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【保育士監修】赤ちゃん返りとは?なぜ起こる?原因と対処法を解説!

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赤ちゃん返りとは、成長してできることが増えた子どもが、突然赤ちゃんに返ったような状態になることです。
具体的には甘えたり、自分でできることをやってもらいたがったりする様子を言います。
多くは下の子が生まれたことをきっかけに起こりますが、原因はそれだけではありません。
今回の記事では、赤ちゃん返りが起こる原因や対処法について解説します。

この記事のもくじ

赤ちゃん返りはなぜ起こる?


赤ちゃん返りは、主に環境の変化によって起こります。
代表的な例が弟や妹が生まれて大好きなママやパパを下の子に取られてしまったように感じ、愛情を確かめようとする気持ちから起こるものです。
入園や引っ越しなども大きな環境の変化のため、赤ちゃん返りの原因になります。
不安な気持ちや寂しい気持ちをうまく言葉にできなかったり、気持ちを整理できなかったりすることが行動に表れるのです。
子ども全員が赤ちゃん返りをするわけではありません。
また、赤ちゃん返りは決して悪いことではないと理解しましょう。


赤ちゃん返りで起こる行動の例

  • わがままになる
  • 甘える
  • できていたことができなくなる(やらなくなる)
  • 反抗する
  • 乱暴なことをする

下の子が生まれると、上の子には「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、しっかりしてね」と言いがちです。
しかし、今まで独占していたママやパパを赤ちゃんに取られた気がして、わがままを言ったり甘えたり、反抗的な態度や乱暴な行動をしてしまうのは無理もありません。

赤ちゃん返りが起こりやすいタイミング


赤ちゃん返りの主な原因は環境の変化によるもので、具体的に赤ちゃん返りが起こりやすいタイミングは次の3つです。


ママが妊娠したとき


ママが妊娠したタイミングで、赤ちゃん返りが始まる子もいます。
特につわりの時期やお腹が大きくなってきたときは普段と同じように動けないため、ママの変化を敏感に察するものです。
たとえば、今まで抱っこしてくれたのに急にしてもらえなくなると「今までのママとは違う」と感じ、赤ちゃん返りをする行動が見られます。

きょうだいが生まれたとき

実際に下の子が生まれると赤ちゃん返りが激しくなったり、妊娠中は変化がなかった子も赤ちゃん返りをしたりします。
赤ちゃん返りの時期は夫婦で協力することが不可欠ですが、下の子の授乳などママでなくてはできない赤ちゃんのお世話もあり、パパを嫌がって困らせることもあるでしょう。

保育園入園などで生活が変わったとき

保育園や幼稚園などに入園することも、大きな環境の変化です。
今までママやパパと家でべったり過ごしていたのに、園で過ごす間は大好きなママやパパと離れて過ごさなくてはなりません。
家ではやってもらったり手伝ってもらえたりしたことも、園では自分で対応することもあるでしょう。
そのため寂しさや不安を感じ、赤ちゃん返りが見られることもあります。
そのほか、引っ越しやママやパパの仕事復帰や転職、異動などのタイミングも要注意です。

子どもが赤ちゃん返りをしたときのおすすめの対処法

赤ちゃん返りは不安や寂しさによるものだと理解していても、赤ちゃんの育児をしながら上の子にわがままを言われたり抱っこをせがまれたりすると大変です。
赤ちゃん返りの時期におすすめの対処法を、5つ紹介します。

対応①子どもの気持ちを受け止め、スキンシップを増やす

赤ちゃん返りには理由があるため、まずは子どもの寂しさや不安な気持ちを受け止めることが大切です。
そのうえで子どもの行動の裏に隠れている感情を理解するよう努め、求めていることにできる限り対応しましょう。
子どもの感情を満たす最も簡単で効果的な方法は、スキンシップです。
抱っこしたりハグしたりなどのスキンシップを増やすことで、子どもは安心するでしょう。
保育園や幼稚園に通っているなら担任に事情を話し、園でも可能な限り様子を見たりスキンシップを取ったりしてもらうようお願いするのもおすすめです。

