
お泊まり保育は、保育園や幼稚園の中でも、特別な思い出となる大切なイベントです。
楽しみにしている一方で、ちょっぴり不安に感じている子ども、ママやパパもいることでしょう。ここでは、お泊まり保育の目的や詳しいタイムスケジュールを紹介します。
おおよその流れを知ることで、不安が少しでも軽くなれば幸いです。
この記事のもくじ
お泊まり保育とは?
お泊まり保育は、保育園や幼稚園に通う子どもたちが、ママやパパと離れて一晩過ごす行事です。
主に年長クラス(5〜6歳児)の子どもたちが担任の先生、園の職員と共に参加します。
お泊まり保育をする時期
お泊まり保育は、水遊びや花火、キャンプファイヤーといった、夏ならではの遊びを経験できる、6〜8月頃に行われるのが一般的です。
子どもの負担を考えて1泊2日で実施されることが多く、場所は園内で行うことがほとんどですが、合宿施設を利用する園もあります。
お泊まり保育を行う目的
お泊まり保育は、さまざまな体験を通して心身の発達を育てる大切な行事です。
家族から離れて自立心を育む
お泊まり保育は、子どもがママやパパと離れて過ごすという、貴重な経験です。
自分のことを自分で行い、物事に積極的に取り組むことで、自立心が育まれます。
具体的には、衣服の着替え、食事の配膳や後片づけといった身のまわりのことにチャレンジし、最後までやり遂げることが大切です。
この「自分でできた」という達成感が、子どもの心と体を、大きく成長させてくれるでしょう。
共同生活を行い協調性を身につける
友だちや先生など大人数で共同生活を送る中で、まわりと協力しながら目標を達成する力が身につきます。
自宅では自分中心でできることでも、集団生活ではまわりと協力しなければならない場面も多々あります。
友だちの意見を聞く、自分の意見を伝えるといった経験を通して、社会性や協調性を育むことができるでしょう。
規則正しい生活を習慣づける
お泊まり保育は1日のスケジュールに沿って進められます。
食事やお風呂、就寝などを時間通りに過ごすことで、規則正しい生活を体験できます。
時間を意識しながら行動する習慣が身につくため、生活リズムが整うほか、自分で考えて行動する力が養われるでしょう。
友だちや保育士との絆を深める
友だちと長時間一緒に過ごす中で、お互いに助け合ったり、1人ではできないことを成し遂げたりすることで、仲間意識がより深まるでしょう。
また、友だちのよいところや意外な一面を知ることができます。
クラスの中には、卒園すると離ればなれになるお友だちもいるため、貴重な思い出作りの機会にもなります。
お泊まり保育のタイムスケジュール
お泊まり保育は1日目の午後に集合し、2日目の午前中に解散する流れが一般的です。
ここでは、園内で行われるお泊まりのタイムスケジュールを、一例としてご紹介します。
1日目
時間 | 保育活動 | 活動内容 |
---|---|---|
15:00 | 登園・健康チェック | 点呼・子どもの体調を確認。 |
15:30 | 自由保育 | 水遊びやスイカ割りなど、夏ならではの遊びを体験。暑さが厳しい場合は、室内で製作活動をすることも。 |
17:00 | 食事の準備 | 野菜の皮をむく、カットする、盛りつけるなど、簡単な調理体験をする。 |
18:00 | 食事 | みんなで配膳をして食事をいただく。 |
19:00 | 夜のお楽しみ活動 | キャンプファイヤー、花火などを楽しむ。 |
20:00 | お風呂、歯磨き、着替えなどの寝る準備 | シャワーやお風呂に入り、歯磨きや寝る準備をする。 |
21:00 | 就寝 | 絵本の読み聞かせをして就寝。 |
2日目
時間 | 保育活動 | 活動内容 |
---|---|---|
6:30 | 起床、身支度 | 起きた子どもからトイレ、洗顔、着替えをする。 |
7:15 | 健康チェック、体操 | 点呼・体調を確認後、体操をして体を動かす。 |
7:30 | 朝ごはん | みんなで朝ごはんを食べて歯磨きをする。 |
8:30 | 閉会式 | 帰る準備ができたら集合し、閉会式。楽しかったことをみんなで語り合う。 |
9:30 | お迎え | 保護者のお迎えを待ち、随時降園。 |
お泊まり保育の前に対応しておくこと
お泊まり保育に参加するにあたり、親子共にさまざまな心配ごとがあるかと思います。
しかし、事前に心構えや準備をしておくことで、不安を軽減することが可能です。
心配ごとは事前に相談する
何か不安に感じることがあれば、どのようなことでも事前に園や先生に相談しておきましょう。
特におねしょや夜泣きなどは、自宅での様子を伝えておくことで、先生も対処しやすくなります。
また、髪の長い子どもは、お風呂で洗ったり乾かしたりということが、子どもだけでは難しいことがあります。
先生にサポートしてもらえるよう、事前に伝えておくのも一つの方法です。
子どもにとって一番よい方法を一緒に考えることで、不安も軽減されることでしょう。
子どもといっしょに準備をする
お泊まり保育で過ごすのは子ども自身です。持ち物の準備は、なるべく子どもと一緒に行うことをおすすめします。
どこに何が入っているのかを自分で把握できるよう、子どもと確認しながら準備をしてください。
子どもと一緒に準備することで、「自分でできた」という自信につながり、お泊まり保育がさらに楽しみになるでしょう。
笑顔で送り出してあげましょう!
お泊まり保育は園生活の中でも、子どもたちが楽しみにしている行事の一つです。
ちょっぴり不安な気持ちで参加していた子どもも、この経験を通して自信をつけ、帰る頃にはたくましい表情を見せてくれることでしょう。子どもの成長を感じられる貴重な機会です。ママやパパも笑顔で送り出してあげてくださいね。
ライター:misono
3児を子育て中のママライターです。保育園や児童館での勤務経験があります。
日々の子育てを通して感じたことや育児に関する情報を、ママ目線で寄り添いながらお伝えしていきます。