子どもの睡眠パターンはさまざま。ベッドに横になるとコテンと眠りに落ちる子もいれば、寝る時間になっても寝室に行きたがらず、「まだ眠くない」とぐずぐずする子もいます。
子どもが気持ちよく眠りにつくためには、どうしたらよいのでしょうか。
早く寝てくれないと残りの家事や仕事ができないのに……
ママやパパには、子どもが寝たあとにしなければいけないことが盛りだくさん。
残りの家事を片付けたり、仕事をしたり。
そのため、子どもが思い通りの時間に寝てくれないと焦ってしまうものです。
子どもには余裕を持って対応したいと思っていても、夜はママもパパも疲れています。
イライラしてしまうこともあるでしょう。
1日の終わりを穏やかに過ごしたいのは、親も子どもも一緒。
できれば怒ったり、子どもを泣かせたりせずに寝かしつけたいですよね。
また、子どもの寝る時間が遅くなると、翌日の寝不足も心配です。
ぐずぐずするのは、気持ちやリズムが整っていないから
子どもが寝たがらず、寝室に行くのを嫌がるときは、実際にまだ眠くない可能性があります。
「早く寝なさい」と言われたところで、眠くないのに寝室に行かなければいけない、そのために今している楽しいことを切り上げなければいけないなど、子どもには納得がいかないことばかりです。
日中にとても楽しいことがあって興奮していたり、逆に嫌なことがあってモヤモヤが残っていたりしていると、なかなか寝つけないのも仕方ありません。
さらに生活のリズムが整っていなければ、決まった時間に寝るのも難しいでしょう。
生活リズムを整えて穏やかな眠りに導いてあげよう
子どもが気持ちよく眠りにつくためには、生活リズムが整っていることが大前提。
家庭でリズムを決め、なるべくずらさないことが大切です。
ただし睡眠が足りているようであれば、「〇時に寝る」「〇時間寝かせる」のように時間にこだわりすぎる必要はありません。
おすすめは、日中に体を動かしたり、頭を使って遊んだりすること。
集中するとエネルギーを使うので、眠りにつきやすくなりますよ。
晴れている日は外に出て体を動かし、日光や風を浴びましょう。雨の日は、お絵描きや粘土遊び、工作、ブロックやパズルなど頭をつかう遊びがおすすめです。
寝る時間になったら「そろそろ寝る時間だね」「おやすみなさい」と声をかけることで、それが就寝の合図になります。
毎日続けると習慣になるでしょう。
寝室に行きたがらない場合は、絵本を選ばせたり、一緒に寝るぬいぐるみやおもちゃを選ばせたりするのも◎。
お気に入りのおもちゃで遊ぶ、決まった絵本を読み聞かせするなど、寝室に行く前のルーティーンを作るのもおすすめ。
それが寝室に行くスイッチになります。
また、チャイムのような音や心地よい音楽を短く聴かせ、これを「ねんねの合図」として習慣づける方法もあります。
子どもにママやパパと一緒に寝たい気持ちがある場合は、寝つくまで寄り添ってください。
子どもに何かモヤモヤが残っていそうな場合は、話を聞いてあげましょう。
また、子どもがスムーズに眠る環境を整えるためには、親の生活を見直すことも大切になります。
ブルーライトの影響を与えないよう、子どもが寝る前はテレビやパソコンをつけないようにしてくださいね。
生活リズムを整えて、穏やかな1日の終わりを
1日の終わりは、親子ともに穏やかな気持ちで迎えたいですよね。
子どもが気持ちよく眠りにつけるよう、生活リズムを整えることがまずは大切です。
そのうえで、その子に合った日中の過ごし方や、その家庭なりの入眠ルーティーンを探してみましょう。
監修:信野 操
第8期認定子育てアドバイザー(看護師・千葉市幕張本郷子育てリラックス館リーダー)
文:あまね
イラスト:Ryoko Ishiyama