対応②できるようになったことを褒め、成長を喜ぶ

赤ちゃん返りの行動はマイナスに捉えがちですが、子どもが成長した姿に目を向けるようにしましょう。
以前からできていたことでも自分でできたら「えらいね」「かっこいい」「助かる!」など、大げさなくらい褒めると効果があります。
子ども自身がお兄ちゃんやお姉ちゃんでいることを誇りに思えるような言葉をかけることが大切です。
褒められて喜ぶ子どもの姿を見ることで、親も嬉しくなるでしょう。

対応③下の子のお世話のお手伝いをお願いする

赤ちゃん返りの時期は、「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんなんだから自分でやって」などの言葉は逆効果です。
1つ前の褒めることと組み合わせ、子どもが褒められて自己肯定感が高まっているときや機嫌がよいときに、下の子のお世話のお手伝いを頼みましょう。
お手伝いは「下の子の着替えを持ってくる」「泣いていたらあやす」など、簡単なことで構いません。
下の子のお世話をすることで、お兄さんやお姉さんとしての自覚が芽生えるでしょう。
そして、頼んだことができたときにしっかりと感謝や喜びを伝えることが大切です。
ママやパパに感謝されることで役に立ったという喜びを感じ、自信につながるでしょう。
注意点は、無理強いをしないことです。
頼んだことをやりたがらなかったりできなかったりしてもとがめず、次の機会を待ちましょう。

対応④二人きりの時間をつくる

子どもと二人きりの時間をつくり、独占欲を満たしてあげることも効果的です。
赤ちゃんがいると、上の子と二人きりの時間をつくることは難しいでしょう。
しかし、赤ちゃんがよく寝ているときなど短い時間を利用して二人きりの時間をつくるよう心がけましょう。
パパが赤ちゃん担当、ママが上の子担当などと夫婦で分担するのもおすすめです。
夫婦で協力できないときは、一時保育やベビーシッターなど外部の力を借りる方法もあります。

対応⑤親も気分転換をする

赤ちゃん返り中は、子どもの気持ちを受け止めて甘えさせることが大切です。
しかし、赤ちゃんの育児と上の子の赤ちゃん返りへの対処を頑張りすぎると、親自身もつらくなってしまいます。
ママやパパも気分転換をする方法を工夫しましょう。
わずかな時間でも、自分の好きなことをしたり出かけたりして上手に気分転換を図りましょう。

NGな対応はある?


子どもが赤ちゃん返りをしたときに適切な対応をすることが、子どもの成長には大切です。
ここでは、よくない対応を3つ紹介します。


①感情的に叱る


大変なときはイライラしがちですが、落ち着いて対処しましょう。
赤ちゃん返りの子どもは、どうにもならない感情を赤ちゃんのような行動に表しています。
感情的に叱ってしまうと恐怖心を感じ、自分の気持ちを素直に出すことができなくなります。

②子どもを拒否したり否定したりする

子どものわがままが続くと、つい子どもを拒否したり行動や言動を否定したりしたくなります。
しかし拒否や否定は避けましょう。

③甘えさせず厳しく接する

赤ちゃん返りの時期は親の愛情に飢えているため、甘えられることで満たされるものです。
疲れていると甘えさせる余裕がなくなりますが、できるだけ甘えさせましょう。

ときどきリフレッシュしながら赤ちゃん返りに向き合いましょう

赤ちゃん返りの時期は、子ども本人もつらいですがママやパパもつらいものです。
しかし、決して親のつらさを子どもにぶつけてはいけません。
ママやパパも適度にリフレッシュする方法を工夫しながら、親子ともに乗り切りましょう。




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ライター:西須洋文

勤務経験30年以上の元男性保育士です。
現在はWebライターとして、保育士や子育ての経験を活かして子育てや保育記事を中心に、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。
そのほか、音楽教育であるリトミック講師などフリーランスとして活動中。


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