行かないの判断基準は? といった疑問や、休み期間中のお家での過ごし方を紹介します。
この記事のもくじ
学級閉鎖中の習い事の判断基準
小学校では、学級閉鎖になったらリモート授業や課題に取り組むなど、自宅で過ごすように指導を受けます。
しかし、習い事の教室では独自に判断基準を設けているところや、特に設けていないところなど、対応はさまざまです。
そのため、保護者としてもどうすればよいのか決めきれないこともあるでしょう。
判断に迷ったら、以下を参考にしてみてください。
習い事の方針を確認
学級閉鎖になったときの対応がどのようになっているのか、習い事先の方針を確認しておきましょう。
基準を設けている場合は内容に従って対応し、基準がない場合は学級閉鎖になったことや子どもの体調などを伝え、直接相談してみてください。
日程の振り替えを依頼
振り替えが可能な場合は、無理に行かず別日にしてもらうのもよいでしょう。
習い事によっては、普段は振り替えできなくても特別な事情のときは、振り替えをしてもらえる場合があります。
オンラインを利用する
自宅にパソコンやタブレット、通信環境が整っているなら、オンライン授業を利用しましょう。
新型コロナウイルス感染症が流行した影響で、塾やピアノ、英会話教室などオンライン対応をしている習い事が増えています。
習い事先にオンライン対応が可能か、確認してみてください。
マンツーマンなら相談を
個人レッスンの習い事はマンツーマンで行うため、子どもに発熱や咳などの症状がなく体調に問題がない場合は、レッスンを受け入れてくれることがあります。
あらかじめ学級閉鎖のことを習い事の先生に話し、指示に従って対応してください。
レッスンに行く際は、感染対策を忘れずにしましょう。
簡易検査をする
「子どもが感染しているかも」と心配な場合は、簡易検査をするという方法があります。
検査をして問題がなければ、不安も軽減されるでしょう。
集団の習い事の場合は、ほかの子どもへうつしたり、もらったりするリスクがあるため注意が必要です。
習い事へ行く際はマスクや手洗いなど、きちんと感染対策を行うようにしてください。
学級閉鎖中のお家での過ごし方の工夫
学級閉鎖中の子どもの家庭内での過ごし方に、頭を悩ませるママやパパもいるのでは。
特に小学校低学年〜中学年の子どもを1人でお留守番させる場合、スマホやゲーム、漫画ばかりで1日が終わってしまうことも考えられます。
では、具体的にどのような工夫をすればよいのでしょうか。
①時間割を作成する
学校に行くときと同じ生活リズムで過ごせるように、時間割を作成しましょう。
休みだからといって遅く起きたり寝る時間が遅くなったりすると、生活リズムが崩れてしまいます。
起床や食事、就寝の時間をいつも通りに設定することがポイントです。
また、午前中に学校のリモート授業がある場合は、午後からの自由時間をどのように過ごすのか子どもに決めさせてみてください。
1日をなんとなくダラダラと過ごすのではなく、メリハリを付けることが大切です。
②宿題や課題を与える
学校から配布された宿題プリントや、いつも取り組んでいるドリルなどがあれば進めておきます。
親がそばで宿題を見てあげられる場合は、苦手なところを一緒に解いてみるのもよいでしょう。
また、課題を与える場合は適度に休憩を入れるなどして、子どもが飽きないようにすることも大切です。
特に小学校低学年の子どもは、じっとしている時間も短いため、折り紙やお絵描き、パズルやブロックなど、手を動かしながら楽しめるものを取り入れてみてください。
③お手伝いをさせる
家族の一員として、お手伝いをしてもらうのもおすすめです。
食べた食器を下げて洗う、洗濯物をたたむ、お風呂掃除など、子どもの年齢に合わせてできることをしてもらいます。
また、親子で昼食やおやつを作るなど、料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
混ぜたり切ったり炒めたりする作業をお願いすると、子どもは張り切ってやってくれますよ。
火を使わないホットプレートなら、子どもと一緒に手軽に料理を楽しむことができます。
④ゲームやテレビは条件を付ける
子どもだけでお家で過ごす場合、親の目が届かず、ゲームやテレビをダラダラと見てしまうことも。
だからといって、すべてを禁止にしてしまうと、かえって子どももストレスを抱えてしまいます。
「ゲームやテレビは宿題が終わってから」「1日何時間までならOK」といったように、条件を付けて許可するようにしてください。
条件の具体的な内容を子ども自身で考えさせ、紙に書いて見えるところに貼っておくとよいでしょう。
事前に親子で話し合い、子ども自身で決めた約束を守らせることが大切です。
学級閉鎖中で仕事が休めないときの対処法
急な学級閉鎖だと仕事の調整がつかず、ママやパパが休めない場合があります。
事前に対処する方法を知り、選択肢を増やしておくことが大切です。
子どもにお留守番をさせる
お留守番経験がある場合は、子どもだけで過ごしてもらうのもよいでしょう。
学校から帰宅後、保護者が帰ってくるまでの間、子どもにお留守番をさせたことがある家庭も多いのではないでしょうか。
子どもだけで自宅で過ごすことには、メリット・デメリットがあります。
子どもの年齢や性格、各家庭の状況に応じて、判断してください。
お留守番をさせる際は、あらかじめ約束ごとを決めておき、いつでも連絡が取れるようにします。
特に学級閉鎖時のお留守番は子どもの体調変化に気を付けて、可能なら早めに仕事から帰宅し様子を見るようにしましょう。
家族に協力してもらう
共働きの場合、夫婦間で休みを交互に取ったり実家に頼ったりして乗り切る方法があります。
仕事は丸1日休みが取れなくても、半休やお昼の時間だけ会社を抜けるなども含めて調整してください。
夫婦どちらかが在宅勤務へ切り替えできるなら、何日か対応してもらいましょう。
また、実家に協力してもらう場合、子どもが元気でも感染するリスクがあるため、室内でもマスクを着用し食事も別々に取るなど感染対策をすることが大切です。
長時間の見守りができなくても少しだけ様子を見に行くなどして、子どもだけで過ごす時間を減らす工夫をしましょう。
自治体のサポートを利用する
各自治体では、ファミリーサポートセンターや一時預かり保育の利用、病児保育で子どもを預かってくれるサービスなどがあります。
利用する際の受け入れ条件はそれぞれで異なり、自治体によっては学級閉鎖中の受け入れをしていない場合があります。
お住まいの地域のサポート内容を事前に調べ、備えておくことが大切です。
民間の学童やシッティングサービスを利用する
預け先がどこも見つからない可能性も考慮し、民間の学童やベビーシッター、キッズシッターサービスを利用することも検討しておきましょう。
学級閉鎖の期間でも利用できる場合もあります。
急に学級閉鎖になっても対応できるように事前登録し、ときどきは預けるなどして、預け先との関係性を作っておくと、いざというときも安心です。
感染させないための取り組みをしましょう!
学級閉鎖をする目的は、これ以上クラス内で感染症が広がらないようにするための予防策の一つです。そのため、自分の子どもに症状がなくても、なるべく不要不急の外出は控えるようにしましょう。習い事に行く行かないの判断基準は直接確認を取り、子どもの体調や習い事の状況を見ながら柔軟な判断ができるとよいですね。また、日頃から規則正しい生活を心がけ、手洗いやうがい、マスク着用などの感染対策をして、体調管理に努めましょう。
ライター:misono
3児を子育て中のママライターです。保育園や児童館での勤務経験があります。
日々の子育てを通して感じたことや育児に関する情報を、ママ目線で寄り添いながらお伝えしていきます。