
ベビーベッドは、赤ちゃんが生まれる前に用意しておきたいベビーグッズの1つです。
とはいえ、場所を取る大きなものなので「いつまで置いておくもの?」「本当に用意しないといけないの?」と気になることでしょう。
そこで今回は、ベビーベッドとはいつまで使うものなのか、メリットやデメリットを含めて解説します。
この記事のもくじ
ベビーベッドはいつまで使える?
そもそもベビーベッドは使用できる期間が決まっているものなのでしょうか?
一般的なベビーベッドの対象年齢や実際の使用期間をお伝えします。
ベビーベッドの対象年齢は生後24か月までが一般的
ベビーベッドの多くは、対象年齢が「生後24か月まで」とされています。
つまり、長く使おうと思えば子どもが2歳の誕生日を迎える日まで使えるということです。
サイズだけを考えれば2歳を過ぎても寝かせられますが、対象年齢を過ぎての使用は推奨されていません。
安全のためにも、購入した(もしくはレンタルした)ベビーベッドの対象年齢を守って使用しましょう。
寝返りやつかまり立ちが始まるタイミングで卒業する家庭も多い
一般的に、赤ちゃんは生後5~6か月頃から寝返りができるようになります。
実際は個人差が大きく、早い子では生後3か月から寝返りをすることも。
ベッドの柵にぶつかることが増えると「頭を打つのでは」「勢いで柵が開いてしまったら危険」と心配になり、ベビーベッドを卒業するケースもあります。
また、つかまり立ちをするようになると、ベビーベッドの柵を越えて転落するリスクが増えます。
一般的には生後7~11か月頃につかまり立ちを始めるため、ベビーベッドでは寝かせられなくなることも多いです。
ベビーベッドの必要性は?使うメリット3つ
ベビーベッドを使用する期間は長くありませんが、もちろん「用意しておいてよかった」と感じている家庭も多いですよ。
特にこれからベビーベッドを用意すべきかどうか悩んでいるママやパパは、メリットとデメリットを踏まえて考えてみてくださいね。
メリット① 上の子やペットから赤ちゃんをガードできる
上の子がいる場合、あるいはペットを飼っている場合は、ベビーベッドに寝かせることで赤ちゃんを守れます。
上の子が遊びに夢中になり赤ちゃんにぶつかってしまう、赤ちゃんの手の届くところに小さなおもちゃを落としてしまう、ペットが赤ちゃんに飛び乗ってしまうなどのリスクを避けられますよ。
メリット② 無理のない姿勢でお世話ができる
ベビーベッドは赤ちゃんが寝るための場所ですが、実はお着替えやおむつ替えをするのに適したスペースでもあります。
大人が立ったままお世話ができるので、ママやパパの身体的な負担を減らせます。
特に育児中は抱っこなどで腰を痛めやすいため、楽な姿勢でおむつを替えたいママやパパにおすすめです。
メリット③ 衛生的な環境で寝かせられる
ベビーベッドは、赤ちゃんをハウスダストから遠ざけられるメリットがあります。
生後6か月~1歳半頃は、特に免疫力が低い時期。
なるべく衛生的な環境を整えてあげたいですよね。
ハウスダストが舞いやすい高さは床上30cmほど。
高さのあるベビーベッドがあれば、赤ちゃんがホコリを吸い込んでしまうリスクを減らせます。
ベビーベッドを使うデメリット
ベビーベッドの使用はメリットも多いですが、生活の仕方や家庭の環境によってはデメリットと感じられる部分もあります。
場所を取ってしまう
ベビーベッドは、標準サイズで長さ120cm×幅70cm、ミニサイズで長さ90cm×幅60cmと、場所を取る家具です。寝室が狭くて置けない場合もあるでしょう。
購入前に必ず、どこに設置をするか、問題なく設置ができるかを確認するようにしましょう。
ママやパパが布団で寝ていると赤ちゃんの様子が見づらい
また、ママやパパが布団を敷いて寝ている場合は、ベビーベッドに寝かせていると赤ちゃんの様子を見守れないというデメリットも。
中には添い寝でなければ入眠できない赤ちゃんもいるので、それらのケースを考慮して検討するとよいでしょう。
ベビーベッドはどんな家庭に向いている?
