
赤ちゃんが無事誕生し、家に帰ったら家族での生活が始まります。
家に戻ってすぐは生活に慣れるので精一杯ですが、徐々に赤ちゃんとの外出を意識する機会も増えていきます。
赤ちゃんとの外出はいつからできるのか、どんなことに気をつければよいのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事ではいつから赤ちゃんと外出できるのか、何を持っていけばよいのか、気をつけるポイントは何か、解説します。
この記事のもくじ
赤ちゃんとの外出は1ヵ月健診後からを目安に
赤ちゃんとの外出はいつからできるのでしょうか。
お出かけのタイミングは生後1か月が目途
赤ちゃんとの外出を始めるタイミングは、生後1か月がひとつの目安とされています。
1か月健診で大きな問題がなければ、お出かけを検討する人が多いようです。
新生児期の外出は注意が必要
新生児期には出かけてはいけないのでしょうか。
新生児期の赤ちゃんはまだまだ身体が弱く、免疫力も弱いため、ウイルスや病原菌はもちろん、ちょっとした気温の変化や、お出かけによる疲れで体調を崩しがちです。
大人にとっては何ということのない散歩でも、赤ちゃんには刺激が強いのです。
また、産後6週から8週の間は産褥期と言われ、ママの体もまだまだ休息が必要な時期です。
もちろん赤ちゃんの通院やママの母乳外来など、やむを得ない場合もありますが、それ以外はなるべくおうちの中でのんびり過ごすようにしましょう。
▼1ヵ月健診についての記事はこちら!
【月齢別】赤ちゃんと外出する時の持ち物
赤ちゃんと外出する時には、何を持っていけばよいのでしょうか。
月齢によっても必要なものが異なります。
新生児期~生後3か月の持ち物
- おむつセット(おむつ数枚、おしり拭き、おむつ替えシート)
- 授乳ケープ(母乳の場合)
- ミルクセット(ミルクの場合、キューブタイプや液体タイプが持ち運びにはおすすめ)
- 着替えセット(肌着、洋服)
- ビニール袋(使用済みおむつや汚れた衣類を入れるので数枚)
- ガーゼハンカチ(2~3枚)
- ブランケット
- ウェットティッシュ(除菌タイプがおすすめ)
- 通院セット(母子健康手帳、健康保険証、乳幼児医療費受給者証、予防接種や健診の場合は必要書類も)
- 抱っこ紐
- ベビーカー
おむつは必要量プラス2~3枚、着替えも数セットあると、おむつ漏れや吐き戻しなどで汚れた時に安心です。
抱っこ紐とベビーカーは、後述しますが、両方あると便利です。
生後4か月~7か月の持ち物
生後4か月から7か月になると、離乳食が始まっていることが多いです。
基本的な荷物は新生児期〜生後3か月の時と変わりませんが、そこに以下のものが加わります。
- 離乳食セット(離乳食、スプーン、お食事エプロン)
- 赤ちゃん用マグ(水、麦茶など赤ちゃん用の飲み物を入れておく)
- 赤ちゃん用おやつ
- おもちゃ、絵本など赤ちゃんが遊ぶもの
飲食店の中には赤ちゃん連れNGのお店、離乳食持ち込みNGのお店もあります。
外出中に食事をとる場合は、赤ちゃん連れで入店できるお店かどうか、事前に確認しておきましょう。
生後8か月~1歳の持ち物
生後8か月から1歳になると、つかまり立ちや伝い歩き、早いお子さんだと歩いている子もいます。
公園で遊ぶ機会も増えるのではないでしょうか。
この時期は、生後4か月〜7か月の持ち物に加え、次のものを入れると便利です。
- 赤ちゃんお気に入りのもの
- ベビーシューズ(収納する袋も一緒にあると便利)
- 帽子
- ハンドソープ(いろいろなものを触る機会が増えるので、手を洗う機会も増える)
おもちゃや絵本の中でも、出すと笑顔になることが多いものや、反応が特によい「お気に入り」を持っていくと、手持ち無沙汰な時や、赤ちゃんがぐずった時に役立ちます。
また、歩くようになると、あちこち動き回る子を追いかける場面も増えてきます。
貴重品だけをショルダーバッグなどに分けて常に身につけておくと、さっと動けて安心です。
この時期になると、マザーズバッグを両手があくリュックに変える人もいます。
▼マザーズバッグの中身に関する記事はこちら!
【季節別】気温に合わせた服装の選び方
月年齢が低い赤ちゃんほど、体温調節機能がまだ未熟なため、外出のときは気候に合わせた服装をさせることが大切です。
冬【最高気温10℃以下】
最高気温10℃以下の時期は、寒くないように重ね着が基本です。
短肌着に長肌着を重ね、ツーウェイオールやカバーオールを組み合わせてください。
着せるものによっては、ニット帽子やレギンス、靴下やレッグウォーマーなどの小物で防寒すると、頭や足元が冷えるのを防いでくれます。
春・秋【最高気温11~15℃】
この時期はあたたかい日や風が冷たい日など気温の変化が激しいため、重ね着で体温調節をしましょう。短肌着とコンビ肌着の組み合わせに、冷えそうな日はツーウェイオールやカバーオールをその上に着せます。肌寒いと感じる場合は、必要に応じてブランケットや毛布を足してください。
春・秋【最高気温16~20℃】
最高気温が16~20℃になると日中は過ごしやすくなりますが、活発な赤ちゃんだと少し汗ばむことがあります。薄着の格好で大丈夫ですが、カーディガンやポンチョなどを準備しておくと、寒くなったときに使えて便利です。
春【最高気温21~25℃】
室内では長肌着やコンビ肌着、ロンパースなどを着せ、外出する際は、短肌着に半袖のロンパースやショートオールを組み合わせましょう。さらに、薄手のおくるみや夏用のカーディガンがあると、紫外線対策や寒くなってきたときの羽織りものとして使えるため、便利でしょう。
素材は綿やガーゼ、パイルなど、汗を吸い取ってくれる吸水性に優れたものを選びましょう。
▼赤ちゃんの服装について詳しく解説中!
