子どもが幼いころは寝かしつけが必要ですが、大きくなってくると「いつまですればよいのだろう?」と疑問に思うママ・パパもいるのではないでしょうか。子どもがひとり寝できるようになるタイミングや、スムーズにひとり寝に移行するためのステップをご紹介します。
この記事のもくじ
寝かしつけはいつまで必要?
赤ちゃんが生まれてすぐに始まる寝かしつけは、子どもが何歳くらいになるまで必要なのでしょうか。
寝かしつけの卒業時期は子どものタイミングに任せて大丈夫
子どもが寝かしつけを卒業し、ひとりで寝られるようになる時期は子どもによって異なります。
子どもの性格や家庭環境によっても差があるため、「早くひとりで寝たい!」と言う園児もいれば、「ひとりで寝るのは怖い」という小学生もいることでしょう。
また、きょうだいがいる場合はきょうだいと寝ることで寂しさを感じにくく、寝かしつけの卒業が早い傾向があります。
とはいえ、きょうだいがいてもひとりでは寝られない子もいるでしょう。
そのため寝かしつけを卒業するタイミングは年齢で判断するのではなく、子ども自身に任せてあげることが大切です。
子どもが求めてくる間は、無理に卒業せず見守りましょう。
ひとり寝デビューのタイミング
どんなきっかけでひとり寝を始めることが多いのか、ここでは一般的なひとり寝デビューのタイミングをご紹介します。
4歳から小学校入学までにひとり寝デビューさせる家庭も多い
一般的には、4歳~小学校に入学するくらいの間にひとり寝デビューする家庭が多いようです。
特に下の子が生まれたり、進級して環境が変わったりするタイミングでは、「お兄さん(お姉さん)になる」という自覚から自立心が芽生えやすくなります。またお友だちがひとりで寝ていると聞くと、「自分もひとりで寝たい!」と真似したがる子もいるでしょう。
子どもが「ひとりで寝てみたい!」と言ったら、チャレンジさせてあげるとよいでしょう。
個室ができたタイミングなどでひとり寝を始める家庭も
小学校に上がると本格的に勉強が始まることもあり、子ども部屋を整える家庭も多いのではないでしょうか。
「自分の部屋」ができると子どもはお兄さん・お姉さんに一歩近づいたワクワク感から、「ひとりで寝る!」と言うこともあります。
そんなときはひとり寝のステップを始めてみてもよいかもしれません。
ひとり寝の練習ステップ
いきなり子どもをひとりで寝かせると、子ども自身が不安になり眠れなくなってしまうかもしれません。
スムーズにひとり寝へと移行するためには、どのような練習のステップを踏めばよいのでしょうか。
週に1回など、ひとり寝に挑戦する日をつくる
子どもにひとり寝の練習をさせるには、まず週に1回など、無理のないペースで挑戦させるのがおすすめです。
どのくらいの頻度でチャレンジできそうか子どもと話し合い、本人の希望を優先することが大切です。
子ども専用の寝具を用意する
ひとり寝に向けて子どもの寝具を新調すると、新しい寝具のワクワク感から子どものモチベーションが上がりやすくなります。
寝具の柄やキャラクターなど、本人の好きなものを選ばせてあげましょう。
個室を用意したり、仕切りをつけたりして眠りやすい環境をつくる
ひとり寝へのステップとして、親とは別の部屋で寝る練習をしましょう。
子ども部屋など、個室が用意できる場合は個室を用意します。家の間取りの関係で個室が難しいようであれば、カーテンや家具などで仕切ってもよいでしょう。
親とは別の空間をつくることで、視界にママやパパがいなくても落ち着いて眠る練習ができます。
ひとりで寝られたらたくさん褒める
最初のうちはママやパパのいる部屋に戻ってきてしまうなど、失敗してしまうこともあるかもしれません。
しかし失敗しても大丈夫。少しずつひとり寝ができるよう見守ってあげましょう。
またひとりで寝ることができたときはたくさん褒めてあげてください。
褒められることで子どもの自信になり、ひとり寝へのモチベーションがアップするでしょう。
寝かしつけがつらいときの対処法
「子どもを寝かしつけしながらうっかり自分も寝てしまい家事や仕事ができなかった」、「寝かしつけに時間がかかるのがストレス」など、寝かしつけをつらく感じるときもあるでしょう。
寝かしつけの負担を軽くできる対処法はあるのでしょうか。
パートナーと役割分担を話し合う
いつも自分ひとりで寝かしつけをしていると、やりたいことができないなどストレスに感じるかもしれません。
そんなときはパートナーと交代制にするなど、役割分担を話し合ってみましょう。
見守りカメラを活用する
子どもが寝たあとも、「夜泣きなどで起きてしまうのでは」と心配になるママやパパも多いと思います。
しかしずっと子どものそばにいるのも、やりたいことができずストレスに感じてしまうでしょう。
そんなときは別室で子どもの様子を確認できる、見守りカメラがおすすめです。
やり残した家事をしたりテレビを見ていたりしていても、子どもが起きたことに即座に気が付くことができます。
また起きた子どもを再度寝かしつけするのか、または子ども自身で眠れるのか、カメラで様子を見ながら判断できるため、不必要に寝室とリビングを往復する手間が省けます。
子どもの様子が心配な方は、ぜひ見守りカメラを活用してみてください。
寝かしつけのあとにやることを見直す
寝かしつけをストレスに感じる原因のひとつに、子どもが寝たあとにやりたいこと・やらなければならないことがある、というケースがあります。
やり残した家事に早く取りかかりたい、子どもが寝たあとの自由な時間を早く楽しみたいと思っていると、なかなか寝ない子どもにイライラしてしまいがち。
そんなイライラを回避するには、寝かしつけのあとにやることをつくらないというのもひとつの手です。
子どもと一緒に寝てしまってOKと思えば、多少寝かしつけに時間がかかっても気長に待てるのではないでしょうか。
そのためにはやることの優先順位を見直し、寝かしつけ前に終わらせる、もしくは翌朝早く起きて終わらせるなど工夫しましょう。
思い切って夜は早めに寝て、早朝に取り組んだ方が効率よく終わらせられるかもしれません。
子どものペースに合わせて寝かしつけを卒業しましょう
子どもの寝かしつけを卒業するタイミングは人それぞれ。「もう小学生になったから……」と焦る必要はありません。
子どもの「挑戦したい!」という気持ちを優先し、気長に見守りましょう。
いつか、抱っこやトントンでしか眠らなかったころのことを、懐かしく思う日がくるものです。
寝かしつけでは子どもとのコミュニケーションを楽しんだり、寝顔を見て癒されたりするなど、親子の大切な時間になるとよいですね。
ライター:山村智子
男女双子と男の子の3児の母。ドタバタ育児の合間にライターをしています。
せっかちでおっちょこちょいな性格なので失敗も多いですが、目標は「肝っ玉母ちゃん」。
笑って過ごす日々を心がけています。