ベビーベッドを用意したほうがよいかどうかは、ご自宅の間取りやライフスタイル、ママやパパの考え方、家族構成などによって変わります。ベビーベッドの導入を特におすすめしたいのは、以下のような家庭です。
上の子が幼い、またはペットがいる家庭
上の子がまだ低年齢の場合やペットを飼っている家庭は、不慮の事故を避けるためにもベビーベッドを用意したほうが安心です。ベビーベッドは高さがあり、柵も付いているため、上の子やペットの影響を受けにくいでしょう。
ベビーベッドがあれば赤ちゃんを安全に寝かせておけるので、余裕を持って上の子のお世話をしてあげられますよ。
家族がみんなベッドで寝ている家庭
ママやパパ(いる場合は上の子も)がベッドで寝ている家庭では、赤ちゃんを一緒に寝かせるのは難しいでしょう。寝返りで赤ちゃんに覆いかぶさってしまう危険性があり、柵がない大人のベッドでは転落を防げないからです。
ベッドガードは一般財団法人製品安全協会により、生後18か月未満の子どもには使用しないように定められています。転落の対策が難しいため、ベビーベッドが活躍するでしょう。
ママやパパに腰痛がある場合
もともとママやパパが腰痛に悩まされている家庭にも、ベビーベッドはおすすめです。立ったまま赤ちゃんを着替えさせたりおむつを交換してあげたりできるため、立ったりしゃがんだりを繰り返さずにすみます。
赤ちゃんを抱っこするときも、床から抱き上げるよりもベビーベッドから抱き上げるほうがはるかに楽ですよ。抱っこ紐に慣れていないときも、練習しやすいのでおすすめです。
ベビーベッドを用意するタイミングはいつ?
ベビーベッドを使用する場合は、いつ用意すれば良いのでしょうか。
ここでは、おすすめのタイミングと、一緒に用意すると良いものを紹介します。
正産期に入る前のタイミングで用意することがおすすめ
ベビーベッドは、赤ちゃんと一緒に生活をするようになったらすぐに使用する物です。
そのため、生産期に入る前の妊娠36週頃までに用意をすることがおすすめです。
また、ベビーベッドのレンタルを検討している場合は、早めに手配をするようにしましょう。
ベビーベッドと一緒に用意すると良いもの
ベビーベッドで赤ちゃんを寝かせる場合は、以下のものも併せて購入するようにしましょう。
ベビー布団セット
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ベビーベッドを用意するタイミングで、ベビー布団セットも用意するようにしましょう。
ベビー布団は大人用の布団に比べ、敷布団が固かったり、掛布団が軽くなっていたりし、安全に赤ちゃんが寝られるように設計がされています。
スリーパー
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赤ちゃん用の「スリーパー」も用意するようにしましょう。
スリーパーとは、パジャマの上に着せる赤ちゃん用の寝具のことを指します。
季節や気温に合ったものを購入するようにしましょう。
ベビーモニター
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赤ちゃんを別室で寝かせる場合や、寝ている赤ちゃんから目を離す場合は、ベビーモニターがあると便利です。
うつ伏せで寝ていないかなど、赤ちゃんが安全に寝ているかを常にチェックすることができます。
ベビーベッドは購入とレンタルどちらが良い?
