毎日行う赤ちゃんの寝かしつけ、スムーズに入眠させるコツがあることを知っていますか?
今回はライターのnicoaiが、保育士としての経験から学んだ、赤ちゃんの寝かしつけをスムーズにする方法をお伝えします。
この記事のもくじ
赤ちゃんがなかなか寝ないのはなぜ?
寝かしつけが長引く原因として、「眠くない」ということも考えられます。
その時は、生活リズムの見直しをしましょう。朝早めに起こすようにする、昼寝の時間を短くする、日中に散歩にでかけて太陽の光を浴び、外の風、匂い、音、景色などいろいろな刺激を受けるなどを意識して過ごしてみましょう。
生活リズムを整え、昼夜活発に過ごすことが大切
身体を動かす遊びを多くすることも大切なポイントになります。
まだ歩けない赤ちゃんでも、手足をパタパタさせたり、ずりバイ、ハイハイをしたりと活発に動くように促しましょう。
親子でボール遊びや追いかけっこをするのもおすすめです。
保育士が解説する寝かしつけのコツ6選
時には寝かしつけに何時間もかかってしまうこともありますよね。
長い時間抱っこをしたり、静かに横になったりするのはつらいですし、寝て欲しいのに寝ない時間はついイライラしてしまいます。
そんな時はどうしたらよいのでしょうか。
寝かしつけのコツ①まずは寝かしつけの準備から
まず確認したいのは、寝る準備ができているかどうか。
お腹が空いていないか、喉が渇いていないか、オムツはきれいになっているか。
それと見落としがちなのが、室温に対し衣類は適切かということです。
風邪を引かないようにと服を着させすぎてしまい、暑さで眠れないこともあるようです。
汗をかいていないか、顔が赤くなっていないか、身体が火照っていないかなどを確認しましょう。
寝かしつけのコツ②落ち着ける音楽を流す
赤ちゃんがまだ遊びたそうにしている場合には、リラックスできるような環境にすることが効果的。
リラクゼーションの曲、オルゴールや童謡などの穏やかな音楽を流し、赤ちゃんが落ち着けるようにしましょう。
寝かしつけのコツ③心穏やかになる絵本タイム
寝かしつけをする前に絵本を読むのもおすすめです。
できれば絵本の内容は睡眠に関連したものがベストで、例えば、『もうねんね』(童心社)や、『ねないこだれだ』(福音館書店)などを読むといいでしょう。
それ以外の絵本でも、赤ちゃんが興味を持っていればどんなものでも大丈夫です。
穏やかに優しい声で読んであげると、赤ちゃんは聞き慣れたママやパパの声に安心感を抱き、だんだん眠くなることでしょう。
寝かしつけのコツ④早めに部屋を暗くする
明るい光が刺激となってなかなか寝つけないこともあります。
そのため、眠る時間が近づいたら照明をいつもより暗めにしておくとよいでしょう。
昼間の寝かしつけであれば、カーテンを閉めておきます。赤ちゃんももうすぐ眠る時間と認識してくれるかもしれません。
寝かしつけのコツ⑤やさしくスキンシップ
リラックスするために、寝かしつけを始める前に触れ合い遊びをするのもおすすめです。
お気に入りの歌に合わせて赤ちゃんの身体に触れてあげましょう。
例えば「どんぐりころころ」を歌いながら、赤ちゃんの腕を上から下までこぶしでやさしくタッチするなど。
また、目を見て向かい合ってお話するのもいいですね。
「かわいいおでこ」「かわいいお鼻」「かわいいお腹」などと声をかけながら、赤ちゃんの全身にそっと触れていくのもひとつです。
寝かしつけのコツ⑥抱っこしたまま散歩や用事を済ます
あまりにも長い時間寝かしつけをしていてはストレスが溜まってしまいます。
どうしても寝てくれない時は、抱っこしたままできることを済ませるのもひとつです。
気分転換に散歩をするのもいいでしょう。
「早く寝て欲しい」とイライラしてしまう時は、意識を他のことに向け、いつの間にか眠ってくれるのを待つことがあってもいいと思います。
赤ちゃんの寝かしつけをスムーズにする方法
赤ちゃんがスムーズに眠る方法とそのコツをお伝えします。
寝かしつけにいつも時間がかかってしまう場合は、次の方法を参考にしてみてください。
抱っこで寝たら密着したままベッドや布団におろす
抱っこで優しくゆらゆら揺らしたり、子守唄を歌ったりすると、心地よさを感じて赤ちゃんは眠りにつきます。
一定のリズムで穏やかにゆらすと、すんなり眠ることが多いようです。
また、赤ちゃんをじっと見つめ、穏やかな声で語り掛けたり、子守唄を歌ってあげたりすると、安心して眠りやすくなります。
でも、せっかく抱っこで眠りについても「ベッドや布団に寝かせる時に起きてしまう!」ということはありませんか?
