初めての妊娠のときなど、マタニティマークをいつから付ければよいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
また、付けること自体をためらう人も。
マタニティマークにはどんな役割がありどこでもらえるのか、付けるタイミングなどを解説します。
この記事のもくじ
マタニティマークとは?
マタニティマークは、2006年に厚生労働省が事務局となった「健やか親子21」推進検討会から発表されました。
妊婦が付けることで、お腹が目立たない妊娠初期でも、妊娠中だと周りにさりげなく知らせられるため、周囲の人は交通機関、職場、飲食店などで配慮しやすくなります。
マタニティマークは、周囲に配慮を強いるためのものではありません。
あくまでも自主的な配慮や思いやりのある行動を喚起し、妊婦に優しい環境づくりを促すためのものです。
マタニティマークの役割は?
妊娠中はつわりによる吐き気や倦怠感、腰痛やお腹が大きくなることによる転倒の危険性など、いろいろな苦労があります。
そんな妊娠中にも妊婦さんの安全性と快適性の確保を目指してマタニティマークは作られました。
その役割を見ていきましょう。
役割①急病や事故、災害時に妊婦であることを周囲に知らせる
妊娠初期の頃はお腹も目立たず、妊婦だと気づかれにくい時期です。
しかし、万が一の急病や事故、災害に遭った際にも、マタニティマークを見れば迅速な処置をしてもらえるでしょう。
緊急時に備えて、母子手帳も常に持ち歩いておくと安心です。
役割②交通機関等の優先席を利用しやすくなる
電車やバスなど公共交通機関を利用する際、優先席を利用しやすくなるでしょう。
妊婦であると明らかなお腹の大きい時期だけでなく、妊娠が分かりにくい妊娠初期でも周囲の人が気づいて配慮しやすいからです。
また優先席が空いているときにも、妊婦であることが分かりやすいため気兼ねなく座れます。
つわりやお腹のはりがひどく、電車やバスで立ち続けるのが難しいときの助けになったという声をよく聞きます。
役割③受動喫煙の防止を促す
最近では街中や飲食店などでも、喫煙・禁煙スペースがしっかりと分けられている場所が多くなりました。
しかしそれでも喫煙スペースの近くでは、受動喫煙の可能性があります。
そんなとき、マタニティマークの携帯により妊婦だと分かりやすくなり、飲食店などでも煙の届かない席に通してもらえるなど、たばこの煙を吸わないよう配慮してもらいやすくなります。
役割④妊婦であることが分かり、周囲の人が配慮しやすくなる
マタニティマークを付けていたら、スーパーで重い買い物かごをお店の人が運んでくれた。
街で見ず知らずの人にあたたかい言葉をかけられたなど、周囲の人の優しさを感じる場面がたびたびあるでしょう。
妊娠中の女性をサポートしたい気持ちはあるけれど「声をかけて、もし妊婦さんじゃなかったらどうしよう」と躊躇している人は意外と多いものです。
その点、マークを見ればすぐに妊婦と分かるため、周囲の人もさまざまな場面で配慮しやすくなります。
マタニティマークはいつから付ける?そもそも付けるべき?
「妊娠していることは安定期に入ってから周知したい」、「マタニティマークを付けていることによるトラブルを避けたい」など、マタニティマークを付けるタイミングや付けるかどうかはそれぞれの事情によって異なるでしょう。
ここでは、一般的にはいつからマタニティマークを付けるのか、そもそも付けるべきなのかについて解説します。
マタニティマークはいつから付けはじめてもOK
マタニティマークを付けるタイミングに特別な決まりはなく、いつから使用しても大丈夫です。
妊娠中の体調の良し悪しには個人差があるため、つらさを感じるようであれば早めがよいでしょう。
急な体調不良や事故・災害に見舞われる可能性もあるため、緊急時にすぐに妊婦だと分かるよう、妊娠が分かった時点で付けておくと安心です。
妊娠初期は見た目からは分かりにくいため、付けるのがおすすめ
公共交通機関を利用する際「周囲へ席を譲るようプレッシャーをかけてしまうのではないか」、「快く思わない人がいるのではないか」と、マタニティマークを付けることを迷う人もいるようです。
しかし妊娠初期はつわりなどで体調が安定せず、流産しやすい時期でもあります。
また赤ちゃんにとっても、大切な器官がつくられる時期です。
そのため、なるべく安静に過ごせるよう、マークを付けておくことをおすすめします。
アンケートによるとマタニティマークの使用率は約7割
妊娠中にマタニティマークはつけてましたか?