ベビーベッドは購入のほかに、レンタルをすることも可能です。
購入とレンタルのそれぞれのメリットをご紹介します。
購入が向いているケース
購入が向いているケースは、以下の場合となります。
- デザインにこだわりがある場合
- 2人目以降の出産を考えている場合
- 新品を使用したい場合
購入をした場合は、きょうだいが生まれた際にまた使用をすることができます。
また、レンタルの場合は選べるデザインが限られているので、「インテリアに合わせたい」「デザインにこだわりたい」と考えている場合は、購入がおすすめです。
レンタルが向いているケース
以下のケースの場合は、レンタルが向いているでしょう。
- 費用を抑えたい場合
- 処分が面倒な場合
- 収納場所を取りたくない場合
レンタルの場合は、必要な期間のみ使用できるため、購入に比べ費用を抑えることができます。
また、使わなくなった際の処分や収納を考える必要がない点もメリットです。
ベビーベッドの選び方のポイント
ベビーベッドは生後間もない赤ちゃんを寝かせる大切な家具です。
自分や家族にとって使いやすい、希望に合うものを見つけるためのポイントを解説します。
標準サイズかミニサイズか
ベビーベッドは標準サイズとミニサイズの2つのサイズが一般的です。
標準サイズは内寸が120×70cmとなっており、サイズが大きいため2歳頃まで使用することが可能です。
ミニサイズの場合は、内寸が90cm×60cmとなっており、生後6~9ヵ月頃の使用が目安となります。
ハイタイプかロータイプか
ベビーベッドにはハイタイプとロータイプの2種類があります。
ハイタイプのベビーベッドは、床板の高さが70cmほどとなっており、立ったままのお世話が可能です。
また、ペットや兄弟姉妹がいる家庭でも、赤ちゃんを安全な環境で寝かせることができます。
ロータイプのベビーベッドは、床板の高さが45㎝程度となっています。
高さが低いため、ママやパパが起き上がらなくても赤ちゃんの様子が見えます。
PSCマーク・SGマークがついているか
ベビーベッドは、PSCマークとSGマークの2つの安全基準マークがついているものを選ぶようにしましょう。
PSCマークは経済産業省の安全基準に合格していることを証明するマーク、SGマークは製品安全協会が定めている安全基準に合格していることを示すマークです。
国内で販売されているベビーベッドには、2つの安全基準マークの表示が義務付けられています。
ベビーベッドを使用する前に必ず確認するようにしましょう。
ベビーベッド卒業後はどこで寝る?
赤ちゃんは、遅かれ早かれベビーベッドを卒業するもの。
ママやパパが想定していたよりも早く卒業することもあるため、あらかじめ卒業後の寝る場所を考えておくことをおすすめします。
親の隣で布団で寝る
ママやパパが布団で寝ている場合は、赤ちゃんも隣に布団を敷いて寝るのが現実的です。
布団なら高さがないため、赤ちゃんがハイハイで動き回るようになってからも安心です。
気を付けたいのは、やはりハウスダスト。
床に近ければ近いほど赤ちゃんが吸い込んでしまうリスクが上がるため、こまめな掃除を忘れないようにしましょう。
空気清浄機を導入するのもよいですね。
キッズベッドを使用する
柵が付いているキッズベッドや高さのないベッドなら、寝返りを打っても落ちる心配がなく安心です。
小学校低学年頃まで使えるものが多いので、子どもにひとりで寝る習慣を付けたい家庭に向いています。
中には延長パーツが付いていて、大きくなったら長さを延ばして使えるものも。
ご自宅の間取りやライフスタイルに合わせて選んでくださいね。
家族と一緒に大人用ベッドで寝る
2歳くらいになれば、大人用のベッドで一緒に寝ることも可能です。
家族で並んで眠る時間に幸せを感じられるでしょう。
また、わが子の様子を見守りやすいのがメリットです。
ただし、0~1歳ではベッドからの転落事故やうつぶせになったときにマットレスに顔が埋まってしまうリスク、大人の布団が赤ちゃんに覆いかぶさってしまうリスクがあるのでおすすめできません。
布団を敷いたりキッズベッドを置いたりするスペースがなく、赤ちゃんが2歳になる前にベビーベッドで眠れなくなってしまった場合は、長く使えるタイプのベッドインベッドを活用するとよいでしょう。
生活スタイルに合わせて使用を検討しましょう
ベビーベッドは赤ちゃんとの生活に便利な家具ですが、生活スタイルによってはなくても十分にお世話はできます。
導入するか悩んでいるママやパパは、ご自宅に置けるかどうか、赤ちゃんの安全を守れるかどうか、いつまで使えそうかなどを話し合ってみてくださいね。
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ライター:あまね
チャイルドカウンセラーの資格を持つママライター。
HSC(ひといちばい敏感な子ども)の娘の心に寄り添うため、子ども認知行動療法やアートセラピーを勉強中。
目標は自分だけの仕事部屋を持つこと。