小学校に入学する前年度に就学前健診が実施されます。
特に第一子の場合は「どんなことをするの?」「事前に準備しておくことはある?」など、就学前健診について分からないことも多いのではないでしょうか。
今回は就学前健診のための事前準備や持ち物、当日の検査内容や流れを紹介します。
この記事のもくじ
就学前健診とは?
就学前健診(正式名称は就学時健康診断)とは、来年度に小学校へ入学予定の子どもを対象に、各自治体の教育委員会が行う健康診断です。
就学前の子どもの心身状態を把握し、疾患が見つかった場合には適切な治療や支援につなげることを目的としています。
就学前健診はいつ実施される?
就学前健診は、「学校保健安全法施行令」で、就学の4カ月前(就学に関する手続きの実施に支障がない場合は3カ月前)までに実施しなければならないと定められています。
実施時期は各市区町村によって異なりますが、一般に10月から11月末にかけての平日午後に実施されることが多いようです。
対象者には事前に自治体から郵送で就学前健診のお知らせが届きます。
通う予定の小学校で行われることがほとんど
就学前健診は、通学予定の小学校で行われるのが一般的です。
お知らせに記載されている日時や実施場所を確認しておきましょう。
就学前健診ではどんなことをするの?
ここでは、就学前健診の具体的な流れを紹介します。
所要時間は当日の検査内容や対象者の人数などの状況によって変わりますが、1時間半〜2時間程度です。
当日の流れ
当日の流れは、一般的に以下の通りです。
- 受付
- 健診
- 説明会
- 面接
子どもと一緒に指定された場所・時間に行き、受付をします。
受付後、子どもは健診に、保護者は入学に向けての説明会に参加します。
場合によっては親子で健診をまわり、健診が完了した後で説明会に参加するケースもあるようです。
また、面接も先生と親子、もしくは先生と子どものケースがあります。
先生から子どもへの質問は、名前や通園している幼稚園・保育園名、「好きな食べ物は?」といった簡単な内容が多いようです。
就学前健診で行う検査の一例
就学前健診で行われる検査には、どのような項目があるのでしょうか。
ここでは新宿区の例を挙げてみます。
- 内科
- 耳鼻科
- 眼科
- 歯科
- 視力
- 聴力
健診で再検査が必要になった場合は、なるべく早めに医療機関を受診してください。
就学前健診で持ち物や服装の指定はある?
ここでは、就学前健診に持っていく物や服装について紹介します。
就学前健診の持ち物
就学前健診には以下のものを持参しましょう。
- 就学前健診のお知らせ(通知書)
- 筆記用具
- 室内履き(保護者と子ども)
- 靴入れ袋
- 母子健康手帳
- 水筒
就学時健康診断受診票は必要事項を記入して持参、もしくは当日に配布されるので会場で記入します。
説明会でメモをとったり書類に記入したりする時に、筆記用具があると便利です。
母子健康手帳で予防接種の確認をするところもあります。
詳しくは、お知らせを確認して準備をしましょう。
子どもの服装は着脱しやすいものに
内科健診があるため、子どもの服装は自分で脱ぎ着しやすいものがおすすめです。
ワンピースやボタンのついた洋服は避けた方が良いでしょう。
また、移動中や待ち時間の寒さ対策に、体温調節できる羽織りものがあると便利です。
保護者の服装は普段着で問題なし
保護者の服装は動きやすい普段着で良いでしょう。
当日の天候によりますが、学校内はとても冷えるので、保護者も寒さ対策をしておくことをおすすめします。
就学前健診の前に子どもに伝えることも大切
入学を楽しみにしている子どもでも、何も知らずに就学前健診へ行くと不安を感じたり緊張してしまったりすることも考えられます。
ママやパパが子どもに就学前健診ではどのようなことをするのか、事前に話しておくと良いでしょう。
「〇〇ちゃんが小学校へ元気に通えるように、目や耳などいろいろな検査をするけど、痛くないよ」
「ママやパパが一緒に行くから心配しなくて大丈夫だよ」などと伝えて安心させてください。
就学前健診の注意点
就学前健診に欠席する場合やきょうだいを連れていく場合、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
健診に参加できない場合は必ず市区町村に連絡を
健診日に都合がつかない時や転居予定が決まっている場合は、なるべく早めに連絡を入れましょう。
その際に、別日に違う小学校での受診が可能か確認をしてください。
また、当日に子どもの体調がすぐれない場合は無理をせず、受診を見送りましょう。
詳しくはお知らせに記載されている連絡先へ問い合わせてください。
下の子も連れていく場合は待ち時間対策も必要
当日の状況によっては、待ち時間が長くなることも考えられます。
下の子も一緒に連れていく場合は、下の子が飽きないような対策ができると良いでしょう。
塗り絵や折り紙など簡単に遊べるものを持参したり、ちょっとしたおやつや飲み物を用意したりしておくのがおすすめです。
赤ちゃん連れの場合はおむつも持参し、授乳室がない時のために目隠し用の授乳ケープを持っていくと安心です。
また、羽織ものを持参するなど上の子と同様に寒さ対策もしてあげてください。
子どもと一緒に学校の中を見学するのもおすすめ
健診のついでに1年生の教室や下駄箱、運動場などを子どもと一緒に見てまわると、子どもも小学校生活のイメージが湧きやすくなるでしょう。
教室に置いてある体操袋やお道具袋はどのようなものを使用しているかなど、親も気になるところを実際にチェックできる絶好の機会です。
また、小学校によっては和式トイレがまだ残っているところもあります。
トイレの状況をチェックし、和式がある場合は練習をしておくと良いでしょう。
ばっちり準備を整えて就学前健診を迎えましょう
就学前健診は、子どもの心身の状態を確認するだけでなく、小学校の雰囲気や様子を知るためのチャンスと捉えて気軽に参加してください。
当日、慌てないためにも、お知らせの内容を確認し事前に準備を整えて健診に臨みましょう。
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ライター:misono
3児を子育て中のママライターです。保育園や児童館での勤務経験があります。
日々の子育てを通して感じたことや育児に関する情報を、ママ目線で寄り添いながらお伝えしていきます。