里帰り出産で実家にお世話になるときは、親しい間柄でもきちんとお礼をするとよいでしょう。
おすすめのお礼の品や相場、渡すときのタイミングやマナーなどをご紹介します。どのようにお礼をすればよいのか迷われている方はぜひ参考にしてくださいね!
この記事のもくじ
里帰り出産のお礼は必要?
里帰り出産は実家の家族という気を使わない仲だからこそ「わざわざお礼は必要なのかな?」と迷う人もいるかもしれません。改めてお礼をしたほうがよいのでしょうか。
「お世話になった(なる)お礼」として家族に渡しましょう
里帰り出産を実家の家族が歓迎してくれると、娘としても嬉しいものですよね。
また里帰り出産は娘にとって気楽に産後の疲れを癒すことができ、子育ての先輩からのアドバイスをもらえるなど、つい甘えてしまうことも多くあると思います。
そんな気を使わない間柄でも、里帰り出産をする際にはきちんとお礼を伝えるのがマナーです。
少なからず両親には、生活リズムの変化や食費・光熱費がかかるなど、精神的・金銭的にも負担をかける側面があります。そのため親しい間柄とは言え、きちんとお礼をするとよいでしょう。
「里帰り出産できるのは当たり前」と考えず、別の世帯の自分がお世話になるという意識を持つとよいですね。
お礼を渡すタイミング
お礼を渡すタイミングは特別決まっていませんが、里帰り初日に渡しておくのがおすすめです。
最初に感謝を伝えておくことで両親に対する心づかいが伝わり、お互いが気持ちよく過ごしやすくなります。
もしくは里帰り出産の最後の日に、「お世話になりました」という気持ちを込めて渡します。
お礼を渡すことで「水くさい」と両親に気を使わせてしまう場合は、里帰り出産の最後の日に渡すなど、そのときの状況や両親の性格などに合わせてタイミングを考えてみてください。
断られた場合はどうする?
お礼を渡そうとしても、「照れくさい」「子どもに気を使わせたくない」などの気持ちから、断られることもあるかもしれません。
しかし一度断られても引き下がらず、2~3回ほどはお礼を申し出てみましょう。それでも受け取ってもらえない場合は、両親の気持ちを汲み取り控えることも大切です。受け取ってもらえない場合でも、感謝の言葉はきちんと伝えましょう。
里帰り出産のお礼をするときのマナー
里帰り出産のお礼は、親しい間柄でもマナーに配慮し失礼がないように気を配りましょう。具体的にどのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。
一般的には夫からお礼を渡すことが多い
里帰りをするのは娘であっても、両親とは別世帯で生活しています。
そのためパートナーである夫から、「妻や子どもがしばらくお世話になります」とお礼を渡すのが一般的です。
仕事などの都合で夫が同席できない場合も、電話を入れる、よろしく伝えるよう妻に言付けるなど、パートナーとしての感謝の気持ちを伝えると誠実な印象になります。
お礼の品にはのしを付けて
里帰り出産のお礼の品には、きちんとのしを付けて渡しましょう。
現金の場合は新札を用意し、のし袋に入れるのがマナーです。表書きは「御礼」「感謝」とし、夫婦の連名で記入します。のし袋の水引は、「何度繰り返してもよい喜ばしいお祝い事」に使われる「紅白の蝶結び」を選びましょう。
手紙を添えるとより丁寧な印象に
お礼の品に手紙を添えると、より感謝の気持ちが伝わり丁寧な印象になります。直接お礼を言うのが照れくさい場合も、手紙であれば気持ちも伝えやすいでしょう。
里帰り中のサポートに対するお礼だけでなく、子育ての先輩としての尊敬の念や、改めて自分を産み育ててくれたことへの感謝をつづると喜ばれるのではないでしょうか。
里帰り出産のお礼の相場
里帰り出産のお礼は、どのくらいの金額で用意すればよいのでしょうか。一般的な目安をご紹介します。
1か月あたりの相場は2~3万円程度
一般的なお礼の相場は、1か月あたり2〜3万円が目安です。
産前産後で2か月ほど帰省する場合は、4~6万円ほどと考えておきましょう。そのほかにも帰省期間の長さや、かけた負担の大きさなどを勘案して金額を調整しましょう。
上の子を連れて帰る場合は5,000円~1万円の上乗せを
上の子も一緒に帰省する場合は、1か月の相場に5,000円~1万円を上乗せするのが一般的です。
上の子の分の食費や光熱費だけでなく、子守りをしてもらったり、おもちゃを買ってもらったりすることもあるでしょう。
体力的にも負担をかけることになるので、その分の感謝の気持ちとして上乗せする人が多いようです。
お礼には何を渡したらよい?
里帰り出産のお礼には、どんなものを選んだらよいのか迷う人も多いでしょう。
ここでは一般的に贈られることの多いお礼の品をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
①現金
里帰り中は光熱費や食費など、経済的な負担をかけます。
そのため里帰り出産のお礼には、現金を渡すのが最もわかりやすいでしょう。
一方で現金だと堅苦しさを感じさせたり、「赤ちゃんのために使って」などと、両親に受け取ってもらえなかったりするケースもあるようです。
その場合は気軽に受け取ってもらいやすい、ほかのプレゼントを検討してみるとよいでしょう。
②カタログギフト・ギフト券など
「両親に負担なく受け取ってほしい」と感じる場合は、カタログギフトやギフト券なども喜ばれるでしょう。
カタログギフトやギフト券は両親の好きなものを選んでもらえるだけでなく、プレゼントする側も品を選ぶ負担がなく、気軽に贈ることができます。
③高級なお菓子や食べ物
里帰り出産のお礼を気軽に受け取ってもらうには、お菓子などの食べ物を用意するのもおすすめです。
普段は高くてなかなか買わないような高級な食べ物や、両親の好きなものを贈ると喜ばれるでしょう。「一緒に食べようね」と渡すと、より受け取ってもらいやすくなるのではないでしょうか。
渡すときは、感謝の気持ちも一緒に伝えましょう
里帰り出産のお礼は、直接伝えるのが照れくさかったり、わざわざ言葉にしなくても伝わっている、と思ったりするかもしれません。
しかし別世帯のひとりの大人として、両親に敬意を払い感謝を伝えることは大切です。日ごろの感謝を伝えるよい機会でもあると捉え、お礼の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
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ライター:山村智子
男女双子と男の子の3児の母。ドタバタ育児の合間にライターをしています。
せっかちでおっちょこちょいな性格なので失敗も多いですが、目標は「肝っ玉母ちゃん」。
笑って過ごす日々を心がけています。