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【助産師監修】新生児が泣き止まない、夜寝ない!原因と対策を解説

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生まれてすぐの新生児は1日のほとんどを寝て過ごしますが、授乳やおむつ交換をしても泣き続けたり、なかなか寝てくれなかったりと、親の望むようにいかないこともありますよね。
今回は、新生児が寝ないで泣く理由と、赤ちゃんの「泣き」対策のためにできることを解説します。

この記事のもくじ

新生児が寝ないで泣く理由は?

赤ちゃんは、不快感や不安を言葉や動きで伝える代わりに、泣くことで表現します。
新生児が昼夜問わず泣く理由には、以下のように長時間眠り続けられない特徴が関係しています。

睡眠サイクルが短く、昼夜の区別がない

新生児は大人と違って、浅い眠りと深い眠りを繰り返す睡眠サイクルが短いために、昼夜の区別がなく、1日に寝たり起きたりを何度も繰り返します。
また、浅い眠りから深い眠りへの切り替えがスムーズにできず、目を覚ましてしまうこともよくあります。

空腹になりやすい

新生児の胃のサイズは小さく、1度に飲める母乳やミルクの量が少ないです。
授乳に慣れるまでは、飲むのに時間がかかったり、飲んでもすぐに消化してしまったりと、空腹になりやすいため寝てもすぐに目覚めてしまいがちです。

尿や便を長時間溜められない

新生児は排泄に関係する機能が未熟なので、尿や便を長時間溜めておくことができません。
授乳の量や回数は少しずつ増えていきますが、膀胱に溜められる尿の量が少ないために、授乳の後にしばらく経つと排尿します。
また、便を溜めてから出す機能が未熟なため、1日に何回も排便します。

新生児が泣き止まないときの対処法

赤ちゃんが泣いたら、まずは解決できそうな原因があるか、以下のようにひと通り確認しましょう。

解決できそうな原因があるか確認して対応する

赤ちゃんが泣いたときは、空腹やおむつを替えるタイミングではないかを確認しましょう。
ゲップやおならを出せない不快感で泣くこともあります。
また、「暑い」「寒い」を理由に泣くこともあるので、必要に応じて室温や湿度の調整をしましょう。
その他に、眠い、かゆい、衣服が濡れて不快、衣服のしわが寄っていて寝心地が悪い、指に髪の毛や糸くずがからまって痛い、周囲の音や光が気になるなど泣く原因となりそうなことを、ひと通り確認して対応しましょう。

思い当たることがなければ寝かしつける


思い当たることがなければ、原因や理由を追求しすぎないことも大切です。
抱っこしたまま室内をゆっくりと歩き回ったり、ゆったりとしたリズムで身体を上下や左右にゆらして心地よい振動を赤ちゃんに感じさせてもよいでしょう。
ベビーカーや抱っこひもを使って散歩したり、外出が難しい場合は窓を開けて外の風に当たる、別の部屋へ移動するなど、環境を変えるのも1つの方法です。
抱っこが負担になるときは、寝具の上に寝かせて、身体を優しくなでる、トントンするなどを試して、落ち着くのを待ちましょう。

おくるみをすると落ち着く赤ちゃんもいますが、全身を包んできつく巻く方法は、股関節が脱臼する原因となります。
おくるみをする場合は上半身のみ巻く、あるいは手足を自由に動かせるスリーパーを使い、赤ちゃんの自然な姿勢(両腕はW字型、両脚はM字型)を妨げないように気をつけましょう。


赤ちゃんを安全な場所に寝かせて一時的に離れる


いろいろな工夫をしても泣き止まないときは、赤ちゃんを固さのある寝具の上に、仰向けの姿勢で寝かせて、10〜15分程度離れて休憩しましょう。
赤ちゃんの浅い眠りと深い眠りの切り替わりに合わせて、このくらいの時間は離れても大丈夫です。
お茶を飲む、誰かと話す、お気に入りの曲や動画を視聴する、チョコレートを食べるなどなんでもよいので、自分の気持ちを落ち着かせてから、赤ちゃんのいる場所へ戻りましょう。

家族で役割分担をする

赤ちゃんは、誰が抱っこしても泣き止まないときもあります。
ママとパパのどちらか一方にだけ負担がかかることを避けるために、家族で役割分担しながら、赤ちゃんのお世話に慣れていきましょう。