そんな時には、身体を密着させたまま、覆いかぶさるような姿勢で、赤ちゃんをベッドや布団に寝かせるとスムーズにいくことが多いです。
おろす時に自分の手は最後まで赤ちゃんの頭の下や背中に添えておき、赤ちゃんがバタバタしてもじっと待ち、落ち着いて眠っているのを確認してからそっと抜きましょう。
添い寝で赤ちゃんの身体をトントン
赤ちゃんと一緒に親も横になって寝かせる方法もあります。
赤ちゃんの隣に横になったら、お腹や背中をトントンと優しくたたいたり、さすったりして眠りに誘います。
ママのお腹にいた時に感じていた、ママの心音のリズムで刺激すると安心することが多いようです。
その他にも、腕枕で眠る赤ちゃんもいますし、ママやパパの手や腕をぎゅっとにぎって眠る赤ちゃんもいます。
目と目の間を鼻筋に沿ってさすってあげると、目を閉じてそのまま眠ってしまうことも。
寝かしつけの時に毎回同じ歌を歌ってあげると、眠ることもあります。
赤ちゃんの様子を見ながら眠くなる方法を探っていきましょう。
おすすめの子守唄は?
私が保育士をしていた時、「ゆりかごのうた」のような子守唄や、「ちょうちょ」「チューリップ」「きらきら星」「赤とんぼ」「もみじ」「まめまき」「雪」のような季節感のある童謡を歌って赤ちゃんの寝かしつけをすることが多くありました。
トントンだけでは眠らない赤ちゃんも、興味津々に子守唄を聞いているうちについウトウト。
子守唄は寝かしつけにとてもいい効果があったと感じています。
いずれもゆったりとした曲調で、赤ちゃんだけではなく歌っている大人の方もリラックスできます。
穏やかな気持ちで赤ちゃんに向き合うことも、スムーズな寝かしつけのコツになります。
抱っこ紐で寝かせたときの対応法
抱っこひもで寝かせた場合は、抱っこひものベルトや肩ひもを外し、一度抱っこひもごと赤ちゃんをベッドや布団に寝かせます。
この時、抱っこひもの中に手を入れて赤ちゃんの背中を支えつつ、覆いかぶさるように赤ちゃんに身体を密着させベッドや布団におろすようにします。
赤ちゃんが落ち着いて深く寝たことを確認したら、身体を密着させたままゆっくりと赤ちゃんの背中を浮かせて抱っこひもを抜き取ります。
最後に赤ちゃんの背中から手を抜き、身体も離します。
親子でリラックスして寝かしつけをしよう
赤ちゃんを寝かせるには、親子共にリラックスすることが大切です。
寝かしつけに時間がかかってしまうと、どうしてもイライラしがちです。
でも、親の焦りが赤ちゃんに伝わると、もっと眠らなくなってしまうこともあります。
たくさんの方法を紹介しましたが、ママやパパが無理なくできるものからぜひやってみて欲しいと思います。
親子に合った方法を見つけて、穏やかな気持ちで寝かしつけができるといいですね。
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まとめ
その時の状況や赤ちゃんの成長によってもスムーズに眠る方法は変わってきます。
一度やって効果がなかった方法も、しばらくして再チャレンジしてみると赤ちゃんが眠るきっかけになることもあります。
ぜひ寝かしつけタイムに、音楽や絵本、スキンシップや子守唄、照明や衣類の調節など、いろいろな方法を取り入れてみてくださいね。
ライター:nicoai
元幼稚園教諭・元保育士の2児のママ。育児を楽しみながらチャイルドコーチング、チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーの資格を取得。「子育て学び広場 にこあい」で、オンライン子育て相談や子育て講座を開催しています。