赤ちゃんと外出する時に気をつけたいポイント
赤ちゃんとの外出の時には、次の5つのポイントに気をつけましょう。
ポイント① 真夏や真冬の外出は慎重に
真夏や真冬は、家の中と外の温度差が大きくなります。
赤ちゃんの体への負担も大きくなるので、夏なら昼間はなるべく避けて午前中の早い時間に出かけるなど、工夫しましょう。
ポイント② 生活リズムは崩さないように
外出することによって、昼寝や離乳食の時間が大幅にずれたり、就寝時間が遅くなったりしないように気をつけましょう。
ポイント③ まずは短時間の外出で慣らす
生後1か月を過ぎたからといって、いきなり長時間外出して平気なわけではありません。
まずはベランダや庭などで外の空気に触れるところから始め、家の回りを数分散歩、近くの公園へ散歩というように、徐々に慣らしていきましょう。
ポイント④ 最初は人混みを避けて外出をする
最初のうちは、繁華街や休日のショッピングセンターなどの人混みは避けましょう。
公園や図書館などがおすすめです。
図書館は、絵本コーナーもありますし、子ども向けの読み聞かせイベントが開かれていることもあります。
ポイント⑤ おむつ替えや授乳ができる場所を確認しておく
行く先々で、おむつ替えや授乳ができる場所はどこにあるのか確認しておきましょう。
おむつ替え台や授乳室、赤ちゃん休憩室を検索できるスマホアプリもあるので、入れておくと便利です。
外出先のチェックポイント
初めてお出かけする場所は、どんな設備や施設のサービスがあるかをあらかじめ確認しておくと安心です。
- エレベーターの有無
- トイレの場所(ベビーカーで入れるかなど)
- 授乳室やベビー休憩室
- 給湯室
特に、ベビーカーを使用してお出かけをする場合は、エレベーターの有無がとても大切になります。
また、外出先で授乳したいと考えている場合は、外出先に授乳室や給湯器があるかも大切なポイントです。
外出先に給湯器などがない場合は、液体ミルクを活用するのもおすすめです。
おすすめのお出かけスポット
混雑する時間帯を避けながら、短時間のお出かけをしてみましょう。
月年齢ごとにおすすめのお出かけスポットを紹介!
1ヵ月健診後:家の近くの公園
お天気の良い日は公園に連れて行ってあげると日光浴、外気浴ができ免疫の向上に繋がります。はじめは数分程度の散歩からスタートし、赤ちゃんの様子を見ながら距離や時間を延ばしてお出かけに慣れさせていきましょう。
生後2~3ヵ月:近所のスーパー
赤ちゃんが外の空気に慣れてきたと感じたら、近所のスーパーへのお買い物へ行くのもいいでしょう。ですが、スーパーによって温度変化が激しいケースもあるため、赤ちゃんの健康を考慮してお出かけしましょう。
生後4~5ヵ月:ショッピングモール
ショッピングモールは家族向けに作られた施設が入っていることが多く、赤ちゃんと快適に過ごせるよう配慮されているのが嬉しいポイントです。人混みが多い時間帯や気温差がある日を避けながら赤ちゃんの負担がないようにしましょう。
生後6ヵ月以降:動物園や水族館、テーマパークなど
生後6ヵ月を過ぎると体がしっかりしてきて、免疫力や抵抗力ついてきます。電車やバスなどの交通機関を利用してのお出かけも楽しめるようになり、動物園や水族館、テーマパークなどのレジャー施設へのお出かけデビューができます。赤ちゃんの機嫌や体調面を見ながら、外出時間を調整しお出かけしましょう。
ベビーカーと抱っこ紐の使い分けは?
赤ちゃんとのお出かけに使うアイテムの代表的なものに、ベビーカーと抱っこ紐があります。「どちらかでいいのでは?」「どっちが便利?」など対比して検討されることも多いですが、両方準備することをおすすめします。
また出先の環境さえ許せば、ベビーカーと抱っこ紐は両方持って出かけると便利です。赤ちゃんの様子に合わせて臨機応変に使い分けられるからです。
ベビーカーの特徴
ベビーカーは、お昼寝の時間と外出が重なった時にしっかり寝かせることができたり、荷物が多くてもベビーカーのかごに入れたりハンドルに引っ掛けたりできて便利です。
また、年の近い兄弟姉妹がいる場合には、上の子が疲れたら赤ちゃんは抱っこして、上の子をベビーカーに乗せることも可能です。
抱っこ紐の特徴
エレベーターがないところでも、抱っこ紐なら気軽に移動できる利点があります。また、ベビーカーに乗せていた赤ちゃんがぐずった時に、抱っこ紐に変えると落ち着くこともよくあります。
大人の身体への負担も大きいですが、装着の仕方を工夫することで解決できることも多いです。
赤ちゃんとのお出かけを楽しみましょう!
気をつけることが多い赤ちゃんとのお出かけですが、刺激を受けて赤ちゃんが成長するチャンスでもあります。
前もって準備し、出かける時間や場所のポイントを押さえれば、大人も赤ちゃんも楽しめます。
親子で楽しい外出の思い出をたくさん作っていきましょう!
▼赤ちゃんとのお出かけに関する記事はこちら!
ライター:サカイケイコ
3児の母。おかあさんだからって好きを諦めない、をモットーに、仕事に家事に育児に趣味に全力投球中。
2024年の目標はボディラインを整えること。
トレーニングの時間をどう作るか、考えています。