赤ちゃんを強く揺さぶらない


泣き止ませようと思うあまり、発作的に赤ちゃんを強く揺さぶりそうになることがあるかもしれませんが、絶対にやってはいけません。
赤ちゃんを強く揺さぶると、生命の危険に関わる脳損傷を起こす恐れがあります。
お世話する人の発作的な行動を予防するために、家族で役割分担をすることや一時的に離れて気分転換することは、とても大切です。


赤ちゃんは理由なく泣くことがある


生後2週間頃から、空腹や排泄による不快感や病気などの明確な理由がなく、授乳やおむつ交換をしても、すぐに泣き止まないことがあります。

特に、夕方から夜中にかけて泣く赤ちゃんが多いことから、この現象を日本では「黄昏(たそがれ)泣き」と呼びますが、夕方以外の時間帯に泣き続けることもあります。
生後3〜4か月頃に自然と落ち着くことが多いですが、その後も続くこともあります。
医学的には、生後4か月以降に夜中に何度も目覚めて泣く現象を「夜泣き」と呼びますが、どちらの現象も明確な原因はわかっていません。

泣き続けることがあっても、授乳や排泄がいつも通りで、元気に大声で泣いていれば急いで受診する必要はありません。
ただし、親が対応に困るほど泣き続ける場合や、泣く以外にも母乳やミルクを飲まない、ぐったりしている、吐き戻しを繰り返すなどの症状がある場合は、早めに出産した病院あるいは小児科を受診しましょう。


黄昏泣きとコリック(colic)


「黄昏泣き」と似た現象を、海外では「コリック(colic)」と呼びます。
「コリック(colic)」は、一定の間隔で繰り返されるお腹の痛み(=疝痛)を由来とする言葉で、胃腸に空気が溜まる不快感を取り除く方法を試すと泣き止むことがあります。
医学的な治療法ではありませんが、赤ちゃんの抱き方を変えてゲップやおならの排出を促したり、泣きぐずりやすい時間帯にお風呂に入れると、赤ちゃんが落ち着くための助けになることもあります。



赤ちゃんの泣き対策 睡眠リズムの整え方


赤ちゃんが、その場しのぎの対応で泣き止んだとしても、繰り返し泣かれてしまうと、本当に困ってしまいますよね。

赤ちゃんの「泣き」のために、親ができることは、睡眠のリズムを整えていくことです。
規則的なリズムが整うことで、赤ちゃんは次に何が起こるのか予測でき、むやみに泣かなくても大丈夫だと学習していきます。

規則的な睡眠のリズムを繰り返すためには、昼夜の区別がない新生児の体内時計を、地球の24時間周期に合わせることが必要です。
人間の体内時計の周期は24時間よりも少し長いですが、自然光など明るい光を浴びることで、地球の24時間周期とのずれはリセットされます。

毎日の起床と就寝の時刻を一定にして、日中は明るく生活音のある環境で過ごし、夜間は照明を落とした暗く静かな場所で寝ましょう。
夜に光を浴びるだけで体内時計は昼と勘違いしてしまうので、夜間は手元を照らす程度の照明の下で授乳したり、起床の時刻までは部屋を暗いままにしておくと、再び眠りに戻るのに役立つはずです。
光を浴びる量を日中はたっぷりと、夜間や早朝は控えめにして、睡眠のリズムを整えていきましょう。


赤ちゃんが泣き止まなくても自分を責めないで


新生児が昼夜問わずに泣くのは自然なことで、明確な理由がなく泣き止まないこともあります。
「泣き止ませなきゃ」と対応することに苦痛を感じるときは、ママとパパの心が疲れているサインです。
インターネットやSNSで「新生児 泣く」と検索を繰り返すほど悩む場合は、2週間健診や1か月健診で相談してくださいね。

監修【助産師:古谷 真紀(ふるや まき)】

自治体や企業等と連携した産前産後ケア事業担当を歴任後、妊娠中から産後のママパパ&赤ちゃんのための講座運営や相談事業に従事している。

【参考文献】
・厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023
・Crying & Colic American Academy of Pediatrics(2024年3月閲覧)


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