1~2歳頃の子どもは、おとなしくベビーカーに乗ってくれないことも多いですよね。
買い物の途中や、電車に乗っているタイミングなどで大泣きされるとママやパパは困ってしまいます。
こんなとき、どうしたらよいのでしょうか。
ベビーカーを降りたがる子どもにハラハラ! 買い物もできないジレンマ
外出先で子どもがベビーカーを降りたがると、買い物や用事をスムーズに済ませられずに困ってしまいますよね。
とはいえ無理やりベビーカーに乗せると大泣き・大暴れし、周囲の視線を集めてしまうことも。
ベビーカーに乗ってくれないことで子どもにイライラしてしまったり、外出自体が憂鬱になってしまったり……。
「どうしたらいいの?」 とお手上げ状態のママやパパも多いでしょう。
「つまらない」という気持ちを我慢させるのは、まだ無理な年齢
このくらいの年齢の子どもは、見るものすべてに興味津々。
自分の行きたい方向へ、自由に動きたくて仕方ありません。
大人の都合に合わせておとなしく座っていることは、とても難しいのです。
子どもの視点で考えてみると、ベビーカーから見えるのは大人の足やお尻ばかり。
周りの景色が見えたとしても、自分の行きたいところに行けるわけではありません。
「つまらない」と感じ、ベビーカーを嫌がるのは無理もありません。
そんなとき、無理やりベビーカーに乗せられると子どもは余計にストレスを感じ、なおさら降りたがります。
無理に乗せるのは難しいと理解したうえで、どうしたらスムーズに用事を済ませる時間をかせげるか、試行錯誤するのは仕方ありません。
迷いながら色々な方法を試していると、失敗しながらでも段々とその子に合った対応の仕方が分かるようになるものです。
嫌がったときは子どもの興味あるもので関心を引いて
買い物などでおとなしくベビーカーに乗っていてもらうには、最初に子どもの興味のあるところに連れて行きます。
子どもの大好きなおもちゃやお菓子など、何か一つだけ買い与えておくと、ぐずりにくくなるでしょう。
またキャラクターカートがあれば子どもの興味を引くために、ベビーカーから乗り換えるのもよいでしょう。
その間に必要な物の品定めを手早く済ませましょう。
また、子どもに買い物を手伝ってもらうこともおすすめ。
「どれがいいかな?」などと話しかけて商品を選ばせるなど、子どもを買い物に巻き込みながら一緒に楽しめるといいですね。ベビーカーでぐずったときのために、予めおもちゃや絵本など子どもの好きなグッズを用意しておくのもよいでしょう。
また、子どもがつまらなそうにしていたら、親が姿勢を低くして、子どもの目を見て話しかけるのも有効です。
同じ時間でも、ママやパパが見えないまま過ごすのと、目の前で語りかけられているのとでは、子どもの体感がまったく異なります。
電車に乗っている間など、そうやって子どもの興味を引くことでおとなしくしてくれることもあります。
それでも子どもが大泣きして暴れたときは、ベビーカーから降ろしてあげましょう。
抱っこをしたり、「どうしたの」と優しく声をかけたり、気持ちを安定させることが大切です。
無理せずその子に合った対応を
子どもがベビーカーでぐずってしまったら、「抱っこする? おんぶする? 一回降りる?」など、その子に合った対応策を模索してみましょう。
また、子連れでの外出にあまりにも苦痛を感じるようであれば、買い物はパパに預けられるときに行ったり、ネットスーパーを利用したりするなど、少しでもラクに済ませられる工夫をしてみてくださいね。
監修:榎本可世子
第37期認定子育てアドバイザー(保育士、幼稚園教諭・元保育園園長、子育てアドバイザー養成講座講師)
文:山村智子
イラスト:Ryoko Ishiyama