常に付けていた人は48人、どちらかというと付けていた人は22人と、約7割の人がマタニティマークをつけていました。
またマタニティマークをつけていない理由として「嫌な目にあうというニュースや情報を見たから」という回答もあり、マタニティマークに関するトラブルが気になるようであれば、状況に応じて付けたり外したりして使い分けるとよいかもしれません。
マタニティマークはいつからつけましたか?
つけ始めた時期は、2~4ヵ月の妊娠初期が最も多く、妊娠がわかってすぐつけた人は「お腹が大きくない間は、妊娠中であることが周りから分かりづらいため」という理由が多かったです。
また、安定期に入り周りに妊娠していることを報告してからつけはじめたという声もありました。
マタニティマークはどこでもらえる?
マタニティマークには可愛らしいデザインや変わったデザインなど、さまざまな種類のものがありますよね。
ここでは、どのようなところで手に入れられるか紹介します。
①自治体の窓口
初めてマタニティマークを手にしたのが、居住している自治体の窓口だったという人も多いのではないでしょうか。
役所に妊娠届出書を提出すると、母子手帳と一緒に配布されます。
自治体の窓口でもらえるマタニティマークは、厚生労働省が推奨しているシンプルなデザインのものです。
自治体によっては、自動車用のマタニティステッカーを配布するところもあるようです。
②公共交通機関の窓口
鉄道の駅の事務室や航空会社のカウンターでも、マタニティマークをもらうことができます。
鉄道事業者や航空会社によって対応が異なるので、事前に確認するとよいでしょう。
③ベビー用品店
ベビー用品店などでは、会員登録をすることでおむつのサンプルなどと一緒にマタニティマークをもらえるところもあります。
可愛らしいデザインやオリジナルデザインのものがあるので、こだわりたい人におすすめです。
④妊婦向け雑誌の付録
妊婦向け雑誌では、マタニティマークが付録になっていることがあります。
ブランドとコラボしたものなどもあるので、気になる人はチェックしてみるとよいでしょう。
このほかに、マタニティマークの入った安産お守りを取り扱う神社などもあります。
マタニティマークを紛失した場合は、自治体等の窓口で再交付してもらえる
カバンなどに付けて持ち歩くことが多いマタニティマーク。
満員電車から降りてカバンを見ると、いつの間にかなくなっていたというケースもあるでしょう。
紛失してしまったとき、自治体によっては窓口で再交付を受けられる場合があります。
ただし、再交付を受けるときには母子手帳の提示を求められることもあるので、忘れずに持参しましょう。
また在庫の状況によっては再交付が難しいケースもあるので、事前に確認しておくと安心です。
マタニティマークを活用しながら、プレママ生活を送りましょう!
マタニティマークには、緊急時にも妊婦だとすぐ分かるなどメリットが多くあります。
一方でマークを付けることでトラブルが起きないか、不安や心配がある人もいるでしょう。
本来、マタニティマークは妊婦さんに優しい環境づくりを目的に作られたものなので、ご自身の状況に応じて使い分けてみてくださいね。
マタニティマークを利用する期間は限られています。
せっかくですから、お気に入りのデザインのものを選んでプレママ生活を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
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ライター:山村智子
男女双子と男の子の3児の母。ドタバタ育児の合間にライターをしています。
せっかちでおっちょこちょいな性格なので失敗も多いですが、目標は「肝っ玉母ちゃん」。
笑って過ごす日々を心がけています。
『キッズアライズは、プレママ・プレパパを応援しています』
キッズアライズがマタニティマークとタイアップ中!
キッズアライズは、厚生労働省の「妊産婦にやさしい環境づくり」を推進するためのマタニティマークに賛同し、1年間都営三田線の優先席付近にてタイアップ広告を掲載しています。